親子で試そう、長所探しゲーム。

僕の父さんはいっつも口やかましく、ほんまに注意や小言が多くてあんまりほめてくれへんねん。」・・・なんとも痛々しい子供の言い分なんでしょう。しばし絶句しました。

 直ちに家庭環境の改善着手されたし

 そうなんです、親って我が子の長所をいくつ知ってるのでしょう。子供がこんなことを打ち明けたってことは、家庭の土壌作りの手入れが生き届いてないことが丸わかりじゃないですか。

 人それぞれ長所もあれば短所もある

 親は親であることの一つとして、わが子の良い所を認める努力も不可欠なんです。人にはそれぞれ程度の差はあっても長所短所を含む個性というものが備わっています。どんな人間にもです。必ずです。私たち教える立場にある者なんて、子供達の長所短所を見極める訓練すらやってますし、それができないつまり子供の個性を見抜けなければ先生というポジションはふさわしくありません。一般の社会においても、相手をよく知ることは大事なことですし教育に携わる者の原点でもあります。が、

“親子で試そう、長所探しゲーム。” の続きを読む

親は子育て子供は勉強、親子で学ぶ素直に聞く大切さ

 間髪入れず出るわ出るわ饒舌と言うよりマイペース過ぎる言葉の数々with興奮、まるで機関銃。私も割って入るタイミングなし。とにかくしゃべりたい聞いて欲しい子育てのストレス発散シンドロームです。40数有余年の教育経験の中で該当者5名ほど(全員母親)。本当に目が点になるとはこういうことなんだと体感した瞬間でした。

  母親の言いたい聞いて欲しい姿勢に圧倒

 いやあ、今思いだしても記憶に鮮明なすごいエネルギッシュなお母さん方でした。ある真夏の昼下がりに行われた定期懇談会の時、教室内はもちろんクーラーが入り私も上着を着ての対応でしたが、目の前のお母さんは半そでのティーシャツにもかかわらず汗びっしょり、ハンカチで拭き拭き必死にしゃべる様子は正に無心状態。(ちょっと気の毒にも思えたので)よし、この際!と私も開き直って(三歩引いて)聞く姿勢に徹したという経験があります。

 素直であることの効果は大きく問題解決のファーストステップ

 それで話の内容の八割がたは家庭内のいろんな(あり過ぎる)不満が中心です。家庭の土壌の手入れができてない状態を自ら露呈されているのですが、そんなことにお構いなくお話は長々と続きました。その後、合間合間にタイムリーにアドバイス的なことを伝えることができたのですが、相談された家庭内の問題を改善するにはかなりの努力と時間がかかるような気がしました。なぜ?

“親は子育て子供は勉強、親子で学ぶ素直に聞く大切さ” の続きを読む

子供との接し方は二者択一にこだわってはいけない

 親と子、先生と生徒との人間関係は単なる大人と子供の関係ではありません。従って、その関係は上下が理想かあるいは横並びつまり水平が妥当か、時々考え込むことがあります。

 親も教師も常に二者択一の環境にある

 特に、我々教育者の場合は余りにも先生ぶると生徒は距離感を抱きやすく、一方でフランクで友達的な付き合い方もそれほど簡単にできることではありません。このように常にどちらかを求められる二者択一の環境に置かれていることは現実的な身に迫る問題なのです。

 子供との関係は時に上下、時に水平

 しかし、子供たちの健やかな成長と大いなる将来性を思い遣ればどちらの姿勢も必要不可欠であるという結論に達します。あえて上から目線的な姿勢ばかりで接することも必要ですがその結果として

“子供との接し方は二者択一にこだわってはいけない” の続きを読む

子育てはフォローが肝心、信頼づくりの要

 日々子供達と接する中で改めて納得したり腑に落ちることも少なくありません。例えば、言葉は嘘をつく?気持ちとは裏腹にとか言われることもその一つです。

 本音と建て前は考えるところと出所は異なる

 気持ちの中で本当に思っていること(もちろん本音のことです)と異なること(建前であったりすることが多いのですが)を発することは、その出所が一つ所ではないからでしょうか。

 私自身も現在も悔やまれる教育者としてあるまじき苦い経験があります。学習意欲に欠ける子供に、「成績なんか伸びない!」と感情的に言い放ったことがあるのですが、もちろん本心ではそんなことを思っているはずはなく頑張って欲しい旨のなのです。しかし、言われた子供は相当なショックだったことでしょう。すぐさまその場で謝りましたが時既に遅し、火に油を注がんばかりに大粒の涙を流しながら泣いていた顔が忘れられません。きっと悔しくて悲しくて突き放されたみたいで辛かっただろうと思います。今も心が痛みます。

“子育てはフォローが肝心、信頼づくりの要” の続きを読む

気づいてますか?ダメ発言は子供の成長の邪魔ウィルス

  親はもちろん、現在子供たちの教育に携わる立場にあるその他の人たちに提言したいことがあります。特にいろんな事由で子供たちに接する時は、極力プラス思考を前提に心がけて欲しいということです。

  物は言い様でコミュニケーションの手段になる

  多くの場合、子供達への指示や命令、アドバイスなどは基本的に指導する立場上、上から目線でありその多くが注意や小言などマイナス思考に基づいた内容になりがちなのです。いわゆる強く否定的な「ダメ」を連発するやり方です。物は言い様です。こちらの言い方ひとつで相手の受け取り方は全く違うものになりそれが高じるとコミュニケーションの強力な手段になり得たりします。

 言葉の効力は重く影響力が強い

 なぜ言葉はそれほどまでの効力を発揮できるのでしょうか。人が何気なく発する言葉、これが実に重みを含んでいるからです。他人から言われたたった一言で傷ついたり苦しんだ経験のある人はきっと多いことでしょう。だから上から目線の立場の人の言葉は影響が強いものです。おそらく言葉には相手の心を牛耳る力が備わっているのではないでしょうか。ダメ発言を頻繁に聞かされればいつの間にかそのように洗脳されてしまいます。心がいじけて成長するはずのヤル気も萎えてしまい想定外の方向へ進んでいくのではと思います。さらに厄介なことは、

“気づいてますか?ダメ発言は子供の成長の邪魔ウィルス” の続きを読む