さて、「家風」という我が国独自の「和」の伝統と厳かな雰囲気を感じるこの言葉、今時はもうデッドワードになったのでしょうか。
家風は子供たちの成長において心の糧である
家風とは、他家とは違うその家ならではのしきたりやものの考え方、価値観などのことですが、先祖代々に継承されてきた伝統の中で、自分の家の人たちは独自の価値観を共有し、生きる指針として活用し人生を豊かなものにしてきました。その家の子供たちはその独特の雰囲気の中でまるで空気を吸い込むように家風というものを心の糧にしながら大きくなったものです。
現代では、急激に核家族化が進む中、家風と呼ばれるものはどんどん姿を消していきつつあります。確かに、温故知新、古いものを大切にするべきであるという考え方を否定する気持はありませんが、執拗にこだわって新しいものを取り入れないという態度はいかがなものかと思います。
家風は何代にも渡って守り抜く揺るがない価値観
親の世代が、あるいはその前の祖父の世代が守り通してきた古きよきものがあるのなら、そこには時代を越えて脈々と流れる価値という揺るがないものがあるかもしれないと考えます。いつの時代にも大切なものとして,