新しい学校生活の実際をイメージする
今回も全員まだ中学校1年生ですが、これまでの中学校生活を振り返って特に一番現実味があり興味や関心が高い多くのテストやクラブ活動などを経験済の彼らのみずみずしい感性を再び掬い取って下さい。
そして、来春中学校へ進学する小学6年生の児童の親の皆さんは子供の期待感を高め不安を払拭するために大いに参考にして下さい。とても具体的でこれからの小学校とは大きく異なる学校生活の様子がイメージしやすい内容です。
塾とクラブの両立、克服!
私は学校の器楽部に入っています。このクラブは先生がとてもきびしくてその上、私は1年生の副部長に選ばれました。それで最近までクラブと塾との両立にたいへん困っていました。
というのは、ただでさえクラブの帰りが遅いのに、副部長は楽器の点検のためみんなが帰るまで先に帰ることができません。だからクラブと塾の重なる日は、朝からゆううつでたまりません。母に相談しても、学校の方がちゃんとできての塾であるから仕方がないと言われました。
ある時、1時間くらい遅れて塾に行ったら、1時間目の国語はほとんど終わりの方でした。そして、ある時勇気を出して2年生の副部長をしている先輩にできるだけ早く帰らしてもらえるようにたのんだら、先輩はいつも気を付けて早く帰るように言ってくれました。
先に帰るのが悪いなあと思いながら、塾の始まる時間に間に合うようになって気が楽になりました。
私はやさしい先輩にめぐまれて器楽部に入ってしんどいながらも本当に良かったなあと思いました。せっかく私のために、先輩が早く帰れるようにしてくれたのだから、一生懸命クラブと塾を両立してがんばっていこうと思いました。
そして、今後後輩が入ってきて、また私みたいに困ったときはやさしい先輩が私にしてくれたように気をつけてあげたいなあと思っています。(Kさん)
準備不足は失敗の元、テスト勉強は用意周到&計画的に
僕の実力テストの成績はクラスで一番悪いと思う。僕は今までなら一週間前からテスト勉強をしているはずなのに、実力テストのテスト勉強は全然やっていないし、今までにくらべて日ごろ勉強することがなかったのでめちゃくちゃわるかった。
友達にも負け、僕はどうしようかとなやんでいた。いちおう合計は平均点より50点上だったが前よりだいぶさがった。
しかし、なやんでいてもしょうがないので、その日から勉強を始めた。期末テストの2週間前から始めた僕は、ゆっくりくわしく勉強していた。しかし、その勉強する時間は、まだまだ時間あると思って、あまり長くやらなかった。
でも、僕は実力テストのおかげで、期末テストのやる気がでてきた。(O君)
辛い腹が立つくやしい、だから方法を変える
今年は、いつもテストという重荷を背負って歩んできたように思う。小学校から塾でのテストで慣れていたはずなのに、中学校は五段階で成績がつくと思うと塾のテストとはまた違った気持ちでテストを受けた。
テストは年に6回。そのうちの8科目の時は大変だった。普段の5科目に、日頃あまり勉強しない音楽などがプラスされるので大変辛い。
いくら必死に暗記しても、本当に必要な時になると忘れてしまうこともよくあった。その時はとてもいらいらして自分に腹が立つ。
しかし、テストが返却された時ほどくやしいことはない。くそーっ。なぜこんなことを忘れてしまったのだろうかといくら考えてもどうもならないことを、何度も繰り返し思ったことを今でもよく覚えている。
2年生までは、テストの日までに学んだ事を思いきり発揮できるような勉強の仕方を考えたい。(Cさん)
やはり学校生活は新しい感性養成場
私はこの1年がとても速く過ぎたような気がします。この短かった1年の間にいろいろなことがありました。球技大会、運動会、文化祭、中間・期末・実力などいろんなテスト、みんなにそれぞれ思い出があります。
球技大会は優勝できてうれしかった。運動会は、残念ながら二位だった。文化祭は全くダメだった。中間期末テストは、1学期に比べて2学期は少し悪かった。その点、実力テストは1学期は普通ぐらいでしたが、二学期にはすごく上がりました。
冬休みが終わると3学期の学年末テストがあります。このテストとこれから2年間にあるテスト、平均90点を目標にがんばろうと思います。(Yさん)
感性とは可能性をいかんなく発揮できる常套手段である
彼らの感性がどれほど鋭敏で周りの状況をタイムリーに捉え素直に反応しているかということが垣間見える内容です。このように、他の子供たちの感性をくみ取ってわが子を見守る指針にするという姿勢があれば子供たちは本来持ち合わせている可能性を大いに発揮できると確信しています。