勉強好きな子にするには?年齢別5つの働きかけ方

「勉強しなさい!」って言いたくない

「宿題やったの?」
「勉強しなさい!」

毎日同じことを言って、疲れてませんか?

「勉強しなさい」って言うたびに、険悪なムードになる。
「今やろうと思ってたのに!」って反発される。

こんな毎日、もう嫌だ…。

そんな時、ふと思ったんです。

**「勉強しなさい」って言わなくても、自分から勉強する子っているよね?**

あの子たち、どうしてなんだろう?
親が特別なことしてるの?
それとも、生まれつき?

いろいろ調べて、勉強好きな子のママたちに話を聞いて、わかったことがあります。

**「勉強好きな子」は、生まれつきじゃない。**
**親の「ちょっとした働きかけ」で育つ。**

しかも、その働きかけって、特別なことじゃないんです。

今日は、「勉強好きな子」に育てるために、親ができる具体的な方法をお伝えしますね。

一緒に考えていきましょう。

「勉強好き」って、どういう状態?

まず、ここを整理しておきましょう。

**「勉強好き」=「100点取るのが好き」じゃありません。**

本当の「勉強好き」って:
– 新しいことを知るのが楽しい
– 「わかった!」の瞬間が嬉しい
– 自分から「これ知りたい」って思える
– 勉強が苦痛じゃない

つまり、**「学ぶことに対して前向き」な状態**です。

成績がいいかどうかは、また別の話。

勉強好きな子が、必ずしも成績優秀とは限らないし、
成績がいい子が、必ずしも勉強好きとも限らない。

でも、**勉強が好きなら、長い目で見て伸びていきます。**

だから、まず目指すのは「成績」じゃなくて「勉強好き」。

ここが大事なポイントです。

なんで「勉強嫌い」になっちゃうの?

逆に考えてみましょう。

どうして子どもは「勉強嫌い」になるんでしょう?

理由1:「わからない」から嫌い

これが一番多い理由。

わからないことを、何時間やっても苦痛なだけ。

大人だって、わからない仕事を延々とやらされたら嫌ですよね。

子どもも同じです。

**「わからない」→「つまらない」→「嫌い」**

この悪循環にハマっちゃうんです。

理由2:「やらされてる」から嫌い

「宿題やりなさい!」
「勉強しなさい!」
「ゲームばっかりしないで!」

毎日こう言われたら?

**「勉強=やらされるもの」になっちゃいます。**

自分からやりたいことじゃなくて、親に怒られないためにやるもの。

そりゃ、楽しくないですよね。

理由3:「できない自分」を責められるから嫌い

「なんでこんな簡単な問題もできないの?」
「お兄ちゃんはできてたのに」
「この前教えたでしょ!」

こんなふうに言われたら?

**勉強=自分のダメさを突きつけられる時間**になっちゃいます。

勉強するたびに、自分はダメだって思い知らされる。

そりゃ、嫌いになりますよね。

「勉強好きな子」の親がやってる5つのこと

じゃあ、どうすればいいのか?

勉強好きな子のママたちに聞いた「共通点」がありました。

働きかけ1:「勉強=楽しい」を体験させる

**勉強好きな子の親は、「勉強=遊び」にしてます。**

例えば:
– 買い物で「これ3個で300円だね。1個いくら?」
– 料理で「この小さじ1って、何cc?」
– 散歩で「この花、何て名前かな?調べてみよう」

**生活の中で、自然に「学ぶって楽しい!」を体験させてる**んです。

机の上だけが勉強じゃない。

うちも、お風呂で九九ゲームしたり、買い物で計算したり、「勉強」って言わずに一緒に考える時間を作りました。

そしたら、子どもが「算数って面白いね」って言うようになったんです。

**ポイント:「勉強」って言わずに、遊びながら学ぶ。**

働きかけ2:「できた!」を積み重ねる

**勉強好きな子の親は、小さな「できた」を見逃しません。**

– 漢字1個覚えた→「おお、書けるようになったね!」
– 計算1問解けた→「正解!やったね!」
– 本を1ページ読めた→「読めたね、すごい!」

**「できた」の積み重ねが、「勉強=自分はできる」という自信になる**んです。

逆に、できないことばかり指摘してると、「勉強=できない自分を思い知る時間」になっちゃいます。

うちは「今日のできたシール」を作って、小さなことでもシールを貼るようにしました。

10個たまったら好きなおやつ、みたいなご褒美も。

**ポイント:できないことより、できたことを見つけて褒める。**

働きかけ3:「知りたい!」を大切にする

**勉強好きな子の親は、子どもの「なんで?」「知りたい!」を絶対に無視しません。**

「ママ、なんで空は青いの?」
「パパ、恐竜ってどうして絶滅したの?」
「この虫、なんて名前?」

忙しい時は「後でね」って言いたくなりますよね。

でも、勉強好きな子の親は:
– その場で一緒に調べる
– 「いい質問だね!調べてみよう」
– 「お母さんもわからないから、一緒に図書館行こう」

**「知りたい」を大事にされた子は、学ぶことが好きになる**んです。

うちも、子どもが「なんで?」って聞いてきたら、スマホで一緒に調べるようにしました。

「へー、そうなんだ!」って親も驚くと、子どもも嬉しそうです。

**ポイント:「なんで?」を面倒くさがらない。一緒に調べる。**

働きかけ4:「親が楽しそうに学ぶ姿」を見せる

**これ、意外と見落としがち。**

勉強好きな子の親は、**自分も本を読んだり、何か学んだりしてます。**

「お母さん、今日は料理の本読んでるの」
「お父さん、英語の勉強してるんだ」
「このニュース面白いね、調べてみよう」

**親が楽しそうに学んでる姿を見ると、子どもも「学ぶって楽しそう」って思う**んです。

逆に、親がスマホでゲームばっかりしてたら?

「勉強なんてつまらないもの」って思っちゃいますよね。

私も反省して、リビングで本を読む時間を作りました。

子どもの前で「へー、この本面白い!」って言うようにしたら、子どもも本を手に取るようになりました。

**ポイント:親が楽しそうに学ぶ姿を見せる。**

働きかけ5:「勉強しなさい」を「一緒にやろう」に変える

**勉強好きな子の親は、「勉強しなさい」って言いません。**

代わりに:
– 「一緒に宿題やろうか」
– 「お母さんも横で本読むから、一緒にやろう」
– 「どこまでできた?見せて」

**「やらされる」じゃなくて「一緒にやる」**んです。

特に低学年のうちは、横にいるだけで全然違います。

うちは「宿題タイム」を家族の時間にしました。

子どもが宿題やってる横で、私は仕事のメールチェック、夫は本を読む。

同じ空間で、みんな自分のことをやる。

これだけで、子どもが勉強を「孤独な時間」じゃなくて「家族の時間」と感じるようになったんです。

**ポイント:「しなさい」じゃなくて「一緒にやろう」。**

年齢別|今日からできる具体的な働きかけ

「じゃあ、うちの子の年齢だと何をすればいい?」

年齢別にまとめました。

【幼児期(3〜6歳)】好奇心の種まき

**この時期の目標:学ぶことは楽しい!**

– 絵本の読み聞かせ(毎日10分)
– 「なんで?」に一緒に答えを探す
– お手伝いで数を数える、色を覚える
– 外遊びで自然に触れる

**NGなこと:**
– ❌ ドリルを無理やりやらせる
– ❌ 「勉強」を強制する
– ❌ できないことを叱る

**この時期のポイント:**
「勉強」と意識させない。遊びの中で学ぶ楽しさを知る。

【小学校低学年(6〜9歳)】習慣づくり

**この時期の目標:勉強する習慣をつける**

– 決まった時間に宿題(夕食前、お風呂の前など)
– 「今日のできた」を見つけて褒める
– 親も横で本を読む、仕事をする
– 図書館や博物館に一緒に行く

**NGなこと:**
– ❌ 「なんでできないの?」
– ❌ 兄弟や他の子と比較
– ❌ 長時間勉強させる

**この時期のポイント:**
長時間より、毎日続けること。「勉強=当たり前の習慣」にする。

【小学校高学年(9〜12歳)】自立のサポート

**この時期の目標:自分から勉強する**

– 「何時から勉強する?」と本人に決めさせる
– わからない時のサポート(教えすぎない)
– 興味のあることを深掘りさせる
– 努力を認める言葉をかける

**NGなこと:**
– ❌ 「勉強しなさい」の連呼
– ❌ 成績だけで評価
– ❌ 親が全部管理

**この時期のポイント:**
指示より見守り。自分で決めた時間に勉強する経験を積む。

【中学生以降】応援団に徹する

**この時期の目標:自律的に学ぶ力をつける**

– 勉強のやり方は本人に任せる
– 「頑張ってるね」と努力を認める
– つまずいた時だけサポート
– 将来の話を一緒にする

**NGなこと:**
– ❌ 細かく口出しする
– ❌ 成績だけで評価する
– ❌ 「こうしなさい」の押し付け

**この時期のポイント:**
親は「応援団」。信じて見守る。必要な時だけ手を差し伸べる。

「今からでも遅い?」→全然遅くありません

「うちの子、もう小学校高学年なんだけど…」
「中学生になっちゃったけど、今から間に合う?」

**大丈夫です。何歳からでも遅くありません。**

実は、うちの息子も小3まで勉強大嫌いでした。

宿題も嫌がる、ドリルなんて絶対やらない。

でも、この記事で紹介した方法を少しずつ試したら、半年くらいで変わったんです。

「ママ、この問題解けた!」
「これ、もっと知りたい」

そんな言葉を聞けるようになりました。

**変わるきっかけは、いつでも作れます。**

今から始めるなら、この順番で

1. **まず「勉強しなさい」をやめる**(1週間)
2. **小さな「できた」を見つけて褒める**(毎日)
3. **一緒に勉強する時間を作る**(週3回から)
4. **子どもの「知りたい」を大事にする**(気づいた時に)
5. **親も楽しく学ぶ姿を見せる**(できる範囲で)

いきなり全部はできません。

でも、1つずつやっていけば、必ず変わります。

よくある質問|みんなの疑問に答えます

Q1:ゲームばっかりで勉強しないんですが…

**A:いきなり取り上げるより、ルールを一緒に決めましょう。**

「ゲームは1日30分。それが終わったら宿題」
「宿題終わってからゲーム30分」

子ども自身に選ばせると、意外と守ります。

そして、守れたら思いっきり褒める。

うちは「宿題終わってからゲーム」ルールにしたら、宿題のスピードが上がりました(笑)

Q2:勉強できないと将来困るって言ってもいい?

**A:「不安」より「希望」を語る方が効果的です。**

「勉強しないと将来困るよ」→NG(脅し)
「勉強できると、将来やりたいこと選べるよ」→OK(希望)

不安で動かすより、希望で動かす方が、長続きします。

 Q3:塾に行けば勉強好きになる?

**A:塾は「手段」。家庭での働きかけが土台です。**

塾に行けば自動的に勉強好きになるわけじゃありません。

むしろ、家庭で「学ぶって楽しい」を感じてないと、塾も「やらされる場所」になっちゃいます。

まずは家庭での働きかけ。それでも難しければ、塾も選択肢です。

Q4:うちの子、本当に勉強が苦手で…

**A:「得意」じゃなくて「嫌いじゃない」を目指しましょう。**

全員が勉強得意になる必要はありません。

でも、「勉強=嫌い」だと、これから先の人生が辛くなる。

まずは「まあ、嫌いじゃない」レベルでOK。

そこから少しずつ、「面白いかも」に変わっていきます。

今日からできる!勉強好きにする第一歩

最後に、今日からできることをまとめますね。

【今日やること】
– ☑ 「勉強しなさい」を1回ガマンする
– ☑ 子どもの小さな「できた」を1つ見つけて褒める
– ☑ 「一緒に宿題やろう」って声をかける

【今週やること】
– ☑ 親も横で本を読む時間を作る(週3回)
– ☑ 子どもの「なんで?」に1回、一緒に調べる
– ☑ 「今日のできた」を夕飯時に話す習慣

【今月やること】
– ☑ 図書館や本屋さんに一緒に行く
– ☑ 子どもが興味あることを深掘りする(博物館、体験など)
– ☑ 「勉強=楽しい」体験を1つ作る

**完璧を目指さなくていいです。**

1つずつ、できることから始めましょう。

まとめ:「勉強しなさい」より「一緒に学ぼう」

長くなっちゃいましたが、最後に一番大事なことを。

**「勉強好きな子」は、生まれつきじゃありません。**

親の「ちょっとした働きかけ」で育ちます。

その働きかけって:
1. 「勉強=楽しい」を体験させる
2. 「できた!」を積み重ねる
3. 「知りたい!」を大切にする
4. 親が楽しそうに学ぶ姿を見せる
5. 「勉強しなさい」を「一緒にやろう」に変える

特別なことじゃないんです。

**「勉強しなさい!」って言うのをやめて、「一緒に学ぼう」に変える。**

それだけで、子どもの勉強への姿勢は変わります。

完璧な「勉強好き」じゃないかもしれない。

それで十分だと思ってます。

あなたのお子さんも、必ず変わります。

焦らなくていい。
今日から、1つずつ始めてみてください。

「勉強しなさい!」って言わなくていい毎日。

きっと来ますから。

応援してます!