偉人たちの子供時代〜親の子育てのヒントになるエピソード〜(Ⅰ)

はじめに

 歴史に名を残した有名な偉人たちは、どんな子供時代を過ごしたのでしょうか?彼らの幼少期には、親の子育てのヒントになるようなエピソードがたくさんあります。

 今回は、その中から5人の偉人をピックアップして、彼らの子供時代のエピソードを紹介します。

1. 坂本龍馬〜姉の厳しさと優しさが育んだ自信〜

 坂本龍馬は、幕末に活躍した志士で、薩長同盟や大政奉還など、日本の近代化に大きく貢献しました。しかし、彼は子供時代はとても泣き虫で気弱な性格でした。いじめっ子たちに追いかけられて泣きながら帰ってくることもしばしばでした。

 そんな龍馬を支えたのが、姉の乙女でした。乙女は体も心も強く、坂本家の仁王様と呼ばれていました。

 乙女は龍馬に武術や学問を教えて、弱虫の性格を叩き直そうとしました。その甲斐あってか、龍馬は自分に自信を持てるようになり、日本を変える出来事に大きく貢献していく人物になりました。

子育てのヒント

 姉の乙女は龍馬に対して厳しくも優しく接しました。厳しくすることで、龍馬に自立心や挑戦心を養わせました。

 優しくすることで、龍馬に愛情や信頼感を与えました。親も子どもに対して、このようなバランス感覚を持って接することが大切です。

2. トーマス・エジソン〜「なんで?」を大切にした母親の教育〜

 トーマス・エジソンは、蓄音機や白熱電灯など、1000以上もの発明品を生み出した偉大な発明家です。

 彼は子供時代から「なんで?なんで?」と質問ばかりする好奇心旺盛な子供でした。しかし、学校ではその質問が理解されず、先生から退学させられてしまいました。その後、元教師だった母親が自宅でエジソンに教えることにしました。

 母親はエジソンの「なんで?」を否定せずに大切にして、自分で考える力や探究心を育てました。そのおかげでエジソンは、「なんで?」という知的好奇心を持ち続けて、偉大な発明家になりました。

子育てのヒント

 母親はエジソンの質問に答えられなくても、「それは面白い質問だね」「一緒に調べてみようか」と言って励ましました。

 親も子どもの質問や興味を否定せずに受け止めてあげることが大切です。子どもの好奇心や創造力を伸ばすことができます。

 

3. レオナルド・ダ・ヴィンチ〜絵画だけではない多才ぶり〜

 レオナルド・ダ・ヴィンチは、「最後の晩餐」や「モナ・リザ」などの名画を残した天才芸術家です。しかし彼は絵画だけではなく、科学や工学、解剖学や建築学など様々な分野に興味を持ち、多くの発見や発明をしました。

 彼は子供時代から絵を描くことが大好きでしたが、学校では勉強が苦手でした。しかし父親は彼の才能を見抜いて有名な画家ヴェロッキオの弟子にさせました。そこで彼は絵画だけではなく、さまざまな技術や知識を身につけました。

 ある日彼は師匠の書きかけの絵に手を加えたところ、それがあまりに素晴らしかったため師匠が絵筆を投げ出してしまうほどでした。

子育てのヒント

 父親はダ・ヴィンチの才能や興味を見逃さずに応援しました。親も子どもの得意分野や関心分野を見つけてあげることが大切です。

 子どもが自分らしく活躍できる場所や人と出会わせてあげることができます。

4. 野口英世〜貧しさや障害から逃げずに勉強した医者志望〜

 野口英世は医師であり細菌学者として世界的に有名です。黄熱病や梅毒の研究で多くの人々の命を救いました。

 彼は子供時代貧しく苦労しました。父親は酒好きで働かず、母親は夫から暴力を受けていました。彼自身も囲炉裏(いろり)に落ちて左手を火傷してしまい、手首が曲がらなくなりました。

 それでも彼は勉強嫌いではありませんでした。進学した高校では友人たちから手術費用を集めてもらって左手が動くように治しました。

 その経験から医者の凄さを知り、医療研究者として多くの人々を救う道を選びました。

子育てのヒント

 野口英世は貧しさや障害から逃げずに勉強し続けました。親も子どもが困難や挫折に直面した時は、「あきらめるな」「助け合おう」と言って励ましてあげることが大切です。子どもが困難に立ち向かう力や協力する心を育てることができます。

 また、野口英世は自分の夢を叶えるために海外に渡りました。親も子どもの夢や目標を尊重してあげることが大切です。子どもが自分の可能性を広げることができます。

5. ヘレン・ケラー〜失明失聴からの奇跡の学習〜

 ヘレン・ケラーは、失明失聴になったにもかかわらず、大学を卒業し、作家や社会運動家として活躍した偉大な女性です。

 彼女は生まれた時は普通に見え聞こえできましたが、1歳半の時に病気になって目と耳の機能を失ってしまいました。それ以来彼女は暗闇と静寂の中で生きることになりました。

 彼女は自分の感情や思いを伝えることができずに苦しみ、周りの人々に暴力的になることもありました。そんな彼女を救ったのが、アン・サリバンという先生でした。アン先生はヘレンに手話を教えて、言葉の意味を教えました。

 ヘレンはアン先生の助けで、文字や本を読んだり、話したり、書いたりすることができるようになりました。そして多くの人々に感動や勇気を与える存在になりました。

子育てのヒント

 アン先生はヘレンに対して忍耐強く接しました。ヘレンが暴れても怒らずに優しく説得しました。

 親も子どもが問題行動を起こした時は、「理解しよう」「教えよう」と言って寄り添ってあげることが大切です。子どもが自分の気持ちや考えを表現する方法を見つけることができます。

まとめ

 今回は、偉人たちの子供時代のエピソードを紹介しました。彼らは子供時代にさまざまな困難や挑戦に直面しましたが、それを乗り越えて成長しました。その背景には、親や先生などの大人たちの支えや影響がありました。

 親として子どもを育てる上で、彼らのエピソードから学べることはたくさんあります。

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 子どもの才能や興味を見つけて応援したり、子どもの質問や好奇心を大切にしたり、子どもが困難や挫折に直面した時は励まして助け合ったりすることが大切です。

 子どもが自分らしく輝けるように、親も一緒に成長していきましょう。      

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