しつけができてない子の特徴と今日から変わる5つの関わり方

 「しつけができてない」って言われて、胸が痛くなりました

参観日の帰り道、ママ友の何気ない一言。
 「最近の子って、しつけできてない子多いよね」

その瞬間、ドキッとしました。
 もしかして、うちの子のこと…?

スーパーで走り回る。挨拶ができない。食事中にスマホを見る。片付けをしない。

 「これって、しつけができてないってこと?」
 「私の育て方、間違ってたのかな…」

そんな不安、ありませんか?

 でもね、今だから言えます。

**「しつけができてない」って、子どもの問題じゃなくて、「関わり方」の問題だった**んです。

 子どもが悪いわけでも、あなたがダメな親なわけでもない。ただ、ちょっとしたコツを知らなかっただけ。

 この記事では、「しつけができてない」と言われがちな子の特徴と、今日から変えられる具体的な関わり方をお伝えします。

 大丈夫。今からでも全然間に合います。一緒に考えていきましょう。

まず知っておいて:「しつけ」って何だろう?

 「しつけ」って言葉、なんだか重たくないですか?

 昔は「厳しく叱る」「言うことを聞かせる」みたいなイメージだったけど、今は違います。

 **本当のしつけ=子どもが社会で幸せに生きていくための「生活習慣」と「思いやり」を育てること**

つまり:
– ✅ 自分のことは自分でできる
– ✅ 人に迷惑をかけない
– ✅ 相手の気持ちを考えられる
– ✅ ルールを守れる

 これができるようになるための「サポート」が、しつけなんです。

 だから、「しつけができてない」=「子どもがダメ」じゃなくて、「まだサポートが足りてない」ってだけ。

 ここ、すごく大事なので、まず心に留めておいてくださいね。

「しつけができてない」って言われがちな子の特徴

 周りから「あの子、しつけが…」って思われやすい行動、正直に書きます。

【基本的な生活習慣】
– □ 挨拶ができない(おはよう、ありがとう、ごめんなさい)
– □ 靴を脱ぎっぱなし、服を脱ぎっぱなし
– □ 食事のマナーが身についてない(肘をつく、くちゃくちゃ音を立てる)
– □ 公共の場で走り回る、大声を出す

【対人関係】
– □ 順番が守れない、割り込む
– □ 「貸して」「ありがとう」が言えない
– □ お友達のおもちゃを勝手に取る
– □ 人の話を聞かない、遮る

【自己管理】
– □ 時間を守れない(朝起きられない、遅刻する)
– □ 宿題や準備を自分でできない
– □ 部屋が片付けられない
– □ ゲームやスマホの時間を守れない

 でもね、ちょっと待ってください。

 **これ、全部できる子なんて、ほとんどいません。**

 大事なのは、「完璧にできる」ことじゃなくて、**「少しずつできるようになってる」こと**。

 今できてなくても、大丈夫です。これから一緒に変えていきましょう。

なんで「しつけ」が身につかないの?3つの理由

理由1:親が忙しすぎて「やってあげちゃう」

朝の準備、遅いからつい手伝っちゃう。
片付け、面倒だから親がやっちゃう。
宿題、見るの大変だからとりあえず終わらせちゃう。

 **忙しいから、ついつい「やってあげる」方が早い**んですよね。

 私もそうでした。仕事して、家事して、子育てして…。もうクタクタで。
「自分でやって!」って言っても動かないから、結局自分でやっちゃう。

 でもこれ、**子どもから「自分でやる機会」を奪ってた**んです。

 「やってもらえる」が当たり前になると、自分でやろうとしなくなる。
 これ、しつけが身につかない一番大きな理由です。

理由2:「ダメ!」ばかりで「どうすればいいか」を教えてない

「走っちゃダメ!」
「うるさい!」
「片付けなさい!」

 ついつい、注意ばかりになってませんか?

 でも子どもって、**「ダメ」だけ言われても、じゃあどうすればいいかわからない**んです。

「走っちゃダメ」→じゃあどうすればいい?歩く?でもどれくらいのスピード?
「片付けなさい」→どこに?どうやって?何から?

 大人には当たり前でも、子どもには「具体的な行動」が見えてないんですよね。

 理由3:親が見本を見せられていない

 これ、耳が痛い話なんですけど…

 「挨拶しなさい」って言いながら、自分は近所の人に挨拶してなかったり。
 「スマホばっかり見ちゃダメ」って言いながら、食事中にスマホ見てたり。

 子どもって、**親の「言葉」じゃなくて「行動」を見てる**んです。

 「お母さんもやってないじゃん」って心の中で思ってる。だから言うこと聞かない。

 これ、私も反省しました。自分ができてないこと、子どもに要求してたなって。

今日から変わる!5つの具体的な関わり方

 関わり方1:「一緒にやる」から始める

 いきなり「自分でやりなさい!」は無理です。

 最初は**「一緒にやる」**。これが一番の近道。

**例えば:**
– 朝の準備:「お母さんが時計見てるから、8時までに着替えよう」
– 片付け:「お母さんは本棚片付けるから、○○ちゃんはおもちゃ箱ね」
– 宿題:「リビングでお母さんも仕事するから、一緒にやろう」

**ポイントは「監視」じゃなくて「伴走」**。

 うちは「一緒にやろう作戦」で、朝の準備が10分早くなりました。
一人でやらせるより、一緒にやる方が、子どももやる気出るんですよね。

**今日から:一つでいいので「一緒にやる時間」を作ってみてください。**

関わり方2:「ダメ」を「こうしよう」に変える

 注意の仕方を、ちょっとだけ変えてみます。

**Before → After**
– 「走らないで!」→「歩こうね。こういうふうに」(実際に歩いて見せる)
– 「うるさい!」→「図書館だから、この声の大きさね」(ささやき声で言う)
– 「片付けなさい!」→「おもちゃを箱に入れよう。一緒に10個数えながらやろう」

 **「ダメ」じゃなくて「こうすればいいよ」**を教える。

 これだけで、子どもの反応が全然違います。

 うちの子も「ダメダメ」言われるとふてくされてたけど、「こうしよう」に変えたら、素直に動くようになりました。

 **今日から:「ダメ」を飲み込んで、代わりに「〜しよう」を1回試してみてください。**

関わり方3:「できたこと」を全力で褒める

 これ、本当に効果ありました。

 「できてないこと」ばかり見てると、親も子もしんどいんですよね。

だから**「できたこと」を探して、めちゃくちゃ褒める**

**褒めポイント:**
– 自分で靴を揃えた→「お、靴揃えたね!気持ちいいね!」
– おはようって言えた→「挨拶できたね!嬉しいな」
– 宿題を自分で出した→「自分で出せたんだ!えらい!」

 小さなことでいいんです。
 「そんなこと?」って思うくらい小さなことを、大げさに褒める。

 うちは「今日のMVP」を夕飯時に発表する習慣にしました。
「今日のMVPは、朝自分で起きられたこと!」とか。

 子ども、めちゃくちゃ嬉しそうです。

 **今日から:1日1回、小さな「できた」を見つけて褒めてください。**

関わり方4:「なんでそうするか」理由を教える

 「なんで挨拶しなきゃいけないの?」
 「なんで片付けるの?」

 子どもの「なんで?」に、ちゃんと答えてますか?

 **理由を教えると、子どもは納得して動きます。**

**例:**
– 挨拶→「挨拶されると嬉しいでしょ?相手も同じだよ」
– 片付け→「散らかってると、次使う時に探すの大変じゃん。片付いてると気持ちいいよ」
– 順番を守る→「自分が抜かされたら嫌でしょ?だから守ろうね」

 「お母さんが言ってるから」じゃなくて、**「理由があるからやる」**

 これ、子どもの納得度が全然違います。

 うちの子は「なんで?」って聞いてきたら、逆にチャンスだと思って、しっかり理由を話すようにしました。

 **今日から:「○○しなさい」の後に「なぜなら〜だから」を付け加えてください。**

関わり方5:親が「見本」になる

 一番大事なのは、これかもしれません。

 **自分ができないことを、子どもに要求しない。**

 まず親が見本を見せる。

**具体的には:**
– 挨拶→親が率先して近所の人に挨拶する姿を見せる
– 片付け→「お母さんも片付けるね」と一緒にやる
– スマホ→食事中は親もスマホを置く
– 時間を守る→「8時だから出かけるよ」と親が時間を守る姿を見せる

 これ、私も反省しました。

 食事中にスマホ見ながら「あんたもスマホやめなさい」って言ってたんです。
そりゃ説得力ないですよね(笑)

 今は「食事中はスマホ禁止」を家族ルールにして、親も守ってます。

**

 **今日から:子どもに言ってること、まず自分がやってるかチェックしてみてください。**

年齢別の「できるといいこと」目安

 「うちの子、これできてないけど大丈夫?」って不安になりますよね。

 年齢別の「だいたいこれくらいできるといいな」っていう目安をまとめました。
でも、あくまで目安。できなくても焦らないでくださいね。

幼児期(3〜6歳)
– 簡単な挨拶(おはよう、ありがとう、ごめんなさい)
– 自分で靴を脱ぐ、揃える
– 手を洗う、歯を磨く(仕上げは親)
– おもちゃを片付ける(声かけがあれば)
– 順番を待つ(少しずつ)

小学校低学年(6〜9歳)
– 時間を見て行動する(声かけありで)
– 学校の準備を自分でする
– 食事のマナー(肘をつかない、お箸の使い方)
– お手伝い(お皿を運ぶ、洗濯物をたたむ)
– 公共の場で静かにする

小学校高学年(9〜12歳)
– 自分で時間管理(起きる、宿題する)
– 部屋の片付け(声かけ少なめで)
– 相手の立場で考える
– 約束やルールを守る
– 家族の一員として役割を持つ

 **繰り返しますが、これは「目安」です。**

 できないからダメなんじゃなくて、「これから育てていく」んです。

「しつけができてない」って言われても、気にしすぎないで

 正直に言います。

 **他人からの「しつけができてない」っていう言葉、気にしすぎなくていい**です。

 だって、その人はあなたの子育てを24時間見てるわけじゃない。
たまたま見た一場面だけで判断してるだけ。

 スーパーで走り回ってる子を見て「しつけが…」って思う人もいるけど、
その子は家ではちゃんと挨拶できる子かもしれない。
 その日たまたま疲れて、イヤイヤモードだっただけかもしれない。

**一場面だけで、その子の全てはわからない。**

 だから、**他人の一言で自分を責めないでください。**

 あなたは毎日頑張ってる。それだけで十分です。

今日からできる小さな一歩チェックリスト

 さあ、最後に「今日からできること」をまとめますね。

 全部やらなくていいです。
どれか1つ、「これならできそう」ってものを選んでください。

【今日やること】
– ☑ 子どもと「一緒に」何か1つやる(片付け、準備、なんでもOK)
– ☑ 「ダメ」を1回、「〜しよう」に言い換えてみる
– ☑ 小さな「できた」を1つ見つけて、全力で褒める

【今週やること】
– ☑ 「なんで〇〇するの?」の理由を子どもに話す
– ☑ 親が「見本」を見せる(挨拶、片付け、何か1つ)
– ☑ 夕飯時に「今日のMVP(できたこと)」を発表する

【今月やること】
– ☑ 年齢別目安と比べて「できてること」をリストアップ
– ☑ 「一緒にやる」を「見守る」に少しずつシフト
– ☑ 1ヶ月前と比べて成長したことを3つ見つける

 **一番大事なのは「続けること」。**

完璧じゃなくていい。
今日ダメでも、明日またやってみる。

 それが、子どもにとっての一番の「しつけ」になります。

まとめ:「しつけ」は子どもを変えることじゃなく、一緒に育つこと

 長くなっちゃいましたが、最後に一番伝えたいことを。

**「しつけ」って、子どもを変えることじゃないんです。**

親子で一緒に、少しずつ成長していくこと。

挨拶できるようになった。
靴を揃えられるようになった。
「ありがとう」が言えるようになった。

 それは全部、**子どもの成長であり、親の成長でもある**んです。

私も過去に、「しつけができてない」って言われて、自分を責めて、子どもにイライラして、最悪の悪循環でした。

 でも今は違います。1年前より「見守る」ことができるようになってる。

**それでいいんだと思うんです。**

 「しつけができてない子」なんていません。
ただ、「まだ育ってる途中の子」がいるだけ。

 あなたのお子さんも、あなたも、今まさに成長の途中です。

焦らなくていい。
他の子と比べなくていい。

 昨日のお子さんより、今日のお子さんが少しでも成長してたら、それで大成功です。

 大丈夫。あなたは十分頑張ってます。

一緒に、ゆっくり進んでいきましょうね。