「またスマホ見てるの!?勉強するって言ったよね!」
(ああ、また言っちゃった…。)
時計の針はすでに夜の9時を回っています。
明日は大事な期末テストの初日だというのに。
娘の手には、今日もスマホがしっかりと握りしめられていました。
画面の中で流れるのは、短いダンス動画のループ。
次から次へとスワイプする指は、一向に止まりません。
「今やろうと思ってたのに!」
娘は不機嫌そうに唇を尖らせ、反抗的な目を向けます。
その言葉を聞くのは、今日だけで【赤字】3回目でした。
私の心の中では、イライラと焦りが渦巻いていました。
どうしてこの子は、こんなに誘惑に弱いんだろう。
意志が弱いから、スマホの快楽に負けてしまうのか。
私の育て方が甘かったから、こんなふうになったのか。
自分を責めては、また娘を責める悪循環の毎日でした。
でも、本当の理由は全く違っていたんです。
スマホ問題は、意志の弱さではありませんでした。
その事実に気づいた時、私はハッと息をのみました。
娘を追い詰め、苦しめていたのは、私自身だったのかもしれません。
