夏休みの宿題の定番、自由研究。小学生も中学生も、学校によっては必ずやらなければならないものです。でも、「自由」って言われても、何をすればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか?
「自由」って言っても、幅が広すぎて逆に考えづらいんですよね。
そこで、この記事では、自由研究のテーマの見つけ方のコツや、自由研究として成立するテーマの見分け方をお教えします。
自分で考えて調べてまとめることができれば、自由研究は楽しくて勉強にもなるものですよ。
家の中にあるもので疑問に思うことを探そう
自由研究のテーマは、家の中にあるもので十分見つかります。例えば、この記事を見ているパソコンやスマホの液晶画面です。
これがどうやって映像を表示しているのか、どうやってインターネットにつながっているのか、そんなことを考えたことはありませんか?
「そんなことは知らなくてもいいじゃん」と思うかもしれませんが、それはもったいないです。
自由研究では、大発見やすごい成果を求められているわけではありません。大事なのは、「なんで?どうして?」という好奇心を持って、調べる方法や考える過程を学ぶことです。
だから、具体的なテーマを教えてくれと言われても、私はできません。テーマを教えてしまうと、自由研究の意味がなくなってしまいます。
自由研究は、自分でテーマを見つけて、自分で調べて、自分で考えて、自分でまとめるものです。
そこでおすすめするのは、家の中をよく観察してみることです。液晶画面だけでなく、冷蔵庫や電子レンジやエアコンや扇風機や電気スタンドや時計や鏡や窓やカーテンや絵画や写真や本や雑誌や新聞やおもちゃやゲーム機や音楽プレイヤーやスマホやパソコンやキーボードやマウス・・・
どれもこれも、「どうしてこんな形になっているの?」「どうしてこんな色になっているの?」「どうしてこんな音が出るの?」「どうしてこんな動きをするの?」「どうしてこんな機能があるの?」「どうしてこんなに便利なの?」「どうしてこんなに面白いの?」・・・という疑問が湧きませんか?
そんな疑問をメモしておきましょう。それが自由研究のテーマ候補です。調べたら答えが出てくることでも構いません。
答えが出てくることだからこそ、調べ方や考え方を学べます。
刺激を受けるために新しいことに挑戦しよう
でも、「家の中にあるもので疑問に思うことが全然ないよ」という人もいます。それは刺激不足が原因かもしれません。
刺激不足? 「刺激的なことをしなきゃダメなの?」 と思われるかもしれませんが、そういう意味ではありません。
刺激的なことをするというよりは、「あれ?これって何だろう?」と思わせるような新しい情報や体験に触れることです。
例えば、普段見ないニュース番組やバラエティ番組(特に自然系や科学系がおすすめ)を見たり、本(教科書の先読みでもOK)を読んだり、普段行かない場所(博物館や図書館や公園や動物園や水族館や工場見学等)に行ったりすることです。
そうすると、「おっ!これは面白そう!」と思うような話題に出会えるかもしれません。 その話題について「どうして?なんで?」と気になったら、それもメモしておきましょう。
それが自由研究のテーマ候補です。 メモした中から自分でもできそうなことを選びましょう。
自由研究に向いているテーマかどうかチェックしよう
でも、「メモしたテーマが全部自由研究に向いているわけじゃないよね」と思いますよね。 確かにそうです。 メモしたテーマはあくまで候補です。 その中から本当に自由研究に向いているテーマを選び取らなければなりません。
では、どうやって選び取るのでしょうか? それには以下のような基準があります。
- 難しすぎるテーマは避ける
- 機材が必要なテーマは避ける
- 視点を変えて調べられるテーマにする
難しすぎるテーマは避ける
例えば、「太陽ってどれくらい熱いの?」というテーマは難しすぎます。 太陽の温度を実際に計測することは小中学生には無理です。
難しすぎるテーマは理解することも説明することも難しくなります。 難しすぎるテーマは避けましょう。
機材が必要なテーマは避ける
例えば、「ウナギってどこから来てるの?」というテーマは機材が必要です。 ウナギの卵を取りに行くことは小中学生には無理です。
機材が必要なテーマは費用がかかったり危険だったりします。 機材が必要なテーマは避けましょう。
視点を変えて調べられるテーマにする
でも、「難しくて機材が必要だからやめた方がいい」というのは、あきらめる理由にはなりません。 どうしてもやりたいテーマがあるなら、視点を変えて調べられるように工夫しましょう。
例えば、「太陽ってどれくらい熱いの?」というテーマは難しすぎますが、「太陽の熱さってどうやって測るの?」というテーマなら調べられます。
インターネットや図書館で、太陽の温度を測る方法や装置について調べてみましょう。 そうすれば、太陽の温度を知ることはできなくても、太陽の温度を測る仕組みや技術について学ぶことができます。
同じように、「ウナギってどこから来てるの?」というテーマは機材が必要ですが、「ウナギの生態ってどんなの?」というテーマなら調べられます。
インターネットや図書館で、ウナギの生息地や産卵場所や回遊ルートや食性や特徴などについて調べてみましょう。 そうすれば、ウナギの卵を見ることはできなくても、ウナギの生き方や環境について学ぶことができます。
視点を変えるというのは、自分が興味を持ったテーマに対して、別の角度からアプローチすることです。 そのためには、自分が知りたいことだけでなく、そのテーマに関する他の情報も探してみることが大切です。
そうすると、自分でもできる範囲内で、自由研究として成立するテーマにスライドさせることができます。
【まとめ】
以上、夏休みの自由研究のテーマの見つけ方についてお伝えしました。ポイントは以下の通りです。
- 家の中にあるもので疑問に思うことを探そう
- 刺激を受けるために新しいことに挑戦しよう
- 自由研究に向いているテーマかどうかチェックしよう
数えられるものがおすすめ
前述のくり返しになりますが、夏休みの宿題で悩むのが自由研究です。
自分で好きなテーマを選んで調べてまとめるということですが、どんなテーマがいいのかわからないという人も多いでしょう。
自由研究は、研究という名前がついていますが、難しいことをする必要はありません。大切なのは、自分の興味や好奇心を満たすことです。
しかし、自分の興味や好奇心だけでは、自由研究に向いているテーマかどうか判断できません。自由研究には、ある程度のルールや基準があります。その中でも、特に重要なのが、数えられるものを選ぶということです。
数えられるものとは、具体的に何を指すのでしょうか?そして、なぜ数えられるものがおすすめなのでしょうか?
ここからは、自由研究のテーマを選ぶコツとして、数えられるものについて解説します。
数えられるものとは? 数えられるものとは、その名の通り、数で表現できるものです。
例えば、温度や長さや重さや個数や時間などです。これらは、計測器や目盛りや単位を使って、数字で示すことができます。
数字で示すことができれば、データとして記録したり、グラフや表にしたり、比較したり、分析したりすることができます。
逆に数えられないものとは、数で表現できないものです。例えば、感情や気持ちや美しさや面白さなどです。
これらは、主観的なものであり、人によって感じ方や評価が異なります。数字で示すことができなければ、データとして記録したり、グラフや表にしたり、比較したり、分析したりすることが難しくなります。
数えられるものがおすすめな理由 では、なぜ自由研究では数えられるものを選ぶべきなのでしょうか?その理由は以下の通りです。
- 理解しやすい
- 説明しやすい
- 考察しやすい
理解しやすい 数えられるものは、数字で表現できるため、客観的に理解することができます。例えば、「水温が20度だった」という情報は、「水が冷たかった」という情報よりも明確に伝わります。
自由研究のテーマを選ぶときには、以下のポイントに注意しましょう。
- 自分が興味や関心を持っていることや、日常生活で「なぜ?」「どうして?」と思ったことをテーマにすると良いです。
- テーマは具体的で明確にしましょう。例えば、「月」ではなく、「月の満ち欠けについて」や「月の見える位置について」などです。
- テーマは自分で観察や実験ができるものにしましょう。時間やお金がかかりすぎるものや、危険なものや、結論が出ないものは避けましょう。
- テーマは数や写真などで記録できるものにしましょう。感情や気持ちなど主観的なものはデータとして扱いにくいです。
- テーマはオリジナルである必要はありません。すでに知られていることでも、自分で調べてみることが大切です。
自由研究のテーマの例をいくつか紹介します。
- バターやチーズを作ってみる
- 宝石石鹸やフラワーキャンドルを作ってみる
- 万華鏡やプラネタリウムを作ってみる
- 温泉卵やシュガーボルケーノを作ってみる
- 種の発芽や太陽風車を観察してみる
自由研究のテーマは、自分が楽しく取り組めるものを選ぶことが大切です。身近なところから探してみたり、本やインターネットで調べてみたりして、気になったことをテーマにしてみてください。
自由研究は自分で考えて調べてまとめる楽しさを味わえるものです。自分が興味を持ったことを追求してみましょう。
自由研究が思いつかない人も、この記事を参考にして、素敵なテーマを見つけてくださいね。