夏休みは、中学1・2年生にとって大切な学習の機会です。しかし、長い休みだからこそ、自分で計画を立てて勉強を進めることが必要です。
そこで、夏休みの過ごし方や勉強法について参考になる記事を紹介します。
夏休みの過ごし方
夏休みの過ごし方には、以下の3つのポイントに注意しましょう。
1.朝型の生活習慣で過ごす
2.部活も両立して頑張る
3.勉強時間は最低毎日1時間
朝型の生活習慣で過ごす
夏休みになると、つい普段よりも夜更かしをしがちです。夜更かしを続けていると、だんだんと昼夜が逆転した生活になり、朝起きられなくなってしまいます。また、睡眠不足は集中力や記憶力を低下させます。
そのため、普段の学校がある日と同じような時間に起きる生活がおすすめです。朝起きて、午後は部活に行って帰ってきたらまた夜更かしをする生活だとすぐに夏休みは終わってしまいます。
集中力の高い、朝のうちに宿題を進めたり、本を読んだり、ジョギングをしたりと活動しましょう。
部活も両立して頑張る
中1・2年生の夏休みでは勉強だけでなく「部活を頑張ることも大切」です。部活をやっていない人は熱中できる趣味があるといいでしょう。なぜ部活の両立が大切かというと部活をすることで、
●集中力が身につく
●目標に向かって努力する
●勉強とのメリハリがつく
というメリットがあります。実際に進学校ほど文武両道で部活も勉強も両方力を入れています。部活で身につけた集中力は勉強にも役立つはずです。
勉強時間は最低毎日1時間
中1・2年生の夏休みの勉強時間の理想は「毎日1時間」です。これをコンスタントに継続していきましょう。ポイントは毎日行うことです。
例えば、「1週間のうち一日にまとめて7時間勉強して、残りは何もしない」よりも毎日1時間継続する方が理想的です。
これは人間の記憶のメカニズムにも由来します。一気に覚えるよりも、細かく何度も繰り返した方が記憶に残るのです。まずは毎日1時間集中して、サマーワークやドリルに取り組んでいきましょう。
夏休みの勉強法
夏休みの勉強法には、以下の4つのポイントに注意しましょう。
1.サマーワークで夏休み前までの理解度をはっきりさせる
2.英語・数学の苦手な範囲を復習する
3.定期テストの解き直しで定着の確認
4.国語・社会・理科の苦手な問題の復習をする
サマーワークで夏休み前までの理解度をはっきりさせる
サマーワークを1回すべて解いてください。ノートに解いても直接書いてもどちらでもいいですが、2回以上復習をしたい人はノートに解くことをおすすめします。
サマーワークはつい全部終わらせることばかりが先行して、丸つけや解答解説をじっくり読む過程がおろそかになりがちです。わからない問題があったら解答解説をじっくり読み、それでも理解が不十分な場合には、教科書で納得いくまで調べます。
サマーワークの量自体はそこまで多くないはずですので、質重視で勉強していくことを意識してみてください 。
●問題を解く
●解答解説を見る
●間違った理由をはっきりさせる
●間違った問題のみ、数日後にもう一度解きなおす
●英語・数学の苦手な範囲を復習する
サマーワークがすべて解き終わったら、英語と数学の苦手なところ・理解が不十分なところを復習しなおします。なぜ英語と数学のみ復習するかというと、積み上げ型の教科だからです。
英語と数学は、前の単元の学習内容がわからないと、次の単元の学習がわからなくなってしまう特徴があるのです。英語と数学の復習の時に大事なのは、わからなくなった単元まで戻って復習しなおすということです。
例えば中2で中1の英語の内容がわかっていない場合には、中1までさかのぼって勉強しなおします。学校のワークや問題集を用意し、わからない単元までもどって問題を解き直してみてください。
もし、「学校のワークを戻って解くのは大変でやる気が出ない」という場合には、市販の問題集で復習しても構いません。その時には、3年間の学びがまとまっている問題集を選びましょう。
定期テストの解き直しで定着の確認
ここからは、サマーワークや英語・数学の復習が終わってさらに余裕がある人に向けてです。
1学期に行った定期テストの解き直しを行いましょう。テストのときは解けていた問題でも、時間がたってできなくなっているものがあるかもしれません。テストを解き直し、できていないところがあれば、解答解説をよく読みます。できていない単元の問題集を解いたら、さらに復習は完璧です 。
国語・社会・理科の苦手な問題の復習をする
最後に、国語・社会・理科の苦手な問題の復習をしましょう。これらの教科は、英語や数学ほど積み上げ型ではありませんが、基礎知識や読解力が必要です。
定期テストやサマーワークで間違えた問題やわからなかった問題を中心に、解答解説を読んで理解を深めます。
また、暗記系の内容は少ない時間でも毎日勉強することで記憶に定着させましょう。例えば、国語の漢字や古典単語、社会の年号や地理、理科の用語や公式などです。これらはカードやアプリなどを使って覚えると便利です 。
夏休みの問題集・参考書の選び方
夏休みの勉強には、問題集や参考書を使うと効果的です。しかし、市販されているものはたくさんありますし、どれが自分に合っているかわからない場合もあります。そこで、夏休みの問題集や参考書の選び方について、以下の4つのコツを紹介します。
1.解説が詳しい問題集を選ぶ
2.一人で解説が理解できるもの
3.薄い問題集から選ぶ
4.苦手分野に特化した内容を選ぶ
特に、自分でわからないところを見つけて解決する力が必要です。そのためには、解説が詳しくてわかりやすい問題集を選ぶことが大切です。解説が簡単すぎると、自分で考える機会が減ってしまいますし、逆に難しすぎると理解できません。
また、解説だけでなく、例題や演習問題も多くてバランスの良いものがおすすめです。例題では基本的な考え方や解き方を学び、演習問題では応用力や発展力を鍛えます 。
一人で解説が理解できるもの
夏休みの勉強では、一人で解説が理解できる問題集や参考書を選ぶことが重要です。自分のレベルに合わせて、難易度の高いものや低いものを選びましょう。
また、解説が理解できない場合は、教科書やインターネットなどで補足的に調べることも大切です。自分で調べることで、学習の幅や深さが広がります 。
薄い問題集から選ぶ
分厚い問題集や参考書を選ぶと、途中で挫折してしまう可能性が高くなります。そのため、薄い問題集や参考書から選ぶことがおすすめです。薄いものなら、短期間で終わらせることができますし、達成感も得られます。
また、薄いものは、基本的な内容に絞られていることが多いです。基本をしっかり身につけることで、応用や発展の学習にもつながります 。
苦手分野に特化した内容を選ぶ
苦手分野に特化した内容の問題集や参考書を選ぶことも効果的です。苦手分野を克服することで、成績アップに大きく貢献しますし、自信もつきます。苦手分野は、定期テストやサマーワークなどで自分で見つけることができます。
また、苦手分野を克服するためには、単元ごとにまとめて勉強することが大切です。単元ごとにまとめて勉強することで、関連する知識やスキルを効率的に身につけることができます 。
夏休みの勉強におすすめの問題集・参考書
おすすめの問題集や参考書を紹介します。上記の選び方のコツに沿って、解説が詳しいものや薄いものなどを選んでいます。自分のレベルや目的に合わせて、以下の中から選んでみてください。
学研の夏休みドリル 中1数学
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中1数学の基本事項を復習するためのドリルです。各単元ごとに例題と演習問題があります。例題は図解入りでわかりやすく解説されています。演習問題は基礎から応用までレベル別に分かれています。解答解説も詳しくあります。
この問題集は薄くてコンパクトなので、持ち運びやすくて便利です。サマーワークや定期テストの復習に最適です 。
わからないを わかるにかえる 中1数学
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中1数学の苦手な単元を克服するための問題集です。各単元ごとに、基本事項のまとめ、例題、演習問題があります。例題はポイントやコツが書かれています。演習問題は基礎から発展までレベル別に分かれています。解答解説も詳しくあります。
厚みがありますが、それだけ内容が充実しています。苦手な単元を徹底的に復習したい人におすすめです 。
中学教科書ワーク 三省堂版 NEW CROWN 英語1年
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中1英語の教科書に沿ったワークです。各単元ごとに、単語・文法・会話・読解・作文の問題があります。問題は教科書の内容を踏まえて作られています。解答解説も詳しくあります。
教科書の内容をしっかり復習することができます。教科書に忠実な問題集を探している人におすすめです 。
ハイクラス徹底問題集 中1数学
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中1数学の応用力を高めるための問題集です。各単元ごとに、基礎問題、応用問題、発展問題があります。基礎問題は定期テストレベル、応用問題は入試レベル、発展問題はオリンピックレベルの難易度が高くて挑戦的な問題集です。
中1の内容を深く理解したい人や、高校受験に向けて先取りしたい人におすすめです 。
まとめ
夏休みの過ごし方では、
1.朝型の生活習慣で過ごす
2.部活も両立して頑張る
3.勉強時間は最低毎日1時間
という3つのポイントに注意しましょう。
夏休みの勉強法では、
1.サマーワークで夏休み前までの理解度をはっきりさせる
2.英語・数学の苦手な範囲を復習する
3.定期テストの解き直しで定着の確認
4.国語・社会・理科の苦手な問題の復習をする
という4つのポイントに注意しましょう。
また、夏休みの勉強におすすめの問題集や参考書も紹介しました。自分のレベルや目的に合わせて、選んでみてください。
夏休みは、2学期以降や高校受験に向けて大きな差がつく時期です。この機会にしっかりと基礎を固めて、成績アップを目指しましょう 。