空前の大ヒット!あの学習参考書が書店を席巻!
2023年、出版業界を揺るがす大事件が起こりました。なんと、小学生向けの学習参考書『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』が、年間で最も売れた本(年間総合1位)に輝いたのです!(日販調べ)
年間7万冊もの新刊が出版される中、なぜこの本が、それも小学生向けの学習参考書が、年間トップの座を射止めることができたのでしょうか?
この快挙に、教育関係者のみならず、多くの人々が驚きを隠せませんでした。今回は、この驚異的なヒット作を生み出した著者ご本人を直撃し、ベストセラー誕生の秘密に迫ります!
**ベストセラー誕生は、奇跡のチームワークが生んだドラマ!**
まず初めに、この本が年間1位を獲得できたのは、決して私一人の力ではありません。優秀な編集者の方をはじめ、デザイナー、印刷会社、取次会社、書店など、出版に関わってくださったすべての関係者の皆様の惜しみない努力と熱い情熱があったからこそ、この栄光を掴み取ることができたのです。
この記事では、実際に本作りに携わっている方々にも役立つ内容を目指し、「どのようにベストセラーが生まれたのか」という視点から、その理由を具体的に解説していきます。
読者の心を掴んで離さない魅力、そして、緻密に計算された戦略の数々。様々な要因が複雑に絡み合って生まれた大ヒットですが、今回は特に大きな影響を与えた要素を2つ、具体例を交えながらご紹介しましょう。
**「まさか!?」が「できた!」に変わる感動体験!子どもたちの笑顔が、口コミで広がる!**
どんな世代でも、「できない」ことが「できる」ようになる喜びは、何ものにも代えがたいものです。本書のタイトルを改めて見てみましょう。
『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』
このタイトルを目にした時、多くの人が「本当にできるの?」「うちの子にできるわけない…」と疑問を抱くのではないでしょうか?当然です。私も、我が子ながら最初は半信半疑でした(笑)
しかし、その疑念を覆す、本当に1日で暗算力が身につく、楽しく学べる内容を、試行錯誤を重ねて作り上げました。
そして出版後、読者の方々から「本当に1日でできた!」「子どもが楽しそうに計算している!」「計算が速くなったおかげで、算数のテストで自信がついたみたい!」といった喜びの声が、まるで雪崩のように押し寄せてきました。
世の中には、「できない」を「できる」に変える本はたくさんありますが、重要なのは、そのギャップをいかに大きくできるか、そして、読者をワクワクさせられるか、にかかっているのです。
「1日で19×19まで暗算なんて、無理に決まってる…」
↓実際にやってみると…
「え、本当にできちゃった!すごい!」
この驚きと感動のギャップが大きいほど、読者の心を強く惹きつけ、口コミで広がる可能性も高まります。子どもたちの笑顔と驚きの声が、本書をさらに大きな成功へと導いたのです。
**ターゲット以外の世代にも響く工夫!シニア世代のハートを掴んだ、意外な理由とは?**
タイトルにもある通り、この本のメインターゲットは小学生です。しかし、制作段階では、「脳トレに興味のあるシニア層」も一定数いると予想していました。ただ、その割合は全体の1割程度だろうと考えていました。
ところが、実際に販売が開始されると、なんと購入者の3割以上がシニア層だったのです!予想を大きく上回る結果に、驚くと同時に、多くのシニア層の方々が脳トレを目的として本書を手に取ってくださったことを、大変嬉しく思いました。
この経験から、ある特定の世代をターゲットとして本を制作する場合でも、「他の世代にも響くような要素」を盛り込むことの重要性を再認識しました。
例えば本書では、保護者の方向けに、子どもの学習意欲を高めるコツや、日常生活で役立つ算数 tipsなどを紹介するコラムを掲載していました。
これが結果的に、シニア層の知的好奇心や学習意欲を刺激する一因になった可能性も考えられます。
その他にも、イラストを多く用いたり、文字を大きく見やすくするなど、様々な工夫を凝らして本書を制作しました。今回の分析が、皆様の本作りにおいて、少しでもヒントになれば幸いです。