偏差値70超えの生徒の共通点と効果的な勉強法について説明する前に、学年でトップの成績を取る生徒は、もともと頭がいいのかもしれませんが、それだけではなく、やはり一生懸命に勉強しているという事実を知っておくべきです。 そして、偏差値70超えの中学生や高校生には、確かに同じような特徴が見られ、彼らの多くが実行している勉強法があります。
それは…、
偏差値70というのは、全体の上位2％程度に入るレベルです。100人いたら2番目くらいの実力と言えます。もちろん、生まれつきの才能があるのかもしれませんが、それだけでは説明できません。長年にわたって積み重ねてきた膨大な勉強時間が、偏差値70超えの成果につながっているのです。この事実を忘れないでください。
この記事では、偏差値70越えの生徒の共通点と効果的な勉強法を詳しく紹介していきます。彼らの勉強に対する態度や学習方法を参考にすれば、偏差値70越えを目指すとは言いませんが、誰でも成績を向上させることができるでしょう。
参考：
偏差値とは、受験した集団の中で自分の位置を示す指標です。偏差値50（中央値）を基準に、自分がどのくらい上か下かを表します。得点だけでは、周りと比べてどうなのかがわからないので、自分のレベルを把握するための指標です。
偏差値70越えの生徒の共通点【3選】
偏差値70越えの生徒の共通点を3つ挙げます。素直・ 集中力がある・ 戦略的に考える、 それぞれについて説明していきます。
素直
学力の高い生徒は、驚くほど素直です。ほとんど例外がありません。素直なので教師のアドバイスを素直に受け入れて必ずやってみます。勉強の仕方や教材なども、教師が勧めるとすぐに取り組みます。徐々に自分なりに工夫して身につけていきます。また、宿題、テスト、などなど、たとえ無理難題でも、確実にやり遂げます。
こんなに素直にアドバイスに従えば、成長するのは当然ですよね。素直さは、成長に欠かせない要素なのです。中には、自分のやり方で進める天才タイプの生徒もいましたが、まずは、教師などのアドバイスを素直に実践するのが、成長するためには一番重要ですよね。
集中力がある
学力の高い生徒は、集中力があります。想像できると思います。授業中の集中力は、驚くほど高いです。必ず教師（や板書）に目を向けて授業に参加しているのでよく目が合います。教師の質問にも、すぐに答えます。授業中にほとんどの内容を理解していくので、効率が良いですよね。
あとは、反復練習をして学力を定着させていきます。当然のことかもしれませんが、授業中に集中してしっかり理解しましょう。授業を聞いていない人が多いのが現実！ですよね。
戦略的に考える
学力の高い生徒は、物事の考え方が常に戦略的なので、効果的な努力ができます。英文読解を例にしてみます。
英語長文は、一文ずつの英文で構成されています。一文の英文は、単語が文法に従って組み合わされています。単語と文法をマスターして、一文ずつを解釈できるようになれば、英語長文は読めるようになります。徐々に難易度を上げていくことで、最終的には難しい英語長文も読めるようになります。このように、戦略的に考えることで、努力に無駄がありません。
次に、学力を伸ばすためには、常にどうすればいいか考えましょう。「やってみる」→「工夫する」→「継続する」がポイントです。
高学力者の勉強法【3つのポイント】
高学力者と呼ばれる人たちがどのように勉強しているのか、3つのポイントをご紹介します。
１．完璧な基礎力を身につける
応用力を高めるには、まず基礎力が必要です。高学力者は基礎を軽視せず、完璧に身につけています。例えば英単語。高学力者は一つの単語を1秒で言えるレベルまで暗記します。意味を思い出すのに時間がかかると、難しい文章や音声についていけません。基礎ができていないと応用もできないのです。
２．一つの教材を徹底的にこなす
高学力者は教材を選ぶときに慎重です。一つの教材を選んだら、それを徹底的にこなします。新しい教材を買うとやる気が出るものですが、すぐに飽きてしまったり、難しくて挫折したりすることはありませんか？高学力者はそんなことはしません。全ての問題を解けるようになるまで、何度も繰り返し取り組みます。教材を完璧にこなすことで、知識に隙間ができません。
３．自分の言葉で説明できるまで学ぶ
高学力者は自分が理解したことを人に説明できるようになるまで学びます。人に説明するには、深く理解していなければなりません。このレベルまで学べば、忘れることはありません。
高学力者の勉強時間
どれくらい勉強しているのでしょうか？ 気になるところですよね。平日5時間以上、休日10時間以上という話を聞いたことがあるかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか。実は時間にこだわっていないのです。 高学力者は時間を決めて勉強するのではなく、常に勉強する姿勢を持っています。時間を気にせずに、ただひたすらに勉強に没頭します。そこまでやらないと、上位2％に入ることはできないのです。
まとめ
高学力者がどれだけの努力と時間をかけて勉強しているかがわかりましたね。高学力者 ➡ 圧倒的な量の努力！高学力者は才能だけでなく、圧倒的な量の努力をしてきたことを忘れてはいけません。彼らは「努力の天才」なのです。
我が子が勉強に興味を持たないときに、「勉強しなさい」と言っても効果がないことはよくあります。それよりも、勉強の意義や楽しさを伝えることが大切です。「勉強は才能」と思うのではなく、「努力の賜」なのです。我が子にも高学力者の勉強法を参考にしてほしいものですね。