「勉強しなさい!」って言いたくない
「宿題やったの?」
「勉強しなさい!」
毎日同じことを言って、疲れてませんか?
「勉強しなさい」って言うたびに、険悪なムードになる。
「今やろうと思ってたのに!」って反発される。
こんな毎日、もう嫌だ…。
そんな時、ふと思ったんです。
**「勉強しなさい」って言わなくても、自分から勉強する子っているよね?**
あの子たち、どうしてなんだろう?
親が特別なことしてるの?
それとも、生まれつき?
いろいろ調べて、勉強好きな子のママたちに話を聞いて、わかったことがあります。
**「勉強好きな子」は、生まれつきじゃない。**
**親の「ちょっとした働きかけ」で育つ。**
しかも、その働きかけって、特別なことじゃないんです。
今日は、「勉強好きな子」に育てるために、親ができる具体的な方法をお伝えしますね。
一緒に考えていきましょう。
「勉強好き」って、どういう状態?
まず、ここを整理しておきましょう。
**「勉強好き」=「100点取るのが好き」じゃありません。**
本当の「勉強好き」って:
– 新しいことを知るのが楽しい
– 「わかった!」の瞬間が嬉しい
– 自分から「これ知りたい」って思える
– 勉強が苦痛じゃない
つまり、**「学ぶことに対して前向き」な状態**です。
成績がいいかどうかは、また別の話。
勉強好きな子が、必ずしも成績優秀とは限らないし、
成績がいい子が、必ずしも勉強好きとも限らない。
でも、**勉強が好きなら、長い目で見て伸びていきます。**
だから、まず目指すのは「成績」じゃなくて「勉強好き」。
ここが大事なポイントです。
なんで「勉強嫌い」になっちゃうの?
逆に考えてみましょう。
どうして子どもは「勉強嫌い」になるんでしょう?
理由1:「わからない」から嫌い
これが一番多い理由。
わからないことを、何時間やっても苦痛なだけ。
大人だって、わからない仕事を延々とやらされたら嫌ですよね。
子どもも同じです。
**「わからない」→「つまらない」→「嫌い」**
この悪循環にハマっちゃうんです。
理由2:「やらされてる」から嫌い
「宿題やりなさい!」
「勉強しなさい!」
「ゲームばっかりしないで!」
毎日こう言われたら?
**「勉強=やらされるもの」になっちゃいます。**
自分からやりたいことじゃなくて、親に怒られないためにやるもの。
そりゃ、楽しくないですよね。
理由3:「できない自分」を責められるから嫌い
「なんでこんな簡単な問題もできないの?」
「お兄ちゃんはできてたのに」
「この前教えたでしょ!」
こんなふうに言われたら?
**勉強=自分のダメさを突きつけられる時間**になっちゃいます。
勉強するたびに、自分はダメだって思い知らされる。
そりゃ、嫌いになりますよね。
「勉強好きな子」の親がやってる5つのこと
じゃあ、どうすればいいのか?
勉強好きな子のママたちに聞いた「共通点」がありました。
働きかけ1:「勉強=楽しい」を体験させる
**勉強好きな子の親は、「勉強=遊び」にしてます。**
例えば:
– 買い物で「これ3個で300円だね。1個いくら?」
– 料理で「この小さじ1って、何cc?」
– 散歩で「この花、何て名前かな?調べてみよう」
**生活の中で、自然に「学ぶって楽しい!」を体験させてる**んです。
机の上だけが勉強じゃない。
うちも、お風呂で九九ゲームしたり、買い物で計算したり、「勉強」って言わずに一緒に考える時間を作りました。
そしたら、子どもが「算数って面白いね」って言うようになったんです。
**ポイント:「勉強」って言わずに、遊びながら学ぶ。**
働きかけ2:「できた!」を積み重ねる
**勉強好きな子の親は、小さな「できた」を見逃しません。**
– 漢字1個覚えた→「おお、書けるようになったね!」
– 計算1問解けた→「正解!やったね!」
– 本を1ページ読めた→「読めたね、すごい!」
**「できた」の積み重ねが、「勉強=自分はできる」という自信になる**んです。
逆に、できないことばかり指摘してると、「勉強=できない自分を思い知る時間」になっちゃいます。
うちは「今日のできたシール」を作って、小さなことでもシールを貼るようにしました。
10個たまったら好きなおやつ、みたいなご褒美も。
**ポイント:できないことより、できたことを見つけて褒める。**
働きかけ3:「知りたい!」を大切にする
**勉強好きな子の親は、子どもの「なんで?」「知りたい!」を絶対に無視しません。**
「ママ、なんで空は青いの?」
「パパ、恐竜ってどうして絶滅したの?」
「この虫、なんて名前?」
忙しい時は「後でね」って言いたくなりますよね。
でも、勉強好きな子の親は:
– その場で一緒に調べる
– 「いい質問だね!調べてみよう」
– 「お母さんもわからないから、一緒に図書館行こう」
**「知りたい」を大事にされた子は、学ぶことが好きになる**んです。
うちも、子どもが「なんで?」って聞いてきたら、スマホで一緒に調べるようにしました。
「へー、そうなんだ!」って親も驚くと、子どもも嬉しそうです。
**ポイント:「なんで?」を面倒くさがらない。一緒に調べる。**
働きかけ4:「親が楽しそうに学ぶ姿」を見せる
**これ、意外と見落としがち。**
勉強好きな子の親は、**自分も本を読んだり、何か学んだりしてます。**
「お母さん、今日は料理の本読んでるの」
「お父さん、英語の勉強してるんだ」
「このニュース面白いね、調べてみよう」
**親が楽しそうに学んでる姿を見ると、子どもも「学ぶって楽しそう」って思う**んです。
逆に、親がスマホでゲームばっかりしてたら?
「勉強なんてつまらないもの」って思っちゃいますよね。
私も反省して、リビングで本を読む時間を作りました。
子どもの前で「へー、この本面白い!」って言うようにしたら、子どもも本を手に取るようになりました。
**ポイント:親が楽しそうに学ぶ姿を見せる。**
働きかけ5:「勉強しなさい」を「一緒にやろう」に変える
**勉強好きな子の親は、「勉強しなさい」って言いません。**
代わりに:
– 「一緒に宿題やろうか」
– 「お母さんも横で本読むから、一緒にやろう」
– 「どこまでできた?見せて」
**「やらされる」じゃなくて「一緒にやる」**んです。
特に低学年のうちは、横にいるだけで全然違います。
うちは「宿題タイム」を家族の時間にしました。
子どもが宿題やってる横で、私は仕事のメールチェック、夫は本を読む。
同じ空間で、みんな自分のことをやる。
これだけで、子どもが勉強を「孤独な時間」じゃなくて「家族の時間」と感じるようになったんです。
**ポイント:「しなさい」じゃなくて「一緒にやろう」。**
年齢別|今日からできる具体的な働きかけ
「じゃあ、うちの子の年齢だと何をすればいい?」
年齢別にまとめました。
【幼児期(3〜6歳)】好奇心の種まき
**この時期の目標:学ぶことは楽しい!**
– 絵本の読み聞かせ(毎日10分)
– 「なんで?」に一緒に答えを探す
– お手伝いで数を数える、色を覚える
– 外遊びで自然に触れる
**NGなこと:**
– ❌ ドリルを無理やりやらせる
– ❌ 「勉強」を強制する
– ❌ できないことを叱る
**この時期のポイント:**
「勉強」と意識させない。遊びの中で学ぶ楽しさを知る。
【小学校低学年(6〜9歳)】習慣づくり
**この時期の目標:勉強する習慣をつける**
– 決まった時間に宿題(夕食前、お風呂の前など)
– 「今日のできた」を見つけて褒める
– 親も横で本を読む、仕事をする
– 図書館や博物館に一緒に行く
**NGなこと:**
– ❌ 「なんでできないの?」
– ❌ 兄弟や他の子と比較
– ❌ 長時間勉強させる
**この時期のポイント:**
長時間より、毎日続けること。「勉強=当たり前の習慣」にする。
【小学校高学年(9〜12歳)】自立のサポート
**この時期の目標:自分から勉強する**
– 「何時から勉強する?」と本人に決めさせる
– わからない時のサポート(教えすぎない)
– 興味のあることを深掘りさせる
– 努力を認める言葉をかける
**NGなこと:**
– ❌ 「勉強しなさい」の連呼
– ❌ 成績だけで評価
– ❌ 親が全部管理
**この時期のポイント:**
指示より見守り。自分で決めた時間に勉強する経験を積む。
【中学生以降】応援団に徹する
**この時期の目標:自律的に学ぶ力をつける**
– 勉強のやり方は本人に任せる
– 「頑張ってるね」と努力を認める
– つまずいた時だけサポート
– 将来の話を一緒にする
**NGなこと:**
– ❌ 細かく口出しする
– ❌ 成績だけで評価する
– ❌ 「こうしなさい」の押し付け
**この時期のポイント:**
親は「応援団」。信じて見守る。必要な時だけ手を差し伸べる。
「今からでも遅い?」→全然遅くありません
「うちの子、もう小学校高学年なんだけど…」
「中学生になっちゃったけど、今から間に合う?」
**大丈夫です。何歳からでも遅くありません。**
実は、うちの息子も小3まで勉強大嫌いでした。
宿題も嫌がる、ドリルなんて絶対やらない。
でも、この記事で紹介した方法を少しずつ試したら、半年くらいで変わったんです。
「ママ、この問題解けた!」
「これ、もっと知りたい」
そんな言葉を聞けるようになりました。
**変わるきっかけは、いつでも作れます。**
今から始めるなら、この順番で
1. **まず「勉強しなさい」をやめる**(1週間)
2. **小さな「できた」を見つけて褒める**(毎日)
3. **一緒に勉強する時間を作る**(週3回から)
4. **子どもの「知りたい」を大事にする**(気づいた時に)
5. **親も楽しく学ぶ姿を見せる**(できる範囲で)
いきなり全部はできません。
でも、1つずつやっていけば、必ず変わります。
よくある質問|みんなの疑問に答えます
Q1:ゲームばっかりで勉強しないんですが…
**A:いきなり取り上げるより、ルールを一緒に決めましょう。**
「ゲームは1日30分。それが終わったら宿題」
「宿題終わってからゲーム30分」
子ども自身に選ばせると、意外と守ります。
そして、守れたら思いっきり褒める。
うちは「宿題終わってからゲーム」ルールにしたら、宿題のスピードが上がりました(笑)
Q2:勉強できないと将来困るって言ってもいい?
**A:「不安」より「希望」を語る方が効果的です。**
「勉強しないと将来困るよ」→NG(脅し)
「勉強できると、将来やりたいこと選べるよ」→OK(希望)
不安で動かすより、希望で動かす方が、長続きします。
Q3:塾に行けば勉強好きになる?
**A:塾は「手段」。家庭での働きかけが土台です。**
塾に行けば自動的に勉強好きになるわけじゃありません。
むしろ、家庭で「学ぶって楽しい」を感じてないと、塾も「やらされる場所」になっちゃいます。
まずは家庭での働きかけ。それでも難しければ、塾も選択肢です。
Q4:うちの子、本当に勉強が苦手で…
**A:「得意」じゃなくて「嫌いじゃない」を目指しましょう。**
全員が勉強得意になる必要はありません。
でも、「勉強=嫌い」だと、これから先の人生が辛くなる。
まずは「まあ、嫌いじゃない」レベルでOK。
そこから少しずつ、「面白いかも」に変わっていきます。
今日からできる!勉強好きにする第一歩
最後に、今日からできることをまとめますね。
【今日やること】
– ☑ 「勉強しなさい」を1回ガマンする
– ☑ 子どもの小さな「できた」を1つ見つけて褒める
– ☑ 「一緒に宿題やろう」って声をかける
【今週やること】
– ☑ 親も横で本を読む時間を作る(週3回)
– ☑ 子どもの「なんで?」に1回、一緒に調べる
– ☑ 「今日のできた」を夕飯時に話す習慣
【今月やること】
– ☑ 図書館や本屋さんに一緒に行く
– ☑ 子どもが興味あることを深掘りする(博物館、体験など)
– ☑ 「勉強=楽しい」体験を1つ作る
**完璧を目指さなくていいです。**
1つずつ、できることから始めましょう。
まとめ:「勉強しなさい」より「一緒に学ぼう」
長くなっちゃいましたが、最後に一番大事なことを。
**「勉強好きな子」は、生まれつきじゃありません。**
親の「ちょっとした働きかけ」で育ちます。
その働きかけって:
1. 「勉強=楽しい」を体験させる
2. 「できた!」を積み重ねる
3. 「知りたい!」を大切にする
4. 親が楽しそうに学ぶ姿を見せる
5. 「勉強しなさい」を「一緒にやろう」に変える
特別なことじゃないんです。
**「勉強しなさい!」って言うのをやめて、「一緒に学ぼう」に変える。**
それだけで、子どもの勉強への姿勢は変わります。
完璧な「勉強好き」じゃないかもしれない。
それで十分だと思ってます。
あなたのお子さんも、必ず変わります。
焦らなくていい。
今日から、1つずつ始めてみてください。
「勉強しなさい!」って言わなくていい毎日。
きっと来ますから。
応援してます!

