「どうやって勉強すればいいのかわからない」という人は多いでしょう。自分なりに頑張っているけれど、成果が出ないと感じることもあるかもしれません。それはもしかしたら、効率の悪い勉強法だからかもしれません。そんなときは、勉強法を見直してみましょう。
効率の良い勉強法とは
時間を決めて勉強する
勉強時間は長ければ長いほど良いと思っていませんか?実は、それは正しくありません。集中力が持続する時間の中で勉強する方が、学力を上げることができます。
「何の勉強にどれくらいの時間を使うのか」と時間を割り振ったり、「いつまでに何を覚えるのか」と目標を立てたりすることが大事です。
でも、無茶な目標はダメです。最低限の時間を設定して、いつまでに何をどのくらいやるべきかを考えましょう。 やるべきことがはっきりすると、勉強がスムーズに進むでしょう。
隙間時間を有効に使う
隙間時間には「勉強」と「休憩」の2つがあります。まず、勉強に使える隙間時間。勉強できるのは、机に座っているときだけではないのです。 学時、夕食前、起床後、友達との待ち合わせなど、たった5分でも、暗記には十分な時間です。隙間時間で毎日5個単語を覚えると、10日で50個、一カ月で150個も覚えることができますね。もし、もっと長い隙間時間があれば、復習にも使えます。
次に、休憩に使える隙間時間。中学生・高校生になると、長時間机に向かうことも多くなります。しかし、休憩なしに続けると集中力が切れてしまい、勉強に集中できなくなることもあります。そうならないためには、「15分に一度休む」と決めると良いでしょう。
脳の仕組みを利用する
「夜に暗記すると記憶に残りやすい」という話を聞いたことはありませんか? これは、睡眠中に記憶が整理されるという脳の仕組みによるものです。 寝る前に覚えたことは、記憶に定着しやすいのです。また、夜は疲れているので、負荷の低い暗記が向いていると言われています。 一方、朝は、睡眠で脳がリフレッシュされてすっきりします。
友達からの連絡やテレビなどの気が散るものも少なく、集中できる時間帯です。テストや漢字の練習など、覚えたことを出力するのに適しています。
分散学習
「分散学習」とは、同じ内容を学習するときに時間をずらすことです。忘れたくないと思って、学習した直後に復習する人もいますよね。でも、実はこれでは効果が少ないのです。テストまでの日数によって変わりますが、復習は数日間開けてからする方が効果的(これ知らない人多すぎ!)です。
復習のタイミングは、「学習~復習」までの期間と「復習~テスト」までの期間が、だいたい「1:4」の割合になるのが理想だと言われています。でも、これに固執しなくても時間をずらすことで効果は十分得られます。
教科ごとの勉強法
教科によっておすすめの勉強法が違います。苦手な教科がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
3科目の勉強法と注意点
国語の勉強法
国語の勉強には、「漢字」と「読解力」の2つの要素があります。どちらも大切なスキルなので、以下の方法で効果的に学習しましょう。
漢字
漢字は、その意味を知ることで記憶しやすくなります。漢字辞典を使って、漢字の意味や成り立ちを調べると良いでしょう。また、部首や書き順にも注意して、正しい書き方を身につけましょう。
読解力
読解力を高めるには、読書が最適です。しかし、読書の量だけではなく、質も重要です。読んでいる途中で、わからない言葉や表現があれば、辞書で調べたり、自分で考えたりしながら読み進めましょう。そうすることで、読解力だけでなく、語彙力も向上します。
数学の勉強法
数学の勉強には、「計算力」と「応用力」の2つの要素があります。どちらも重要なスキルなので、以下の方法で効果的に学習しましょう。
計算力
計算力を身につけるには、答えだけにこだわらず、過程にも目を向けることが大切です。答えが間違っていたり、時間がかかってしまったりしても、落ち込まずに、自分ができたことを認めながら、どこを改善すれば良いのかを考えましょう。そうすることで、失敗から学ぶことができ、過程を重視することで本当に理解できるようになります。それが、基礎力の向上にも繋がります。
応用力
応用力を身につけるには、解法や公式を暗記するだけではなく、その背景や意味を理解することが必要です。解法や公式を理解することで、様々な問題に対応できるようになります。また、解法や公式を覚えるためには、反復練習が効果的です。同じ問題を何度も解く(超おススメ!)ことで、記憶が定着します。
英語の勉強法
英語の勉強には、「単語」と「文法」の2つの要素があります。どちらも基礎となるスキルなので、以下の方法で効果的に学習しましょう。
単語
単語は、音読することで記憶しやすくなります。音読は、友達と一緒に行うと、発音をチェックしたり、リスニング力を鍛えたりすることもできます。また、教科書やテキストを暗記するまで読み込むと、単語だけでなく、文法も自然と覚えられるかもしれません。
文法
文法は、ルールを覚えるだけではなく、実際に使ってみることが大切です。文法のルールを理解したら、自分で文章を作ったり、問題を解いたりしてみましょう。そうすることで、文法の使い方を身につけることができます。
まとめ
最後に、勉強法の注意点として、勉強法には、効率の悪いものもあります。以下のような勉強法は、避けるようにしましょう。
×作業だけで終わらせる
「ノートまとめ」や「教科書に線を引く」や「単語帳を作る」といった作業は、勉強の一部です。これらの作業だけで勉強したと思ってしまうと、時間がかかっても内容が頭に入りません。また、アウトプットが不足すると、実践力が身につかず、知識が定着しにくくなります。作業は手段であって目的ではありません。作業をしたら、必ず問題演習をして、知識を確認し、実践力をつけましょう。
×暗記をしない
暗記が必要な問題もあります。暗記は効率が悪いと思っている人もいますが、暗記をしないとできない問題にぶつかることもあります。覚えていないポイントで困ってしまうことも多いでしょう。数学でも、解法や公式を覚えることは必要です。解法を覚えないと、毎回時間を無駄にしてしまいます。
×一気に覚えようとする
一度にすべて覚えようとしても、記憶が定着しません。時間がかかってしまい、効率が悪くなります。記憶には反復が必要です。単語帳やテキストの内容を一気に覚えようとしても、すぐに忘れてしまいます。暗記すべき内容は、何度も見直して覚えるようにしましょう。数学などの解法についても、同じ問題を何度も解くことで、記憶が定着します。
×問題を放置する
問題演習をして、わからなかったところや間違えたところがあったとき、どう対処していますか? 「なぜ間違えたか」や「どこがわからなかったか」を解決しないと、理解できていない部分がそのままになります。いつまでも同じところでつまずくことになります。その結果、効率が悪くなります。わからなかった問題は、解説を読んだり、先生や友達に質問したりして、早めに解決しましょう。
また、解決したら、もう一度同じ問題を解き直すことも大切です。そうすることで、理解できたかどうかを確認することができます。