数学が苦手な人ほどハマる思い込みの正体

数学が苦手は思い込みで変わる

「また同じところで間違えた…」

何回も解いた問題なのに、
手が止まる瞬間があります。

答えを見れば、
「なんでできなかったの?」
と自分にがっかりする。

そんな経験、
ありませんか。

私はそれ、
努力不足だと思っていました。

でも、ある時気づいたんです。
止めていたのは、
問題じゃなかったと。

目次
・数学が苦手になる瞬間
・反復してもできない理由
・自己イメージが答えを止める
・苦手の設定を変える見直し方
・まとめ

数学が苦手になる瞬間

「ちゃんと解いたのに、
またミスした…」

そう思った瞬間、
頭より先に心が動きます。

(やっぱり私は苦手だ)
(何回やっても無理かも)

この心の声、
とても静かです。

でも静かだからこそ、
強いんですよね。

人は、
「自分はこういうタイプ」
という思い込みに、
行動を合わせやすいです。

たとえば、
「私は朝が弱い」
と思っている人は、
朝に力を出しにくくなります。

それと同じで、
「私は数学が苦手」
と思っていると、
問題の前で身構えます。

すると、
本来できるはずのことまで、
出てこなくなるんです。

「え、でも苦手は事実です」
そう思うかもしれません。

もちろん、
今は得意ではない。

でもそれと、
「私はできない人」は、
まったく別です。

ここが混ざると、
反復学習が苦しくなります。

問題を解くたびに、
解き方ではなく、
自己評価を確認するからです。

「またできなかった」
「やっぱり向いてない」

そのたびに、
脳の中では
苦手という設定が
少しずつ強くなります。

反復してもできない理由

反復学習は、
本来とても強い方法です。

でも、
やり方を間違えると、
逆効果になることがあります。

何度も解いているのに、
毎回こう思っていたらどうでしょう。

「どうせまた間違える」

この一言、
軽く見えますよね。

でも実は、
ここに大きな落とし穴があります。

人は不安が強いと、
視野が狭くなります。

すると、
問題文の条件を飛ばしたり、
途中式を省いたりします。

つまり、
能力が足りないのではなく、
緊張でいつもの力が
出なくなるんです。

「またミスした」
「ほらね、苦手じゃん」

この流れが続くと、
ミスそのものより、
ミスの意味づけが固定されます。

1回のミスは、
ただのミスです。

でも、
毎回そこに
「私はできない」
を貼りつけると、
話が変わってきます。

反復しているのに伸びない人は、
問題を復習していても、
自分へのラベルまで
復習していることがあるんです。

これ、
かなりつらいです。

頑張るほど、
苦手の証拠を集める感じに
なってしまうから。

「覚えればいいだけなのに」
「慣れればできるはずなのに」

そう言われるほど、
苦しくなることもあります。

だって本人は、
もう十分に頑張っているから。

自己イメージが答えを止める

以前、
ある子がこんなふうに言いました。

「先生、私、
応用問題になると
頭が真っ白になります」

私は
「最初の1行だけ見ようか」
と声をかけました。

するとその子は、
少し黙ってから言ったんです。

「見る前から、
できないって決めてました」

その一言に、
空気が変わりました。

ああ、ここだったんだ。
そう思いました。

できないから止まる。
そう見えていたけれど、
本当は逆だったんです。

止まっていたのは、
解き方のせいだけじゃない。

「私はここで詰まる人」
という設定が、
先にブレーキを
かけていたんですよね。

ここが、
大きな転換点です。

問題が難しいから、
できないのではない。

答えを止めていたのは、
問題ではなく、
自分の中の設定でした。

この視点に変わると、
気持ちが少し軽くなります。

だって、
自分を責める必要が
減るからです。

「頭が悪いわけじゃない」
「向いてないと決まったわけじゃない」

そう思えた瞬間、
人はやっと
問題そのものを見られます。

「じゃあ、
どう変えればいいんですか」

そう聞かれたら、
私はまずこう言います。

「苦手を消すより、
言い方を変えましょう」

たとえば、
「私は数学が苦手」
ではなく、

「私は今、
この単元に慣れていない」

これだけでも、
心の圧が変わります。

苦手は性格みたいに聞こえる。
でも、
慣れていないは途中です。

途中なら、
変えられます。

苦手の設定を変える見直し方

やることは、
難しくありません。

ただ、
順番が大事です。

まず、
間違えた直後に
言う言葉を変えます。

「またダメだった」
ではなく、

「どこで迷った?」
と聞くんです。

自分に対しても、
少しだけ丁寧に。

感情の言葉より、
観察の言葉に変える。

これだけで、
潜在意識の受け取り方が
変わってきます。

次に、
できた部分も必ず拾います。

「式は立てられた」
「最初の考え方は合っていた」

全部できたかではなく、
どこまでできたかを見る。

ここを飛ばすと、
脳は失敗だけを記憶します。

でも、
小さな成功を拾うと、
「私は少しずつ進める人」
という新しいイメージが育ちます。

毎回100点を取ることより、
毎回1つ拾うこと。

その積み重ねのほうが、
ずっと強いです。

そして最後に、
同じ問題を解く前に
一言だけ決めておきます。

「今回は、
前より1つ気づければいい」

この一言があると、
戦い方が変わります。

完璧を目指すと、
また固まります。

でも、
1つ気づくでいいなら、
人は前に進みやすい。

反復学習は、
回数だけでは育ちません。

何を感じながら繰り返すかで、
結果が変わります。

もし今、
何回解いてもできない問題が
あるなら。

それはあなたの能力が
低いからではなく、
自己イメージが
古いままなのかもしれません。

まとめ

同じミスをくり返すと、
自分を責めたくなります。

でも、
本当に見直したいのは、
解き方だけじゃありません。

「私は苦手」
その設定が残ったままだと、
努力はどんどん重くなります。

反対に、
自己イメージが少し変わると、
同じ反復でも
手応えが変わってきます。

できない自分を
証明するように解くのではなく。

できる途中の自分を
育てるように解く。

それだけで、
問題との距離は変わります。

苦手は、
固定ではありません。

設定は変えられます。

少しずつで大丈夫。

そこからです。