長い間、教育の現場に接していると、親から実にいろいろな相談を受けることが多々あります。親が親である限り子育てに関する悩みは尽きないものであると思い知らされます。
子供の学力は親自身の学歴より子育ての工夫による
昔、小学校高学年の男子の母親から、子供の成績が悪く一向に伸びないということについて相談がありました。懇談開始早々、親自身が学歴がなく頭が悪いので子供ばかりを一方的に責めることもできないという内容でした。今まで辛くふっ切れない思いで子育てをされてきたのであろうと推察しました。
私の子育てについての基本的な考えの一つは、親の工夫次第で子供の実力は大きく伸びるということです。そして、現に、そんな生徒をたくさん指導してきました。つまり、親自身の頭の良し悪しや学歴などは一切関係がないことを強調したいと思います。学校時代、成績が悪かったからなどの理由で子育てに自信がもてない親も多いと思われますが、そのような子育ての悩みは全くご心配無用です。
子育ては生きるための知恵の応用
子を持つ親の年齢になれば、みんなが生きるための知恵を授かっています。この知恵というものは、学歴などに無関係で、親として自らを成長させながら得た一種の財産と言っていいと思います。大切なことは、その知恵を現実の子育てにどのように応用して行くのかということです。学歴がなくても恥ずかしいなどということはありません。世の中には、大学を出ても人に憎まれ嫌われる人間はたくさんいるのです。中には、罪を犯す人さえいます。学歴があることが完全ではありません。 “子育ての本質を知らなかったら人生の半分は無駄にしていた” の続きを読む