子育てのチョットした手間暇づくり
~ おススメメッセネタ(最終)~
何とか子育ての環境=土壌づくりの有効な一助にできればという願いを込めてピックアップしたおススメメッセージネタ50選の言葉。
これらは、親子間の信頼を高める学びでもあります。古の言葉や諺を知っていることは読書力の強化になり、人とのコミュ二ケーションづくりの効果的な手段にもなります。
活気あふれる成長過程にある子供たちにとって、近い将来必ずや必要の時があるだろうという思いを込めたシリーズです。
これら50選のそれぞれの意味を知り理解するとともに十分活用して下さい。そして、親子一緒になって表現力を豊かにし味わい深い言葉に感動しながら良好な親子関係を築いて欲しいと願っています。これからもいろんなジャンルのメソッドを提供するつもりです。
41.私たちは苦悩をとことんまで経験することによってのみ苦 悩をいやされる(マルセル・プルースト)
だれでもそれぞれの人生の苦しみの中には、徹底的に苦しみそして克服しなくてはその先へ進めないものがある。中途半端な解決で通過できる苦悩というのは、本当の苦悩とは言えないし、命がけで体当たりしなければ解決できないこともある。その処理を完了してこそ人生に勝ったと言えるのではないでしょうか。
42.不幸な時に歌う者は、自らの不幸を和らげる(スペイン古 言)
不幸のどん底にある時、歌が歌えるくらいの余裕があるなら、その不幸を軽くすることができる。考えすぎて自分の不幸を増やすより、不幸な事態に立ち至ったら気持ちを壮大にするように心がけることが不幸に負けない一つの方法である。
43.友情は喜びを二倍にし、悲しみは半分にする(シラー)
友達の大切さを見事に言いつくした言葉である。友情にも真の親友から単なるお友達までのつきあいかたの程度はあるが、喜び合い悲しみ合える友を持つことは大きな生きがいである。
44.一条の矢は折るべし、されど十条の矢は折りがたし(毛利 元就)
兄弟の結束の必要を説くときよく使われる言葉である。兄弟の仲が悪くて一人一人が孤立していれば簡単に敵に敗れてしまう。しかし。兄弟仲がよければ決して敵に侮られることがないということ。これは戦国時代初期の武将である毛利元就一族の家訓として伝えられている。
45.友達は第二の自己である(アリストテレス)
「君がつきあってる者を言え、そしたら君の人柄を当てよう」というように、似た者は自然に親密な友達になる。気の合う友人は考えることも似ているので自分の分身のようなものだ。日本にも、「類は友」「似た者夫婦」「花好きの畑に花が集まる」など同義の言葉がある。
46.朱に交われば赤くなる(日本古言)
悪い仲間(集団)に入れば自然に悪い気風に染まってしまう、という古来から友人選択について言い伝えられている戒め。友達の選び方には慎重であれということ。
47.友と葡萄酒は古きほどよし(イギリス古言)
葡萄酒は「何年物」といわれて年数の古いものほど尊ばれるように、友人もまた古いほど良いものだ。特に、人格形成期に結ばれた友情は終生変わることのない厚みと深さを醸成して助け合ったり声援を送りあったりするものである。
48.青は藍より出でて藍よりも青し(荀子)
むかし布地の染料にはおもに植物を用いた。その代表的なものはアイである。アイの葉を取って発酵させそれをうすでついてアイ汁を取り出す。この汁で染めた色が元の藍色よりも濃い青になる。それで弟子が先生より優れていることのたとえに言う。
49.己の如く汝の隣人を愛すべし(旧約聖書)
自分を大切に扱うように、知人や隣人をいたわりなさいということ。やさしいようで実行はなかなか難しいが少しでもこの理想に近づこうと努力することはできるのではないでしょうか。
50.お世辞のうまい人は一見友人のようだ。ちょうどオオカミ が犬に似ているように(チャップマン)
おべっかを使ったり、へつらってばかりいる人、如才なく親愛の情を示す人には気をつけた方が良い。表面は好人物で遠慮ない友人になれそうだが、そういう人に限って、中身は信用できないことが多い。いざという時の頼りにはならないということ。
最後に、
「平成」最後の年の瀬を迎えています。これまでになく時代の終焉というものに一人感慨深いものを感じています。
例え時代がどのように変わっても、子が生まれ育っていく過程を見守る親の無償の愛は不変です。「子育ては手間暇かけて」、そして家庭というよく肥えた土壌づくりも確かな子育てメソッドであることもこれからも変わることはありません。