何と言っても「自己肯定感」が高い子どもに育てるための家庭での子育てのコツを考えます。子どもは親の言動を見て育ちます。親は子どもにいろいろなことを教えてあげる役割を担っていますが、親も人間ですから、完璧ではないのが当たり前です。実際、子育てや仕事に疲れてしまって、思わず声を荒げたり、イライラしたりすることもあるでしょう。しかし、そんな時こそ、
「自分はどういう風に子育てをしたいのか？」ということを見失ってしまうこともあるかもしれません。子育てのやり方は家庭によって違いますが、「子育ての目標」は共通して持っておきたいものです。子育ての目標はたくさんありますが、その中でも特に重要だとされるのが「子どもの自己肯定感を高める」ということです。
この記事では、自己肯定感が高い子どもに育てるために親ができる5つのことや、子育てに励む親たちが実際に行っていることなどを紹介します。
子育てで大事にしていることは？
過去に、22歳から40代のママやプレママに聞いた「子育てで一番大事にしていること」のアンケートでは、以下の３つのことが多く挙げられました。
（１）笑顔
一番多かったのが、笑顔を大事にしているという答えです。子どもはもちろん、誰にでも笑顔で接すると気持ちが良いですよね。親が不機嫌な顔をしていると、子どもは「自分が悪いのかな？」と心配になってしまうこともあります。
子どもや家族と一緒にいるときは、笑顔で過ごすことを意識すると、子どもにもポジティブな影響を与えられるでしょう。
（２）愛情としつけ
次に多かったのが、愛情を持って子どもと触れ合うことを大事にしているという答えです。愛情を込めた触れ合いは子育ての基礎であり、子どもの成長に欠かせないだけでなく、親の心も癒される、強い力を持っています。
大好きな子どもと肌と肌で触れると、とても幸せになれますよね。触れ合いをするとき、人の脳では「オキシトシン」というホルモンが出てきます。このホルモンはストレスに打ち勝つ効果があると言われているほか、人との信頼関係を深めたり、自分に自信を持たせたり、不安や恐れを和らげるという効果もあります。
また、愛情だけではなく、しつけも大事にしているという答えも多くありました。怒ることは簡単ですが、体力も精神力も消耗します。子どもが将来困らないように、ダメなときはダメと叱ることも愛情の表現と言えるでしょう。
（３）子どもの自主性
自分でやりたいことを見つけたり、何かに挑戦したり、問題や課題に自分で対処したりする、自主性。子どもが自分の好きなことを見つけて楽しんでいる姿は、親としても嬉しいものですよね。
自主性を育てるために、「命令するのではなく、考えさせる」「叱るのではなく、褒める」「子どもの意思を尊重する」ということを心がけているという答えも多くありました。」
子どもの自己肯定感を高めるためには、親が笑顔で接すること、愛情としつけをバランスよく行うこと、子どもの自主性を尊重することが大切です。子どもの自己肯定感は、子どもの幸せや成功に直結するものです。親としてできることはたくさんありますが、その中でも一番大切なことは、子どもを愛することです。
子どもに愛される親になるために、自分自身も自己肯定感を高めることを忘れないでください。子どもの成長に影響する生活環境 毎日忙しくて、その日その日を大事にすることができないときもあるでしょうが、子どもは日々成長しています。子どもが成長していく生活環境を良い状態に保つことも健全な成長には必要なことです。
食事や睡眠、子どもや家族との毎日の暮らしを大事にして過ごすと、子どもにもそれが伝わるかもしれません。絵本や紙芝居の時間 絵本や紙芝居は、子どもとのコミュニケーションができるだけでなく、さまざまな言葉の表現を学ぶことで学力や学習環境を整えることにもなります。
絵本や紙芝居は子どもの感情を豊かにし、想像力を育てることができます。想像力のある子は相手の痛みも理解できるため、感受性豊かで優しい心を持った子に育ちます。
想像力や感受性の豊かさは将来、学校や社会に出るようになってからも役に立つものです。新しい視点で物事を考えたり、広い視野で周囲を見たりできるようになります。また、想像力を使うことでミスや失敗を防ぐことができるかもしれません。
自分のことも大切にする 子育てをしていると、子どものことで忙しくて自分のことが後回しになってしまいがちです。ストレスがたまってしまうと精神的な余裕がなくなってしまうため、自分のことも大切にしてあげるといいですよ。無理をしないようにして、適度なリフレッシュを心がけましょう。
子どもを大切にするためにも、自分のことも大切にするようにしているという意見もありました。
子育てで大切なこと「自己肯定感」の育み方の5つのコツ
自己肯定感とは、「自分は価値ある存在であること」「自分が大切な存在である」ことを子ども自身が受け入れ、理解することです。自分に自信があるという感情とは違い、自分で自分を認めることができるかというのが自己肯定感で、幸福感は自己肯定感によって大きく左右されるとも言われています。
たとえば、恵まれた環境で生活しているように見える人も、自己肯定感が低ければ現状に不満を感じているかもしれません。逆に、厳しい環境だとしても自己肯定感が高ければその状況を受け入れることができ、幸福度は高いという可能性もあります。子どもにはいつだって幸せを感じてほしいものですよね。
ここからは、子育ての中でも一番大切なことだと言われている、自己肯定感を育むための5つのポイントをご紹介していきます。
（１）まずは子どもの感情を受け止める
子どもの感情はコロコロ変わるもの。怒ったり悲しんだり、困ったりしているときは「泣いちゃダメ」「怒っちゃダメ」など子どもの感情を否定するのではなく、まずは一度受け止めてあげるようにしましょう。そうすることで、子どもは「どんな自分でも受け入れてもらうことができるんだ」と感じることができます。
当たり前の行動を褒める 親は当たり前だと思っても、子どもは気づかないところで努力しているかもしれません。いつもはできていることでも「いつもえらいね」「手伝ってくれてありがとう、助かるよ」など、当たり前の行動だとしても褒めてあげるようにしましょう。
（２）他の誰かと比べない
他の兄弟や周りの友達と比べないということも大切です。知らないうちに比べてしまっていることがないか、考えてみましょう。もしも誰かと比較して「あなたより○○ちゃんの方ができる」「○○ちゃんはできるのにどうしてできないの？」という言葉をかけてしまっているのであれば、それは子どもの自尊心を傷付けてしまう言葉です。
誰かと比較するのではなく、「この前よりも上手になったね」など、本人に目を 向けてあげることが大切です。
（３）プラスの言葉を使う
もしも子どもが何か失敗してしまったときでも、マイナスの言葉ではなくプラスの言葉を使うようにしましょう。
たとえば、かけっこで負けてしまったときは、「惜しかったけど、また次がんばろうね。応援してるからね」などプラスの言葉を使って励ましてあげるようにしましょう。
（４）必要なときには甘えさせてあげる
甘えることも、子どもにとって大切なことです。「買って、買って！」とおもちゃ屋さんで子どもがわがままを言ったとき、これをすべて聞き入れてしまうのは甘やかしです。一方で、「お話聞いて」や「お膝に座っていい？」などは子どもの自立に必要な甘えであり、子どもの不安や寂しさを解消することにもつながるため、甘えさせてあげましょう。
まとめ
子育てに大切なことについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか？
子どもには自分は価値ある存在であること、自分が大切な存在であることを子ども自身が受け入れ、理解する自己肯定感を育むことができます。今回ご紹介させていただいたポイントを参考に、子どもとの大切な時間を過ごしてみてくださいね。