定期テスト親のコメント例文!子が伸びる書き方のコツ

「また何て書けばいいの…」そんなあなたへ

 定期テストの結果を持って帰ってきた我が子。答案用紙の下にある「保護者コメント欄」を見て、ペンが止まってしまう…。そんな経験、ありませんか?

 「頑張りましょう」だけじゃ物足りない気がするし、「もっと勉強しなさい」なんて書いたら子どもを傷つけそう。成績が良くても悪くても、何を書けばいいか本当に迷いますよね。

 でも大丈夫です。親のコメントは、子どもの「やる気スイッチ」を押す絶好のチャンス。この記事では、成績別・状況別にすぐ使える例文と、子どもが伸びる書き方のコツをご紹介します。

まず知っておきたい!子どもに届く親コメントの基本3原則

【原則1】具体的に褒める・認める

 「よく頑張ったね」より「数学の関数問題、最後まであきらめずに解いたね」の方が、子どもの心に響きます。結果だけでなく、過程や努力を具体的に見ていることが伝わるからです。

【原則2】前向きな言葉で締める

 たとえ成績が良くなくても、最後は必ず希望や期待の言葉で終わりましょう。「次は〇〇してみよう」「一緒に頑張ろう」という言葉が、子どもの次へのエネルギーになります。

【原則3】短くてもOK!気持ちを込める

 長く書く必要はありません。短くても、親が自分のことを見てくれている、応援してくれていると伝われば十分です。

【成績別】すぐ使える!親コメント例文集

ケース1:成績が良かった・目標達成できた時

**例文①(全体的に好成績)**
 「5教科ともバランスよく点数が取れていて素晴らしいです。計画的に勉強を進めた成果だね。この調子で次も頑張ってね!」

**例文②(特定の科目が良かった)**
 「英語で90点、よく頑張ったね!毎日コツコツ単語を覚えていた努力が実を結びましたね。他の教科も楽しみにしています。」

**例文③(前回より伸びた)**
 「前回より15点もアップ!地道に取り組んできた成果が出て嬉しいです。自信を持って次のテストも臨んでね。」

ケース2:頑張ったけど結果が伴わなかった時

**例文①(努力を認める)**
 「テスト前、いつもより早く起きて勉強している姿を見ていました。結果は思い通りじゃなかったかもしれないけど、その頑張りをちゃんと見ているよ。次につながるはず!」

**例文②(プロセス重視)**
 「今回は難しかったね。でも間違えた問題を見直して、どこでつまずいたか確認する姿勢が素晴らしいです。その振り返りが次のテストに必ず活きるよ。」

**例文③(寄り添う)**
 「思うような点数が取れず悔しかったよね。でも最後まであきらめずに解いた姿勢は立派です。一緒に苦手なところを見直してみようか。応援しています。」

ケース3:あまり勉強せず、結果も良くなかった時

**例文①(現状確認+前向き)**
 「今回はちょっと準備不足だったかな。次のテストに向けて、一緒に学習計画を立ててみようか。まだまだ挽回できるよ!」

**例文②(優しく現実を伝える)**
 「テスト勉強の時間が足りなかったようですね。どうすればもう少し計画的に取り組めるか、一度話し合ってみましょう。あなたならできると信じています。」

**例文③(一点突破型)**
 「全体的には厳しい結果だったけど、理科の〇〇の問題は正解していたね。得意なところを伸ばしながら、苦手分野も少しずつ克服していこう。」

ケース4:特定の科目だけ苦手な時

**例文①(バランス重視)**
 「数学と理科は安定して良い点が取れていますね。国語は読解問題を一緒に練習してみようか。得意科目を活かしながら、苦手も少しずつ克服していこう。」

**例文②(長期的視点)**
 「英語が苦手なのは分かっているけど、あきらめないで取り組む姿勢が大事だよ。毎日10分でもいいから続けてみよう。お母さん(お父さん)も協力するからね。」

もう迷わない!シーン別コメントの書き方コツ

コツ1:子どものタイプを見極める

 褒められて伸びるタイプなら、良い点を見つけてたっぷり褒めましょう。一方、冷静に現実を見るタイプなら、「次は〇〇を改善しよう」と具体的なアドバイスの方が響きます。

コツ2:「でも」「しかし」は使わない

 「頑張ったね、でももう少し点数が欲しかったね」は禁句。前半の褒め言葉が台無しになります。改善点を伝えたいなら、「頑張ったね。次は〇〇も意識してみよう」と別の文で。

コツ3:比較は「過去の本人」とだけする

 「お兄ちゃんの時は…」「〇〇さんは…」と他人との比較は避けましょう。「前回の自分」と比べて成長を認めることが、子どもの自己肯定感を育てます。

コツ4:先生への「報告」より子どもへの「メッセージ」として書く

 保護者コメント欄は、先生へのご挨拶ではなく、子どもへのラブレターです。「今後ともご指導よろしくお願いします」より、「次も応援しているよ」の方が、子どもの心に残ります。

書いてはいけない!NGコメント例

❌「もっと真面目に勉強してください」
→否定から入ると子どもは心を閉ざします

❌「このままでは将来が心配です」
→不安をぶつけるのは逆効果

❌「ゲームばかりしているからです」
→原因追及より、これからどうするかが大切

❌「期待していたのに残念です」
→親の期待でプレッシャーをかけない

親のコメントが子どもの未来を変える

 たかがコメント欄、されどコメント欄。

 子どもたちは、親が書いたその数行の言葉を、何度も何度も読み返しています。「お父さん、お母さんは自分のことをちゃんと見てくれている」「次も頑張ろう」と思えるか、「どうせダメなんだ」と思ってしまうかは、私たち親の言葉選び次第です。

 完璧なコメントを書く必要はありません。大切なのは、子どもの頑張りを認め、これからも応援しているという気持ちを伝えること。

 成績が良い時も悪い時も、子どもの成長を一緒に喜び、一緒に悩み、一緒に歩んでいく。そんな親の姿勢が、何よりも子どもの心に届きます。

まとめ:今日から使える!親コメント3つのポイント

1. **具体的に褒める・認める**:「頑張ったね」だけでなく、何をどう頑張ったか具体的に
2. **前向きな言葉で締める**:必ず希望や期待の言葉で終わる
3. **子どもへのメッセージとして書く**:先生への報告ではなく、我が子への応援メッセージとして

 次の定期テストで保護者コメント欄を見た時、もう悩まなくて大丈夫。この記事を参考に、あなたらしい温かい言葉で、お子さんの成長を後押ししてあげてくださいね。

 あなたの言葉が、お子さんの明日への力になります。