勉強好きにさせる子育てメソッド

~ 手間暇トークのおススメネタ(Ⅱ) ~ 

 以下、確かに古くさい感はありますが、これらの格言の一つ一つに子育てへの「肝」が含まれています。先ずは親がその真意をくみ取って租借し、機会あるごとに子育てに不可欠な手間暇の一助として活用して下さい。

1.初心忘るべからず(世阿弥元清)
 どんなに手慣れた仕事でも慎重に謙虚に行え。知ってるわかってるからといって傲慢になったり手を抜いたりすると思わぬ失敗をしでかしやすいし、よい仕事はできないものだ。

2.神仏を尊び神仏を頼まず(宮本武蔵)
 神や仏を尊ぶのは良い。しかし苦しいときの神頼みだけでは卑怯なことだ。自分でまいたタネは自ら刈り取れという独立自尊と自力更生の信念に生きた剣客の真情がよくうかがえる修養訓である。

3.百里を行くものは九十里を半ばとす戦国策)
 遠い道を行く(大事業を志す)人は、それが完了するまでは決して油断をしてはならない。物事は終わりの方が困難が多いのだから、成功を収めるためには90%を半分の目途として気を許さないで遂行すべきだという自重を促した格言。

4.瓜田に履をいれず李下に冠を正さず(文選)
 ウリ畑で靴の紐を直したり、スモモ畑で帽子をかぶり直したりすれば、とかく人から疑いの目で見られがちである。賢い人は、そのように人から疑われるような、軽はずみな行為は避けなければならない。

5.花のかおりは風に逆らいて匂わず。善き人のかおりは風に逆らいても匂う(法句経)
 花の香りは風下の方にしか流れない。しかし、人格の優れた人のうわさはどんな環境にあってもしだいに広がり、そのうえ周囲の人たちをも純化していくものだという、明朗で信頼のおける人間の心が説かれている。

6.桃李、もの言わざれど、下自ずから道を成す(史記)
 モモやスモモは口をきくことができないが、その花の美しさに誘われて人が寄って来る。木の下には自然と道が固められていく。人柄の良い人やさしい人の周りには特別なことがなくてもその徳を慕って心根のやさしい人たちがたくさん集まってくるものだ。

7.すべての偉大な人々は謙虚である(レッシング)
 謙虚さを人間の最も高い徳目としている。謙譲の心、控えめの心こそ自らを高め人間関係の礼節の基礎になるものである。傲慢や驕慢の心があっては学問や事業はいうに及ばず、どんな小さなことの修業にも成功するはずはない。立派な人ほどへりくだり他人から学ぼうと努めるのである。

8.馬には乗ってみよ、人には添うてみよ(日本古言)
 物事は、まず自分で経験してみてその後で事の善悪を決めるべきである。他人の感想や意見などにとらわれないで、まず自らの経験を尊べということ。

9.獣を追う者は目に大山を見ず(淮南子)
    「鹿を追うものは山を見ず」(虎堂録)
 利益を得ようと熱中するものは、それだけに関心が奪われてしまって他のことを顧みようとはしない。無我夢中で一事に没頭している人は、他の状況を顧みるゆとりがないから、身に迫る危険にも気がつかないということのたとえ。

10.柔よく剛を制す(三略)
 しなやかなものはかたいものの矛を避けて、かえってこれを打ち負かす。弱いものが強いものに勝つことがある。 

親と子、いずれもそれぞれの人生においていろんなことがあります。何かに失敗して自信を失くしたり落ち込んだり、また予想できなかった困難にじっと耐えなければならない時、きっと元気や勇気を与え前向きになれるものを特にピックアップしてあります。

 親子ともにこれからの生き方の教訓として参考にして下さい。

 
 

 

 

 

 

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