大谷翔平選手は、日本のプロ野球と米国のメジャーリーグで二刀流プレイヤーとして活躍する世界的なスターです。彼の才能を育んだのは、どのような子育てをした両親なのでしょうか？
今回は、大谷翔平選手の両親の子育てについて、次の4つのポイントにまとめてみました。
よく見る、観察する
大谷翔平選手のお母さん（加代子さん）は、国体出場経験のある元バトミントン選手ですが、野球については詳しくなかったそうです。しかし、自分の子供のことをよく観察して、なんとプロ野球球団（日本ハムファイターズ）が二刀流プレイヤーを大谷選手に提案する以前に、二刀流プレイヤーになったら良いと思い、本人に伝えています。
母：加代子さん
あの子と進路について話をしていたとき、『ピッチャーとバッターって、どっちもできないのね』って言っちゃったんです（笑）。
私の中にも翔平がプロになるときはダルビッシュさんのようなピッチャーに、というイメージはありました。でも、高校時代のあの子はピッチャーとしては結果も残せなかったし、不完全燃焼で、バッターとして先に芽が出ちゃってるようにも見えました。
だったら、両方やればいいのにって思ったんですけど、翔平はそのとき、『プロの世界はピッチャーもバッターも死にもの狂いでポジションを奪おうとしている世界なんだから、どっちもやりたいなんて、やってる人に失礼だよ』って言ってました
母親は、大谷選手が怪我で高校時代ピッチャーとして十分な成績を残せていなかったこと、そこに心残りがあるということを見て、提案していたのです。
結果的に、母親の提案のとおりのことが現実となります。大谷選手は二刀流プレイヤーとして日本のプロ野球と米国の大リーグで大活躍することになります。
子供のことをよく見て、観察するこ との大切さを感じます。決して子供が目指す分野に詳しくなくても良いのです。何が子供にとって良いのか、よく観察して考えてあげることが大事だと思いました。
子供の意思を大切にする、見守る
大谷翔平選手は、小学校4年生の時に、自分で野球の道を選びました。それまでは、お母さんの影響でバトミントンをしていたそうですが、野球が好きになり、少年野球チームに入りたいと言い出したのです。
母：加代子さん
翔平は小学4年生のときに、自分から野球をやりたいと言ってきました。それまではバトミントンをやっていたんですけど、友達が野球をやっているのを見て興味を持ったみたいです。
私はバトミントンが好きだったから、続けてほしかったんですけど、あの子は自分で決めたことは絶対に曲げない性格なんです。だから、仕方なく少年野球チームに入れてあげました。
質の高いコミュニケーションをとる
大谷翔平選手が子供の頃、お父さん（徹さん）は、大谷選手が所属する少年野球チームの監督をしていました。監督として時には厳しく接する必要があると同時に、父親として愛情いっぱいに関わる、このバランスを取るのはとても大変です。
しかし、徹さんは 大谷選手と丁寧にじっくりとコミュニケーションをとり、父親としての関わりを大切にしていました。
父：徹さん
監督として自分の子どもと接するのは難しい面もありましたけど、野球をするときには監督だから言葉遣いを考えなさいということは徹底させました。
その分、家に帰ってすぐ一緒にお風呂に入るのです。そこではお父さんとして翔平と野球の話をする。こっちの話を聞いているだけでしたけど、今、考えれば大事な時間だったのかもしれません。
中学2年くらいまではお風呂に一緒に入っていましたね。こんな話、翔平は嫌がるかもしれませんが（笑）大谷選手が中学2年生まで父親とお風呂に入っていたことは驚きです。
子供が一生懸命楽しむことを応援する
少年野球チームの監督として厳しく接していたお父さんが、家に帰ると二人でお風呂に入りながら優しく言葉をかけてくれる。これは、大谷選手にとって心の支えになったことでしょう。お父さんは、大谷選手が野球を楽しんでいることを見て、応援してくれました。
父：徹さん
翔平は野球が好きで、一生懸命やっていました。私は監督として、技術的なことや戦術的なことは教えましたが、やり方は本人に任せました。
翔平は自分で考えて、自分で工夫して、自分でやっていくタイプだったので。私はそんな翔平を見て、ただただ感心していました。野球を楽しんでいる姿を見るのが一番嬉しかったですね
両親は、大谷選手の意思を尊重して、野球をやらせてあげました。そして、お父さんは監督として、お母さんはマネージャーとして、大谷選手の野球をサポートしました。大谷選手がプロになることやメジャーに行くことについても、本人の決断を最優先にしていました。
両親は、大谷選手が野球に打ち込む姿を誇りに思っていました。そして、大谷選手も両親の愛情を感じていたことでしょう。
まとめ
大谷翔平選手の両親の子育ては、子供の才能を伸ばすヒントに満ちています。彼らは、子供のことをよく見て観察し、質の高いコミュニケーションをとり、子供の意思を尊重して見守り、子供が一生懸命楽しむことを応援しました。
これらの関わり方は、野球だけでなく、どんな分野でも子供の可能性を引き出すことができると思います。
大谷翔平選手の両親の子育てに学びましょう。