主役は子供、親はわき役って本当にそうでしょうか

「実力」・・・いわゆる上部だけの力ではなく、その人が持っている本当の力は、外部から誰かに与えられるものではなく、本人が自分自身の中に積み重ねていくものです。

親は脇役、子供の代役はできないことを認めること

これに関しては、親はわき役であり影の存在に徹するべきでしょう。主役は子供ですから親がいくら才能と実力を持っていても子供の代役を務めることはできません。このような親の役割についても気がつかない親も多くいます。子供の意向や考えを確かめることもなく勝手に進学校を決めたり、塾などに自ら特別扱いを要求したり全ては子供のためとばかりに、嫌がる子供を引っ張りたがる親。私はこのような親の態度を全て否定するつもりはありません。しかし、子供の内心には、自分の将来のことなのに自分の気持ちが反映されていないという釈然としないわだかまりが残ることがあります。どんなに物分かりがいい子供であってもどこかにか不本意な気分はしつこく残ると思われます。子供にハッパをかけて親の望む方向へ導くことは、それはわき役ではなく主役の子供の場所を奪っているのです。

子供をほっとかないで見守る姿勢が放任主義

一方で、子供のことは本人任せであると平然と言う放任主義者的な親がいるのも事実です。本当の放任主義は、親にとってとてもつらいものであり我慢を強いられるものです。親が手取り足取り手助けすれば早めに解決できる問題でも、放任された子供は一人で悪戦苦闘するだけです。わが子の努力を横目にじっと耐えて見守っている姿勢が本当の意味の放任主義なのです。放任主義は、

子供をほっとく不干渉と考える人も多いですが、決してそうではありません。心の中ではわが子に細心の関心を払いながらも実際には見て見ぬふりをする、これが放任主義なのです。つまり、責任あっての放任ということです。

子育ては常に真剣勝負、楽な方法はない

およそ子育てというもの、楽な方法はありません。子供の尻をたたくのも、見て見ぬふりをするのもストレスフルになります。従って、親はつい簡単な方法を選んでしまいがちになります。手を取って教えるか、子供に責任を押し付けるかのどちらかです。これは全く間違った干渉主義であり同時にまた不干渉主義でもあります。

親が見守っている限り放任主義は無責任ではない

親は子供への干渉を捨ててはなりません。成績が上がったり下がったりした時、その理由や悩みとかを日頃の言動からきちんと把握しておくべきです。大切なことはそれから後です。子供の夢や心の中をある程度理解した後は子供にまかせる、これが放任主義であると思います。子供に実力をつけさせたいのなら、親は我慢して子供が試行錯誤する様を暖かく見守ってやって下さい。子供は親に見守られているという視線を感じている限り、放任主義は無責任なものではないのです。子供は自分の頑張りで実力を身につけていくでしょう。

子供の高望みに対する対応の仕方

そして、ある日突然に壮大な夢を語ったらどのように答えますか。仮に、学校の成績が振るわなかったら冗談とばかりに笑って聞き逃しますか。あるいは、真摯に受け止めてわが子の夢をかなえさせてやりたいと思うでしょうか。子供の高望みに親はどう対処すべきでしょうか。親の応える態度によっては子供の実力に大きな差がつくと思われますが。子供は、自分の夢や希望を口にすれば笑われる、本気にされないなどと自分の力を否定してしまいます。成績が良くなければつい自分で自分の力を過小評価するのです。

子供の夢や目標は本気度を確認し具体化させることが大切

親は、わが子のこの意欲を上手く引き出してやれば自信と勇気がついてかなりの実力を伸ばしてやれはずです。子供が意気揚々と大きな夢や目標を語り始めたら、どんどん語らせて下さい。それについて、子供に質問しながら本気度を確認し、夢をより具体的にさせて下さい。ここで親が理解するべき重要なポイントは、子供に実は隠れた才能や能力があっても、親が子供の現状と比べたらあまりにも遠いと考えれば夢は儚く消え去ってしまうということです。夢実現のためには、こんな条件があり、あれがまだ足りない、これはもう少し努力するなどと具体例を出しながら話し合うことによって夢が夢でなくなり、実現の可能性が高い目的になり得て行くと思います。目的意識が明白なら、勉強の計画もより具体的になりさらに実力が増すのではないでしょうか。

子供の夢実現は新しい自分へ成長するチャンス

幼ければ幼いほど子供の夢は大きいものです。親はそうした子供の高望みを真剣に聞いてやって下さい。そして、それを実現するために今から何をするべきかを具体的に話して下さい。そんな話を普段から語り合う習慣をつくれば子供は自分の適性ということに気がついて行くと思います。子供にとって、納得することほどスッキリする気持ちも少ないものです。納得するということは、それまでの自分からワンステップ高い新しい自分へ飛躍することなのです。さらに、また次のステップへと進んでいけるのです。子供の夢や希望を高望みであるとか無理という言葉で否定することは、子供が大きく成長するチャンスをつぶすことになります。夢をもてるからこそがんばれるし頑張るからこそ実力がアップするのです。そして、またひとつ大きな夢を語り始めるのです。

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