私のこれまでの教育関係の指導経験は、主に「塾」における進学指導が中心です。従って、親も子も学校以上に感情豊かにストレートな本音を打ち明ける場合が多くあります。それほど塾への期待値は高いのではと思っています。
塾は親子間のバトルの矛先になり得る
特に、塾という性格上、強制されないこともあり退塾を希望する相談も少なくありません。特に進学塾の場合、学校と異なり学力別クラス編成のためクラスにより勉強への取り組み方は一様ではありません。従って、勉強が辛くなって辞めたくなる生徒が出てきます。クラスによっては厳しめの勉強を強いられるのは当たり前ですから仕方がありません。
そして、退塾希望の家庭では退塾をめぐり親子間のバトルが勃発します。親はどうしても授業料の見返りとして成績向上を求めがちですから、子供の成績が下がったり振るわなかったりすると不平不満が多くなり子供も感情的に反発するという悪循環に陥ります。
受験期の懇談は親への精神的なケアも
特に、受験の追い込み期になると親からの相談事で塾への出入りが頻繁になりなかなか気を休める暇がありません。この時期は、子供たちへの教科指導はもちろん、受験生を持つ親への精神的なケアなども行います。これも受験期の指導としてはとても重要な意味があります。親が感情的になればなるほど