「教える」ということは「伝える」ことなんです。
「教える」ということは、第三者を介して知識や技術を「伝達する」ことです。
英語を教えるということは、例えば(1)語彙力を増やしそれを強めるための単語の知識と(2)それらを駆使しながら英文を読むという技術を伝えることです。
あるいは、数学を教えることも同様、数学の公式類に関する知識を伝えそれをやりくりしながら問題を解くという技術を伝えることです。
これは、古今東西、主に先生と呼ばれる第三者に任されています。
「育てる」ということは「待つ」ことなんです。
一方、「育てる」ということは全く違う働きを意味します。例えば、庭先の柿の木を早く伸びてとばかりに直接引っ張ったり揺すったりすることは決してしません。
日の光が十分当たるように、そして雑草を取り除き必要な水と肥料を与え手厚い世話を施します。そして、ひたすらじっと待つのみです。
これらの世話を吸収しながら背丈を伸ばすのは他でもない当の柿の木自身です。
が、「子供と正しい親子関係」について今さら聞けないという親は本当に多い
ようです。
しかし、子供との関係づくりも全く同じです。