思い出して下さい。誰でも多少の経験があると思いますが、母親の何かにつけてガミガミと細々とうるさい小言。
懸命な子育ての「証」なんでしょうけど、やはり子供にはうるさいもんですよね。だからと言って、これは母親のかけがえのない愛情であることに変わりはありません。
従って、うるさいって感じられる小言もその言いようが大切ですね。発する言葉のチョイス、表情など効果的なひと工夫があれば子供もストレスを感じることなく受け入れることができるのではないでしょうか。
~親子が共に育つための基本3条とは~
(1)明確な目標、
それを達成せんとする
(2)新たな強い意志、
そしてそのための
(3)ノウハウ
1.上手くいかない?それが子育て!
子供の健やかな成長を願う親。わが子に注ぐ溢れんばかりの愛情・努力・犠牲、実に尊いものです。本当に親の存在はありがたい。
しかしながら、親が一生懸命であるほどまるで逆らうように
子供自身はやる気を失う時もある。なぜでしょうか?
親として、一体どのように受け止め、対策を考え、実際問題としてどうすれば良いのでしょうか?
2.母の愛は海より?、いやもっと深い!
概して、多くの家庭において、母親の存在は父親より大きな影響を子供に与えます。
出産に始まる子育ての過程で、父親よりも子供に接する機会や度合いが多く、特に幼少期は母親の存在が必要不可欠です。従って、
子供のやる気は母親に起因する、と言っても過言ではありません。言い換えると、母親の過干渉ってこうですか?
母親の態度や言葉、表情の一つ一つにおいて、誉め言葉とけなし言葉のバランスがくずれると、ある時はやる気に、またある時はやる気が減退する子供が多くなります。
そして、このようなけなし言葉や小言が一日に何回も、挙句の果ては何十日何百日何千日と延々と続けられると実に大きな悪影響を子供に与えることになります。
3.初めに言葉ありき!
「言葉」と「表情」と「態度」は、密接な関係があります。表情や態度からの影響は言葉ほど大きくないように思われがちですが、長期的にはこの限りではありません。
特に、教え導く立場である先生方の表情や態度から人間性としてにじみ出てくる味わいは忘れずに覚えているものです。
そして、長年のやり取りが私たちの人間性や生き方にも影響を与えるのです。
それにもまして、表情や態度よりさらに直接的で具体的な影響力は口から発する言葉や文字で表される書き言葉です。
これこそいわゆる言葉そのものであり、投げかける際は慎重な配慮が必要です。
4.言葉の一人歩き?良くも悪くもパワフル!
言葉によって励まされ、言葉が勇気を引き出したり、逆に、無神経な言葉により傷ついたりします。
これは、言葉は口数の多さではなく質が重要であることの証明です。
悪質の言葉が多いほどマイナスの効果をもたらすものであると考えて良いでしょう。
やる気を起こさせようとする親の言葉が、逆に子供のやる気を失わせることも現実として少なからず起こり得るのです。
5.平均?本当の意味をよく知る!
例えば、テストの点数が悪かったら親は子供に必ずと言っていいほど、「せめて平均点ぐらいは取りなさいよ」とはっぱをかけます。
この「平均」というヤツ、日本人特有の国民気質である右へ倣え式の考え方です。
私もこの平均という概念はつくづく不思議さを感じてなりません。誰もがあたりまえのように平均あたりに一番集中するから平均であると無意識に考えますが、果たしてそうでしょうか。
どうしても平均点の周辺に多く集まりますから、言い換えるとその平均という多数に埋もれてしまいますから、一人一人が見えなくなってしまいます。
これが、いろんな場所で平均的なら、その子の個性は目立たなくなり存在すら薄くなることが懸念されます。
人間は誰でも例外なく長所や欠点があります。それの大小によってその人の印象が決定されるのに、全てが平均的であればつかみどころがなくなってしまいます。個性なんてどこへやらになります。
6.平均?安住しない姿勢づくり!
余りに欲張って子供にヤル気を失くすような言葉を投げかけ、ムラのない結果を求めすぎると子供の本当の能力がはっきりと見えてこなくなります。
大人でも優れた所と劣る所があるからバランスを取ろうと努力します。運動が苦手なら勉強で挽回し、勉強が苦手ならスポーツで力を発揮しようとします。
そのやりくりの中で個性が生まれるのです。
子供に関すること全てがまんべんなく平均してできることを強要しないで下さい。子供の得意な優れた資質を取り上げるような言葉を発してやって下さい。
そして、これだけは他に負けないというものを一つでも身につけさせて、自分の拠り所を作ればそれが自信につながり他のことにも進んで取り組めると思います。
7.子供の心の内?必ず不安がある!
結局、全てがまんべんなくよくできるということは、特に秀でるものもないということでもあります。
一見なんでもよくできる欠点のなさそうなこんな子供が、意外と自信を持てなかったりします。
ところが、親は表面的な結果にこだわり過ぎる余り、本当の子供の心の内がわからないのです。
どんなに親を満足させるようないい子でも本当の心の中は不安はあります。
そして、受験という肝心な本番において緊張に負けて実力を発揮できないというケースが多々あります。
やはり、子供も大人も、一芸に秀でることは大切です。