小学校低学年から大切な学習習慣~「禁句」と「かけるべき言葉」~

 いよいよ7月から長~い夏休みが始まりますね。学習や部活、習い事、遊びなど、有意義な時間を過ごしてほしいですね。この夏、自主的な学習習慣を身につけることが大切です!夏休みが始まることで、多くの親御さんがこのように考えていることでしょう。

 自宅学習の習慣は、低学年から始めることができるものです。通信教育やドリル学習などを取り入れることで、子供たちは比較的スムーズに身につけることができます。しかし、一方で、「何度言ってもやらない」「勉強をさせようとするといつも口論になる」というご家庭も珍しくありません。

 行動を変えて習慣化するメカニズムは、一定の年齢(たとえば中学2・3年生、あるいは高校生)に達した場合には効果的です。つまり、「目的意識が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わる」というものです。しかし、小学校低学年の多くの子供たちは、大人が求める目的意識を理解することが難しいのが現実です。無理に目的意識を持たせようとしても、理解できない子供の方が圧倒的に多いのです。

 もうひとつの習慣づけのメカニズムは、行動を積み重ねることで気持ちを変え、習慣化していくものです。たとえば、「近所の人に会ったら挨拶をする」という習慣を身につける場合、親が挨拶の重要性を説明し、自らも挨拶をする姿を見せることが重要です。そして、子供に対して挨拶を促し、その行動を繰り返すことで、成功体験を積み重ねます。これにより、子供は自主的に行動する経験を積み、挨拶をする習慣が身についていきます。

子供の学習習慣を支援する親の役割

 自主的な学習習慣を身につけることは、子供の将来において非常に重要です。この夏休みを活用して、学習に対する興味や好奇心を育てることができれば、子供たちは自ら学ぶ姿勢を身につけるでしょう。そのためには、親や家庭環境が大きな影響を与えます。

1. 親の学習への姿勢

 親が子供に対して学習の重要性を理解し、その姿勢を示すことが必要です。親が学習に積極的であれば、子供もそれを見て自然と学習への意欲を持つようになります。

2. 学習への関わり

 親が子供の学習に興味を持ち、関わりを持つことも大切です。子供が学校で学んだことや興味を持ったことについて、親が一緒に話し合ったり、関連する本を読んだりすることで、学習へのモチベーションが高まります。

3. 学習環境の整備

 学習環境も重要です。家庭における学習スペースや教材、学習に集中できる時間を確保することが必要です。子供が自主的に学習する環境を整えることで、彼らは自ら学ぶ習慣を身につけやすくなります。

4. 適切なサポートと指導

 親が子供に対して過度なプレッシャーをかけるのは逆効果です。親は子供の学習を支援し、励まし、適切な方法で指導することが大切です。

5. 失敗と挫折からの学び

 失敗や挫折も学習の一部です。子供が失敗や挫折を経験したときに、親がサポートし、励まし、次に向けて前向きに取り組む姿勢を示すことが重要です。そのような経験を通じて、子供は自己効力感を高め、学習に対する自信を深めていきます。

 親が子供に対して適切なサポートを提供し、学習習慣を身につけることは、子供の成長と将来の成功につながる重要な要素です。

学びの芽生えを優しく育む方法

 小学校低学年のお子さんたちが学びの習慣を身につけるのは、時に難しいものです。しかし、その第一歩は行動から始まります。大切なのは、お子さんが自ら学ぶ姿勢を育むことです。

 「自分で勉強する習慣」を築くには、まずお子さんに勉強することの楽しさを感じてもらうことが重要です。無理に「勉強しなさい!」と叱るのではなく、むしろ、お子さんにとって太陽のような存在となることが肝心です。

 約束を守らなかった場合、問題を解決するためには適切な言葉遣いが欠かせません。ただし、「どうして約束を守らないの?」や「なぜやらないの?」といった言葉は、お子さんの心に負担を与える可能性があります。そこで大切なのは、お子さんが育てるべき言葉を使いながら、学びの芽を優しく育むことです。

「育む言葉」とは?

 お子さんが行動しなかった場合、無理に褒める必要はありません。代わりに、事実を伝えることが大切です。例えば、母親が「毎日、漢字ドリルを2ページやるって言ってたけど、最近やってる?」と尋ねる場合、お子さんが黙っているかもしれません。しかし、母親が「やれてないなら、今、ちょっとやっちゃえば?」と提案することで、お子さんは行動を始めることができます。

 重要なのは、「やるべきことを優しく促して、実を取る」ということです。その過程で、理由を問い詰める必要はありません。今回の場合、漢字ドリルを少しでもやれば、お子さんは「やるべきことをやる」という自信を得ることができます。そして、このような積み重ねが学びの習慣化につながります。

結論

 お子さんの学びの芽を育むことは容易ではありませんが、柔らかい言葉遣いと適切なアプローチで、彼らは自ら学ぶ習慣を身につけることができます。心配りながら、学びの旅を共に歩んでいきましょう。

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