子どもに勉強をさせたいけれど、なかなかやる気が出ない。そんな悩みを持つ親は多いでしょう。しかし、勉強嫌いな子どもを勉強好きにするには、親の意識や対応が大きく影響します。
それでは、教育学から心理学までさまざまな資料や取材を元に、「子どもが勉強好きになる育て方」を考えて見ましょう。
まず、子どもが勉強嫌いになってしまう理由としては、次のようなことが挙げられます。
●勉強が難しくてついていけないから
●勉強の必要性を感じないから
●勉強を強要されるから
学ぶ意欲を信じてあげる
これらの理由は、子どもに勉強に対する苦痛や嫌悪感を抱かせたり、自信ややる気を失わせたりすることで、勉強嫌いになることにつながります。特に、勉強を強制することは一番のNGです。人間は自分からやりたいと思うことしか楽しめません。
やはり、親としては、子どもの学ぶ意欲を信じてあげることが大切です。
勉強の習慣をつける
では、子どもに勉強の習慣をつけてあげるにはどうすればいいでしょうか。次のようなコツがあります。
●小さな進歩でもほめてあげる
●絶対に強制しない
●ご褒美を用意する
● 親も習慣にする
小さな進歩でもほめてあげることは、子どもに達成感や自信を与えます。今までわからなかった問題が解けるようになった、集中して勉強できるようになった、という過程の部分をほめてあげることも大切です。
子どもの変化をよく見ながら、小さな出来事でもほめるように意識しましょう。
強制はNG!
絶対に強制しないことは、子どもの自主性や責任感を育てます。家で勉強を強制したり無理に塾に通わせたりすると、逆に勉強嫌いになってしまう可能性もあります。
子どものペースもありますので、強要せず、勉強しやすい環境を整えてあげることが大切です。
ご褒美は効果てき面
ご褒美を用意することは、子どものやる気を引き出します。無理に大きなご褒美をあげる必要はありません。たとえば、1時間勉強に集中したら一緒にゲームをする、10問解いたら一緒におやつを食べる、といった小さなご褒美でもよいでしょう。
子どもががんばれそうな小さな課題を設定して、勉強を始めるきっかけを作ってあげることが大切です。逆に、勉強をしなかったことに対して罰を与えるのは避けましょう。
たとえば、勉強しないとゲームは禁止、成績が悪かったらおこづかいはなし、などの罰は逆効果です。そのときは罰を避けるために無理して勉強するかもしれませんが、罰と勉強が結びついて嫌なイメージだけが残り、勉強好きにはならないでしょう。
親も習慣にする
親も習慣にすることは、子どもに良い影響を与えます。子どもがやらないことにイライラするより、テレビを消し、食卓を片付け、親自身が机に向かうほうが手っ取り早いかもしれません。
親が自分から楽しそうに本を読んだり何かを書いたりしている姿を見ると、子どもも自然と自分から机に向かうようになります。
以上のように、子どもに勉強の習慣をつけてあげるには、親の意識や対応が大きく影響します。
子どもの学ぶ意欲を信じてあげて、小さな進歩でもほめてあげることや、ご褒美を用意することなどが大切です。
子どもが勉強をしやすい環境を整えることも重要です。子どもの好みなども見ながら、図鑑や本をそろえたり、勉強場所を作ったりしていきましょう。
子どもが勉強好きになる育て方は、一朝一夕でできるものではありません。しかし、親のコツさえつかめば、少しずつ変化していくことでしょう。子どもの将来のためにも、親子で楽しく学ぶことの大切さを感じてみませんか?