子供を幸福にさせることについて熱くまとめました

 日々子供達の一挙手一投足を目の当たりにしながらふと頭をよぎることがあります。それは彼らの表情に幸福というキーワードが見え隠れする時です。

 人間形成のスタートは家庭にあり

一体何がどのように子供の幸福につながるのでしょうか。何かにつけて物欲優先主義の考え方に席巻されている現在、無力ながらもけなげに生きる子供たちの心情を思いやれば、今さらながら教育、特に家庭における教育の重要性を改めて感じざるを得ない状況です。

 教育の意義は人生の意味を考える習慣作り 

 ご承知の通り、教育には効き目抜群の特効薬とか前代未聞の高度な教育技術の新発明など生まれるはずもありません。それが原因ではないと思いますが、子供はもちろん大人たちも人生の意味を考える習慣を教える教育を忘れているのではないかと危惧しているのは私だけではないと思います。受験勉強、進学、就職など親も子も目先のことに必死で取り組んでいます。しかし、何のために勉強するのかとかいい学校へ合格したいのはなぜなのかというような基本的な疑問に的確に答えられる人が果たしてどれくらいいるのでしょうか。

 人生の究極の目標は万人皆が幸福に生きること

 私は、常に人はだれでも一人一人が幸せに生きることが人生の究極の目標であると考えていますが、そのためのこれさえあれば幸福になれるよく効く特効薬などというものはありません。お金持ちの人が全て幸福とは限りません。裕福ではなくても心安らかに毎日の生活を営む人の方が多くいます。私の知り合いの中でも、会社の社長さんですがなかなか苦労が絶えない人がいれば、逆に個人で小さい商売をしながら充実した人生を送っている人もいます。

 幸せの形や幸せになる方法は一概に断定できるものではない

 ぜひとも次のようなことを親自身の言葉で我が子に伝えて下さい。幸せの形は一概に例えられないほどたくさんあります。また、人によってその幸せがどういうものなのかという定義が異なるため幸福を得る方法も様々です。確かに、いい学校へ入っていい会社に入ってという選択は幸福への一つの方法であると言えるでしょう。しかし、就職してからも幸福が続くなどという保証はあるはずもないということを。

 勉強すること=将来の幸福、に固執しない

 親が我が子を何とか勉強好きな子へと仕向けることは世の親の常、仕方のないことですが、そうすることがそのまま子供の将来の幸福につながるという考え方に固執するのは意味がないと思います。勉強が好きな子ならさらなるレベルアップと自信強化のために難関校へのチャレンジを進める、とにかく体を動かしたり運動することが好きなら可能な限りそれに打ち込ませてやればいいと思います。

 価値観の押し付けは子供を案じる姿ではない

 自分の子供がどんな特徴があるのか、何に向いているのか、得手不得手は何かということを親は気を配ることが必要です。これを考えることもなく、親の権威で一方的な価値観を押し付け、わが子の本当の力を認めようとすることもなく、とにかくいい学校へ入れば将来安泰とばかりに勉強一辺倒へ押しやることは、本当に子供の行く末を案じる親の姿と言えるでしょうか。

 「どうやって一人で生きて行くのか」、これは揺るぎない真実

 事あるごとに幾度となく同じようなポイントを繰り返しますが、これは私の長年にわたる教師経験の中から得た生きた教訓であり、正に現在にも通用する揺るぎない真実なのです。親は子供にとってどうやって一人で生きて行く力を身につけさせるのかということを常に考えてやって下さい。そのヒントは、毎日の家庭生活に必ずころがっているはずです。

 子供が試練の時は親も試練、親ぶりを発揮できるチャンス

 受験勉強は何も特別なことではなく、私たち大人と同じように子供たちみんながいずれは経験しなければなりません。おそらく初めての大きな試練になると思います。親は、この機会を子供の長い人生への確かな一歩づくりと捉えて欲しいと思います。そして、わが子の健やかな成長のためにどうしたらいいのか何をしてやればいいのかどんな助言を与えればいいのかを必死に考えてやって下さい。子供の重要な試練、親も同様に絶好の親ぶりを発揮できるチャンスとして共有して下さい。子供が試練の時は親自身も親としての試練でもあるのですから。このような親の姿勢の積み重ねが、親子ともども本来の「親子力」をつけさせる特効薬になるのです。

 家庭は親にとって子供の成長への気づきの宝庫 

 毎日の単調とも思える何気ない生活の場である家庭、そのかけがえのない貴重な場所の中にこそ、わが子の能力や実力、がんばる様子や多感な感情など確実に成長する過程をうかがえるきっかけが存在しています。そうした子供の潜在的な可能性がさらに伸びていくためにも親の気づきと親自身の言葉による励ましが必要なのです。子供任せにすることなく親も「親力」発揮のために切磋琢磨する家庭環境を築いて欲しいと切に願っています。

 

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