【売上5倍】森永ラムネが「受験の神」に進化した理由!大人がハマる意外な仕掛けとは?

コンビニやスーパーの棚で、あの緑色のボトルを見かけて「懐かしい!」と思ったことはありませんか?
そう、森永製菓の「森永ラムネ」です。

実は今、このロングセラー商品がとんでもないことになっています。なんと2025年の販売規模は、2018年と比べて**約5倍**に急拡大。過去最高の売上を記録しているのです。

たった99円(想定価格)の子供向けお菓子が、なぜ今、これほどまでに熱狂的に支持されているのでしょうか? その裏には、私たちの生活スタイルの変化と、森永製菓のあっと驚く戦略がありました。

懐かしの駄菓子が「最強の集中アイテム」に変身!?

1973年の発売以来、シュワッと溶ける爽やかな口どけで愛されてきた森永ラムネ。あの独特なボトルの形は、誰もが一度は手に取ったことがあるはずです。

長らく「子供のおやつ」の定番でしたが、2010年代に入り、風向きがガラリと変わりました。
きっかけは、インターネット上の口コミです。「飲み会の後に食べるとスッキリする」「仕事中の集中力が上がる」と、大人の男性を中心に話題になり始めたのです。

その秘密は、主原料である**「ぶどう糖」**
ぶどう糖とは、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質とも言われ、疲れた頭をシャキッとさせるのに役立つ成分です。

なんと森永ラムネは、このぶどう糖を90%も配合しています。これに気づいたビジネスマンたちが、「食べるエナジーチャージ」として注目し始めたのがブームの火種でした。

このチャンスを森永製菓は見逃しませんでした。2017年にはパッケージにデカデカと「ぶどう糖90%」と表記。一気に「大人の集中アイテム」としての地位を築き始めたのです。

「夏のお菓子」から「冬の必需品」へ。ターゲットは受験生!

コロナ禍を経て、テレワークやリスキリング(学び直し)が定着し、「集中したい」というニーズはますます高まりました。そこで森永製菓が次なるターゲットとして狙いを定めたのが、人生で最も集中力を必要とする**「受験生」**です。

でも、なぜ受験生なのでしょうか?
担当者の小山内さんはこう語ります。「受験という人生の節目で『ラムネのおかげで頑張れた』という記憶があれば、大人になっても集中したい時にまた選んでもらえるはずです」。

つまり、受験生へのアプローチは、未来のファンを作るための種まきだったのです。

この戦略は見事に当たりました。
パッケージに応援メッセージが浮かび上がる仕掛けを作ったり、約3万9000粒のラムネを使った「受験生応援アート」を駅に掲出したりと、ユニークな施策を展開。その結果、本来は清涼感がウケる「夏」がピークの商品だったにもかかわらず、受験シーズンの「1月」にも爆発的に売れるようになり、年間を通じて2つの山場を持つ最強の商品へと進化しました。

今や大学受験生の「一番食べたお菓子」ランキングで1位を獲得するなど、受験のお供として欠かせない存在になっています。

他社には真似できない「50年の絆」という武器

「ぶどう糖90%の商品なんて、他社でも作れるんじゃないの?」
そう思う方もいるかもしれません。実際、似たような商品は市場にいくつもあります。

それでも私たちが森永ラムネを選ぶ理由。それは、50年以上かけて積み重ねてきた**「記憶」と「安心感」**にあります。

幼い頃、親に買ってもらって嬉しかった記憶。友達と分け合った思い出。そうした情緒的な価値(エモさ)は、機能だけで勝負する新参商品には決して真似できません。「森永ラムネなら間違いない」という信頼感こそが、最大の武器なのです。

次はあなたのデスクへ。ビジネスパーソンも虜にする未来

受験生の定番となった森永ラムネですが、快進撃はまだ終わりません。
これからは、私たちビジネスパーソンのデスク周りを開拓していくそうです。

「受験生の応援はもちろん、今後は仕事で集中したい大人たちにも、もっと寄り添っていきたい」と森永製菓は意気込みます。

子供の頃の懐かしい味が、今は仕事や勉強の頼れる相棒に。
もしあなたが今、仕事で行き詰まっているなら、あの緑のボトルを手に取ってみてはいかがでしょうか?

脳にエネルギーが満たされるだけでなく、懐かしい思い出が、張り詰めた心を少しだけ軽くしてくれるかもしれません。