家庭環境が及ぼす人格形成への影響はとても大きいですから、親子が一緒になってそれぞれの立場を尊敬し合うような雰囲気作りを心がけることが大切になってきます。
今回の私からの提言は、人間の成長過程を一本の「木」に例えればどこに根を張るかが一番重要であるということです。それは正しく家庭にあります。家庭以外のどこにもありません。
家庭環境は人生の基本づくりの最適の場所である
家庭環境という言葉は余りにも一般的で広範囲なものとして使われますが、あえて人が育つ土壌として置き換えて考えれば、その土壌(家庭)がどんな状態(子育てや教育の仕方)でどんな養分(愛情や価値観)を吸収しながら育って行くのか、そしてその後の生活や人生にどのような影響を及ぼして行くのかということの基本づくりの土台になります。
子供の育ち方は家庭という土壌の状態による
私は長年の指導経験から、子供たちの受験という側面を通してその子の家庭の土壌なるものを概ね推測することができるようになりました。子供が育つのに必要な養分が十分で豊かな成長が期待されるような家庭、あるいはカサカサと乾燥しきった水分不足で潤いのないような家庭など。特に後者の土壌(家庭)の場合はさらにこのようなことが懸念されるのです。両親は果たして仲が良いのか、子供が悩みやストレスを抱えている時気軽に打ち明けられる雰囲気なのか、そしてこれが最も大切なことですが、 “家庭環境こそが人格形成への影響の要。改善の極意を知らない親は子育ての迷路行” の続きを読む