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  家庭はいわば子育てのベース基地、機能満載手間暇かけっぱなし

 「家庭」・・・まあ良くこんな言い方を考えたもんです。人一人を一本の木に例えたらどんな木でもその根っこは家の庭にあるんですからね。

 つまり子育ての基ってどんだけ家庭にあるかが納得できますよね。家の庭という土壌の状態が良いほど木は力強く根をはりスクスクと伸びていきます。正しく人も同じじゃないですか。

 だから私は昔から本当にしつこく(性格はあっさりです)勉強面はもちろん総合的に子供が伸びる伸びないは家庭環境によると言い続けているんです。

 そして、子育てのベース基地である家庭の基盤を作り上げていくのは誰ですか? 

 そうです、親です。このことをもっとはっきりと認識する必要がある親は意外に多いです。

 私の経験上、なんかこう惰性的ななあなあの、まっええかみたいな雰囲気が漂う家庭で育つ子供は往々にして勉強面も精神的にも何かしらの問題を抱えていることがあります。

 例えれば、家の庭の土壌状態が養分が足りてなかったり水分不足で土そのものが乾燥してたり雑草を刈るなどの手入れがされてなかったりということなんです。

 そんな家庭環境をしっかり整え子育ての基地として仕上げることが取りも直さず親の日々の務めではないでしょうか。

 子供は家庭を映す鏡、子供を見れば家庭が見える

 私も教育の現場をもちろん家庭とは異質ですが一つの庭として捉えています。特に、子供達が避けて通れない受験という断面を通して子供たちの家庭環境という土壌状態が垣間見れる時があります。

 もちろんほんのちょっとに過ぎないかも知れませんが彼らがどんな家庭で育ってるのか推測することができます。

 理想的な土壌だったり砂漠化(?)しつつありそうな土壌だったりいろいろな家庭の状況が伺い知れます。

 子供達の行動は家庭がリアルタイムに映し出される

 家庭外で見せるその時々の子供たちの一挙手一投足の変化がそれぞれの家庭の状況をリアルタイムで見せてくれるんです。

 まあ言ってみれば、子供達の動向ってその子の家庭の状態をそのまま映し出すミラーと言えるかもです。
 
この子の両親は仲がいいのだろうか、わが子がいろんな不安や悩みを「ねえ、ちょっと聞いて」と気軽に打ち明けられる雰囲気を作ってるんだろうか、勉強のことばっかりじゃなく時に触れて将来の希望や夢などを語り合える包容力のある家族なのかなとか仕事柄ついおせっかいになったりします。

 家庭問題は親に任せっぱなしではなく一緒になって解決を図る

 しかしですね、懇談や通信などを通してわかることですが、多くの場合あまりこういうやりとりはされていないのが現状です。

 なので、いろんな機会に子育てに対する考え方や価値観が両親ともに同じなのかとか子育てをどれくらい真剣に捉えているかみたいなことを確認していくとその家庭にあるいろんな問題が浮き出てきます。

 そして、その原因を探りながら最もふさわしい解決策を一緒に考えていくんです。

 子育ては親がするべきこと一杯の宝庫(子は宝なり)

 このような手間を怠る、つまり家庭という土壌の手入れをおろそかにすると必ずそのしわ寄せが子供に来るんです。

 そして、感情的ストレスフルになり素直さを失い思いやりのある子なんかに育つはずがありません。

 親として何かにつけて上から指示命令口調で要求する以前に、親も子供のためになることや一つ一つ確実に実践するべきことをたくさん抱えているんです。まずは、このことを今さらながらしっかりと肝に銘じて下さい。

 子供にとって、
 1.親としての自分たちのあり方を見つめ直し         
 2.家庭における親の位置を見定める
 3.子育ての根っこは家庭にあるのだから

 「馬を水辺まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」

 子育てにおいて、目覚めは促すものであって、決して押しつけるものではありません。焦らず慌てず励ましながら待つ心のゆとりを持つことが大切です。

    (1)教育の原点は家庭にあり。
 (2)手間暇かければ子は育つ。
 (3)親子の絆は信頼のバロメーター。

 子供の成長過程において、親子で築く家庭環境づくりをテーマに多くの親に提言します。