感動の意味を子供に伝えることが今の時代一番の親としての責任かもね

 子供達が日々成長する過程において、そこには例外なく必ずという障害があります。その時の状況に応じて大きかったり小さかったり、高かったり低かったり、乗り越えられたり跳ね返されたり実に様々です。まるでいろんな障害が置かれた道を突き進んで行くようなものです。

 障害とは試練でありその様相は一様ではない

 それらの障害はであったりであったりする場合もありますが、突き進む中で達成しなければならない目標目的であったり、いずれにしても試練であることは間違いないでしょう。しかも、その壁はとても厚く高く頑丈で崩れにくいものもあります。くじけそうになる辛く苦しい気持ちにつぶれそうになりながら、それでもめげずに耐えて何回もトライする、そしてやっとの思いで壁を乗り越えていく様子に思いをやりながら親は親としてわが子にエールを送り続けるのでしょう。

 試練は達成感という感動の生みの親かも

 親は、子供が一人の力でいろいろな壁を乗り越えた喜びを共有できた時、この上ない使命感に浸れるのではないでしょうか。私もこれまでそんな子供たちの懸命に努力する姿に何回感動の涙を流したことでしょう。これからもきっと待ち受けるであろう壁を突き破って進む経験がなければ、達成感という感動は生まれません。特に問題なくスイスイ進めても感動という心の成長は見られません。
 

  壁は人間力成長の特効薬である

 このことを勉強に置き換えて考えると、勉強に対して不平不満を口にする子供たちには、「それが壁なんだ」と認識させることが重要であると思います。勉強する目的や勉強することの意義を伝え新たな意欲の喚起を促すためなのです。壁は決して悪いことではありません。人の人間力の部分を確かに成長させてくれるカンフル剤であると思っているほどです。

 子供の受け取り方は素直であり純粋でありストレートである

 子供は本来素直で純粋ですから信頼できる第三者的な存在の言葉であればストレートに受け止めてくれることが多いです。その健気な姿勢に私もしっかりと答えなければという責任感をひしひしと感じています。

 入試は最初に迎える壁であり大きな分岐点である

 子供達の未来にどんな困難や試練という壁が立ちはだかっても、何が何でも自分の力を信じ頑張らなければならない時があります。そして、最初の身近な壁は入試でしょう。入試は合否の判別はもちろん人生の行く末を決する大きな分岐点であるとも言われます。従って子供達は慎重に身構え過ぎて自分の学力に不安を抱き自信を喪失したりする場合があります。最も大切な自信を失ったら合格できる力はあるのに合格できないことが起こります。
 

 我慢は喜びの裏返しである

 受験を控えた子供たちの心境は大変ナーバスになっています。日常の些細なことが良くも悪くもその身体に大きな変化を及ぼすこともよくあることです。彼らが受験を前にいろんなことに対して自分なりに我慢しているからでしょう。今我慢すれば合格したら何倍もの喜びになって帰ってくることをわかっているからだろうと思います。

 子供に感動を伝える切り口は意欲を変える

 子供が自分と同じようにがんばっている友達がいる、支えてくれる親や兄弟がいるからちゃんと期待にこたえなければと自覚できるような話をする、つまりがんばれの連呼や特別な話題でなくても伝える切り口を工夫すれば子供の意欲に大きく刺激を与えるでしょう。そして、必ずそれからの子供の勉強ぶりが変わるようになるのです。このような工夫は効果的な場合が多く試す価値は十分あると思います。

 

 切り口の一例として  叶 VS 吐

 例えば、次のようなネタも感動を伝える切り口の一つになると思います。特に、受験を控えた子供たちの緊張や不安がクライマックスに達する直前、「勝負を決める一番手っ取り早い方法は自信をつけること。その方法は、入試当日の朝、合格するぞ!って10回声を出しながら唱える。できれば鏡の自分に向かって笑顔で。9回や10回ではなくて必ずジャスト10回。合格したいという夢を叶えたいのなら絶対10回。なぜなら、叶うという字は口に十と書く、つまり10回声に出すから叶う。回数が足らなければ「叶う」に足らず、またオーバーして11回であれば口に十一で吐く、つまり夢を吐き出すことになる」。

 もちろん大人的には単なる言葉遊び的に思われるかも知れませんが、これが子供達には極めてインパクトが強く小さな感動を与える切り口になるのです。親として、この感動を伝えられるということが本当に大切なのです。ただし、伝える時の話し方は注意をする必要があります。いきなり本題に触れずに必ず前置きをする。そして、話の組み立て方や順番に細心の注意をすることが大切です。やはり、自信を持つことの大切さを話した後、感情豊かに話すと意外にすんなり受け入れてくれると思います。家庭において試される価値は十分あるのではないでしょうか。
 

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