これまでの長い間の教育経験において、実にいろいろな子供に対する考えの親がいます。とにかく、他人の忠告やアドバイスに耳を貸そうとしない親も少なくありません。そのくせ、他の子供の成績や子育ての仕方が気になってしかたがありません。
過信は禁物
これまでも執拗に子供の本当の実力を知ることができるのは、あくまでも親であると主張してきました。これも正確には、わが子のことを他人よりは少しばかり知っているという言い方のほうが合ってると思います。親は、自分の判断力を決して過信してはいけません。だからといって、自身を失うようでは親としての義務を放棄することになります。素直な気持ちで、子供と接すれば良いのです。
子供の能力は、ほめて喜び足して伸ばす
子供の優れた能力には心からほめて喜んでやり、努力不足の場合は親でありながら人生の先輩としてアドバイスをしてやればいいのです。これは、愛情と冷静さを上手に使い分けることであると思います。同じ血の通った親としての愛、人生の先輩としての冷静な目、さらには子供の急な変化をゆとりも持って見守る、これらがあって子供の能力を正しくふさわしくのばし評価することができると思います。
親+子=½+½=1➡信頼関係
そして、子供に対する評価の仕方も、親である自分の間違いかもしれない、まだ子供の力を十分知り得ていないが、ここまでの範囲ならこの判断でいいだろうという謙虚な姿勢が大切であるということです。私は、親子がお互いを理解する関係は、