弱点を知る
「学力の向上」は、いずれの学年においても最初こそ他より先んじる積極的な心がまえが肝心不可欠です。単に、与えられるだけの課題(宿題など)のみに終始することなくそれぞれの科目の弱点を知る、徹底的に分析・認識すること
例えば、どこがわかって何がわからないのか、そしてそれはなぜなのかなど。
さらに、現在の学力を具体的客観的に把握する(英語は8割くらい、数学は70点くらいは取れるなど)も大切です。そして、それぞれの学力のレベルに応じた指導や学ぶことへの動機付け、アドバイス、目的意識も決して軽視することはできません。
何事においても、自主的かつ計画的に取り組む姿勢を早めに身に着けることを切望します。
テクニックは断片的
換言すると、いわゆるテクニックを駆使する「その場限りの断片的」な取り組みではなく、学習する者としての「礼儀」を踏まえ他の学習者への思いやりを持ち、学習の意義そのものを理解することであると考えます。
学力は見えざる力です。例え、
単調に思えても毎日の課題をコツコツと確実に積み重ねることこそが、実のところ学力向上への近道であることを肝に銘じ、一人一人のベストを目指して努力して欲しいものです。
学力アップの3要素
「やるぞ」という気迫、「今日はこれとこれ」という計画性、「わからない、ではなくわかろう」とする執拗さ、どれも必要です。
努力した時間とその分の学力は必ず比例するものです。努力する時間を少しでも多く増やしましょう。
勉強することをおもしろく思えたら本物でしょう。他人ではなく、己に誇れるもの(成就感や成功感)の体得を最後まで意識することが今一番大切です。
勉強することの一番の目的は、「学力の養成そして向上」。そのためには何と言っても、
(1)授業に集中すること。
さらに、
(2)その日の授業を再現するくらい執拗に納得がいくまで復習を繰り返す。
最後には、
(3)宿題は決してイヤイヤではなく、一つ一つの問題と丁寧に取り組むこと。
そして、
(4)これらをせっせと続けること習慣づけることが大切です。
これらのどれか一つが欠けても学力の向上は望めません。とりわけ、授業が一番です。授業に集中するためには、復習や宿題をもれなくキッチリ消化する必要があります。
それの完成度が理解度につながります。良くわからない、何かわかりにくい、ままに授業が進んでいくと、その教科に対する興味や意欲が失われてしまいます。
「やる気」は、授業の中で自らが育てましょう。それが授業に対する真摯な姿勢を生むのです。
リズミカルな学習習慣作り
学習習慣の定着を図る一方で、毎日の規則正しい生活習慣を確立しなければなりません。生活の中にリズムを作り、その中に学習習慣を盛り込むのです。
さあ、がんばるぞと一念発起しても後が続かない人が多いのは、できもしないことを急にやろうとするからです。
最初は、できることから始めて少しずつ時間を増やす、途中で決してやめないぞという強い気持で予習や復習を続けることが毎日の学習習慣へと変化し当たり前のことをやっているように思えてくるのです。
学習環境は家族のゆとりある協力が必要
そのためには、どうしても家族の協力が必要です。親の強制や口出しが多いと子供は自主性を失くし勝ちです。そばで子供の様子を見守る気持ちのゆとりが必要です。
子供がなかなか計画通りにできない場合、子供の言い分を聞いてどうしたらできるのかを一緒に考えてやるといいでしょぅ。
時には思い切って他人の手助けを求める
子供は、どれから手をつければいいのか、どれくらい時間がかかるのか、自分一人で全て処理できるのか、などを一度に考えるため、なかなか手がつきません。
そうこうしているうちに時間は瞬く間に過ぎて焦りの気持ちも高まってきます。挙句の果てに、あちらこちらも気になり出し結果として何もできなかったということにもなりかねません。こんな経験は私もあります。
このような状況におかれた時、そこから抜け出す最良の方法は、思い切って他人の手助けを求めることではないでしょうか。
子供であっても、責任感が強ければ、何もかも一人でやらなければと考えこむあまりプレッシャーをを抱え込んで自分を苦しめてしまう場合があります。
しかし、最初から他人に頼るわけにはいけません。とにかく一人でやってみる。どうしても一人でできそうになければそこで初めて他人の力を借りるという流れを守るべきです。
特に、受験は一人一人の学力を測るのですから、他人の手助けをかりることなど論外です。出された問題が想定外で多かったら気持ちは焦りのクライマックスに達します。時間もどんどん過ぎて行きます。どうしたらいいんでしょう。
勉強に関する話題を自然に提供できる雰囲気づくり
こんな時は一呼吸してからすぐに答えがわかりそうな問題を見つけることです。そして、一つずつ解答して行きます。すると解答していくたびに少しずつ気持ちが落ち着いてきます。
時間に制約がある限り、知恵を絞って少しでも効率よく対応しなければなりません。つまり、答えの予測がつく易しい問題から取り組むべきだと思います。
最初に全部の問題を確認し、すぐにできるできない問題をチェックする。そして、解答する問題の優先順位を決めるのです。
このような工夫ができるのもいつもの勉強の量や質はもちろんですが、親もこのような方法を子供に自然と伝えられるような勉強に関する雰囲気をつくって欲しいと思います。