子どもが言うことを聞かない日々に悩むママはきっと多いと思います。子育ての難しさを感じる場面で、何をおいてもつらいのが、子どもが言うことを聞いてくれないことでしょう。ママの気持ちはいつも子どもの成長を願っているはずなのに、注意をしても素直に聞き入れてくれず、かえって反発されると余計にストレスが高まります。
子どもの機嫌も読めないし、タイミングが悪ければ言うことを聞かないどころか大げんかになりかねません。そんな子育ての最中に、イライラは最高潮に達します。「子どもが言うことを聞いてくれたら…」と、よく夢を見るママも多いはずです。
しかし、実は子どもに素直に言うことを聞かせる方法があるのをご存知でしたか?ほんの一言で子どもの態度がガラリと変わる”魔法の言葉”があるのです。
【その方法は「共感」「叱責」「具体的提案」の3ステップ】
子どもの心を開き言うことを聞かせる”魔法の言葉”とは、「共感する」「叱る」「具体的に提案する」の3ステップなのです。この方法は保育士が長年子どもと接する中で編み出した、子育ての壁を乗り越えるための極意なのです。
例えば、おもちゃで遊び疲れずに片づけを拒む時はどうでしょう。「もっと遊びたいのわかるよ(共感)」「でも片づけは大事だからね(叱責)」「あと5分で一緒に片づけようね(具体的提案)」と子どもに話しかけるのです。
子どもはまず共感されることで安心感を持ち、次の叱責の言葉も受け止められるようになります。そして具体的に行動を提案されると、自分で考え行動に移せるので、素直に言うことを聞くようになるのです。
【子どもは「自分で決めた」実感が大切】
子どもにとって何より大切なのは「自分で決めた」という実感なのです。ママから無理やり言われるのではなく、自発的に行動を選べるからこそ喜んで言うことを聞いてくれるはずです。
向上心に満ちた子どもは、決して強制されるのが本意ではありません。ママの期待に添えずに落胆したり、やる気を失ってしまっては本末転倒です。「共感・叱責・具体的提案」の方法なら、子どもの可能性を最大限に引き出すことができます。
一方で、共感されることで子どもは受け入れられた実感を持てます。そのうえで、しっかりとママから方向付けをされ、具体的に次の行動を示されれば、言うことを聞く意欲に満ちあふれるはずです。
つまり、この方法は子どもの自尊心を大切にしながらも、親の思う方向性へ導くことができる絶妙のバランスなのです。子どもが言うことを聞かない日々から開放され、ママの願いを叶えられるに違いありません。
【子どもの成長を第一に考えられた究極の方法】
この「共感・叱責・具体的提案」の方法は、子どもの健全な成長を最優先に考えて生み出されたものなのです。子どもにとって大切なのは、自分で納得して行動できることです。無理強いされてはいけません。
一方で、親から見れば、子どもに規範意識を持ってもらい、社会の一員として成長してほしいというのが切なる願いです。これら両者の要求をかなえるには、子どもの心に寄り添いながら、適切に導いていく必要があります。
まさにこの方法はその点を徹底的に突き詰めています。最初の共感で子どもの気持ちを受け止め、次に叱責で親としての意向を示し、最後に具体的提案で行動のお手本を見せる。この3ステップを踏めば、子ども自身の意欲を尊重しつつ、親の期待にも応えられるはずです。
子どもの心を開き、自発的に行動させる。それが子育ての極意なのです。無理強いはいけませんが、放任も避けたいもの。この方法さえ会得できれば、そのジレンマに悩まされることはないでしょう。
【メリットは子どもだけでなく親にもあります】
もちろん、この”魔法の言葉”を実践するメリットは子ども側だけにあるわけではありません。ママ自身にとっても大きな恩恵があるのです。
子どもが言うことを聞かなくてイライラすることは、ママにとってもストレスの種です。注意をしても素直に聞いてくれないことがフラストレーションにつながり、時に子どもに手を出してしまうこともあるかもしれません。
しかし、この方法を活用すれば、そのようなストレスから解放される可能性が高くなります。言うことを聞かせるのではなく、聞いてもらえるようになるからです。双方の気持ちが通い合うことで、お互いを思いやる気持ちも育まれるはずです。
さらに、この方法を続ければ、親子関係へも良い影響を与えるでしょう。子どもが親の気持ちを理解しようとするようになり、親も子どもの成長を喜べるようになる。そうすれば自然と信頼関係が深まっていきます。
要するに、この一つの”魔法の言葉”には、子育てで直面する様々な悩みを解決する力があると言えるのです。ぜひ一度実践してみてはいかがでしょうか。
【子育ての極意を知れば、問題は簡単に解決できます】
子育ては誰もが一筋縄ではいかない大変さを経験します。しかし、この「共感・叱責・具体的提案」の極意さえ知っていれば、子どもが言うことを聞かない問題は簡単に解決できるはずです。
自分の気持ちを受け止められ、それでいて親からの方向付けもあり、さらに次の具体的な行動まで示されれば、子どもだって喜んで言うことを聞くでしょう。この方法は保育士も実践するほど、子どもの心を開き自発的な行動を促す”魔法の言葉”なのです。
ママの願いを一番に叶えるために編み出された子育ての極意を、ぜひ実践してみてください。言うことを聞かない子どもとの距離が縮まり、親子の絆をより強固なものにできるに違いありません。