勉強が嫌いな子供を好きにさせる親のための厳選アドバイス!

「学校や塾の宿題って嫌がる子多いのに、うちの子はいつも楽しそうにやってるから勉強好きなんじゃないかしら?」

 な~んて答えられる親はきっと少ないですよね。だってほとんどの子供は、宿題みたいに指示命令的な勉強は好きではないのではないでしょうか。

 本来の子供は、好奇心いっぱいで見たがり聞きたがり触りたがりの欲求に溢れているからいろんな新しい事を「知る」ことは嫌いなはずはないと思います。

 ではなぜ嫌がってやらないのか?それは、

(1)やり方がわからないか、(2)やれる環境がないからではないでしょうか?
 子供が勉強好きになる方法は何か?そのために親として、協力出来ることはあるのかないのか、あるならどういうことなのか考えてみたいと思います。

勉強環境の作り方

 子供が勉強を始めるには、適切な環境が必要です。おもちゃや邪魔なものが目に入ると、集中力が低下します。子供に勉強を好きにさせるためには、親子で一緒に勉強環境を整えることが大切です。その際、以下のポイントに注意しましょう。

リビングで勉強する 

 子供部屋ではなく、リビングの食卓で勉強することをおすすめします。そうすると、親が子供の様子を見守りやすくなりますし、子供も質問しやすくなります。
 また、家族の会話や音楽など、適度な背景音がある方が、リラックスして勉強できる場合もあります。

おもちゃはしまう

おもちゃは子供の気を散らす原因になります。だからといって、全て捨てる必要はありません。子供部屋やリビングの目立たない場所に収納しておきましょう。そして、勉強が終わったら、遊ぶ時間を与えてあげましょう。

食卓はシンプルに

 食卓はいつも何も置かないようにするのが理想ですが、現実的には難しいかもしれません。しかし、少なくとも子供が勉強する時は、食卓には勉強道具だけにしておきましょう。それ以外のものは片付けておくか、別の場所に移動させましょう。

勉強をさせる効果的な言い方

 子供が勉強しないと、親はついイライラしてしまいます。放課後に遊びに行ったり、ゲームに夢中になったりする子供に、「勉強しなさい!」と言ってしまうこともあるでしょう。
 しかし、この言葉は子供のやる気を奪ってしまうだけです。親の言うことに反発して、ますます勉強したくなくなるかもしれません。親自身も、子供の頃に同じような経験があるはずです。
 では、どうすれば子供に勉強をさせることができるのでしょうか?
実は、言い方を少し変えるだけで、子供の態度が変わることがあります。そのコツは、次の二つです。

命令形ではなく質問形で話す

「勉強しなさい!」という命令形ではなく、「今日の宿題は何時からやるの?」という質問形で話してみましょう。そうすると、子供は自分で勉強する時間を決めることができます。自分で決めたことは、守りやすいものです。
 もちろん、最初は時間を忘れたり、守らなかったりすることもあります。でも、根気よく質問を繰り返していけば、徐々に自分から勉強する習慣が身につきます。
 また、「今日何をやるか決めてみたらどう?」というように、計画を立てるように促すことも効果的です。

たくさん褒める

 さて、声かけのおかげで自分から勉強するようになったら、そのことをきちんと認めたくさん褒めてあげましょう。
 実はこの褒めるということが出来ていない方、意外と多いんですよね。褒めているつもりでも「えらいね!」「すごいね!」などと、短い言葉で伝えてしまっていることありませんか?
 小さなことでも構いません。「時間通りに始めたね」「今日は集中してやっていたね」「計画通りに進んでいるね」など、具体的に褒めてあげることが大切です。
 褒められると、子供は自信がつきますし、もっと頑張ろうと思います。また、親からの関心や愛情を感じられます。
 褒めることは、親子のコミュニケーションを深めることにもつながります。

小さな子供でも大人と同じように承認欲求があります。誰かに認めてもらえることを嬉しいと感じます。なので、まずは褒めることを頭においてください。そして、褒めるときには具体的に伝えてあげることが大切です。
「今日は何も言われなかったのに、自分から勉強を始められたね」のような褒め方をしましょう。
 親が言葉を変えるだけで、子供の勉強への姿勢が変わることがあります。是非試してみてください。

勉強の基本は基礎力

 子供に勉強をさせるためには、環境や声かけ、褒め方などが大切です。それらが整ったら、次は何から勉強すればいいのでしょうか?
 特に、小学生の勉強では、基礎力を身につけることが重要です。基礎力とは、国語の読み書きや算数の九九など、応用問題を解くために必要な基本的な知識や技能のことです。
 基礎力があれば、難しい問題にも挑戦できるようになります。

 では、どうやって基礎力を鍛えるのでしょうか?以下のポイントに注意しましょう。

国語の読み書きを楽しくする

 国語の読み書きは、教科書だけでなく、絵本や手紙などでも練習できます。寝る前に親子で絵本を読んだり、帰りが遅いお父さんに手紙を書いたりすると、子供は楽しみながら読み書きの力を高めることができます。
 また、新しく覚えた漢字は、日記や作文に使ってみたり、カードやポスターに書いて飾ったりすると、覚えやすくなります。

算数の九九を工夫して覚える 

 算数の九九は、順番に言えるだけでは十分ではありません。逆から言ったり、ランダムに問題を出したりすると、より確実に覚えることができます。
 また、歌やゲームなどを使って楽しく覚える方法もあります。例えば、「九九カルタ」や「九九バトル」などです。

親子で一緒に勉強する

 基礎力を身につける間は、親が子供のそばにいて見守ってあげることが大切です。子供が分からないことがあれば教えてあげたり、励ましてあげたりしましょう。
 また、親自身も勉強する姿勢を見せてあげると、子供も真似したくなります。例えば、「私も漢字を書いてみようかな」「私も九九を復習してみようかな」と言ってみましょう。
 基礎力を鍛えるためには、楽しく工夫しながら繰り返し練習することが必要です。親子で一緒に勉強する時間を作ってみてください。

毎日「ちょっとずつ」が効果的

 子供に勉強をさせるには、やり方だけでなく、継続することも大切です。一時的に頑張っても、すぐにやめてしまっては意味がありません。毎日少しずつでも、コツコツと勉強することが必要です。
 その際、注意したいのは、1日の勉強時間を適切に設定することです。集中できる時間は、学年によって異なりますが、だいたい学年×10分くらいです。
 例えば、4年生なら40分、5年生なら50分位です。これ以上の時間を勉強しても、効果が薄れたり、飽きたりしてしまいます。
 もちろん、学校の宿題もありますから、それを含めて宿題+20分くらいの勉強が家でできれば十分です。
 長時間勉強しすぎると、子供のやる気や興味を失わせたり、勉強嫌いにさせたりする危険があります。勉強の時間は適度にしましょう。