中学生英語で苦手な単元と克服法|もう悩まない!

 中学生の英語学習において、「なんだかこの単元だけ苦手…」「何度復習しても点が伸びない…」と感じる生徒は実に多くいます。

 特に、英語は積み重ねが必要な教科です。基礎の文法や語順があいまいなまま次の単元に進んでしまうと、結果的に「英語が苦手」「授業についていけない」という壁にぶつかることになります。

 実際に、塾の現場でも「中1で学ぶ be 動詞・一般動詞・疑問文・否定文あたりが抜けていたために、中2・中3で長文が読めない」「関係代名詞・現在完了形など発展文法で手が止まる」といった声が多数聞かれています。

 しかし安心してください。苦手意識を持ってしまった単元も、正しいステップで、少しずつ学び直せば必ず克服可能です。

 この記事では、まず「なぜ中学生は英語のある単元でつまずくのか」という原因から入り、次に中学生がつまづきやすい具体的な単元を整理します。そして、実践可能な学習ステップとツール、テスト直前・受験期の総まとめを通じて「苦手な単元を得意に変える」ための道筋をご紹介します。読み終わる頃には、「この単元、もう怖くない」と前向きに思えるはずです。

 では早速、つまずきの原因から確認していきましょう。

なぜ中学生は英語のある単元でつまずくのか

基礎文法の穴が積み重なる

 英語は「積み重ね」の教科です。例えば、 be 動詞/一般動詞を理解せず次の単元へ進むと、そこでの文法理解がモヤモヤとしたまま残り、次に学ぶ現在進行形や過去形で混乱を招きます。実際、「動詞」のルールがあやふやなまま進むと、その後大幅に理解が遅れるという指摘もあります。

学校の授業スピードとのギャップ

 教科書改訂の影響もあり、英語学習の範囲や単語数が増加しています。 授業スピードについていけず、分からない部分をそのままにしてしまうと「わからない」「ついていけない」と感じる機会が増えてしまいます。

生徒自身の “苦手意識” が壁に

 「英語は苦手」「いつも点数が低い」という意識が定着すると、挑戦意欲が下がり、復習量も落ちてしまいがちです。大事なのは、まず「なぜ苦手なのか」を明らかにして、得意感を少しずつ積むこと。

中学生が特につまずきやすい英語の単元5選

be動詞/一般動詞・疑問文・否定文

 中1で学ぶこのあたりの単元は「英語の土台」と言える部分です。例:“I am a student.” “Do you like apples?”など。理解があいまいだと次につながりません。

現在・過去・現在進行形

 時制の変化や -ing 形の理解が不十分だと、文の意味を正しく捉えられず、文法問題や長文でスピードが落ちがちです。

関係代名詞・現在完了形などの発展文法

 中3ともなると「who/which」「that節」「have + 過去分詞」といった文法が登場し、「複雑で分かりにくい」と感じる生徒が多いです。特に「先行詞」「目的格/主格」の意識がないと混乱します。

苦手単元を克服するためのステップ

基礎を見直す:文型・動詞の理解から

 まずは「主語+動詞+目的語(SVO)」などの基本文型を整理し、動詞の種類(be動詞・一般動詞)や使い分けが明確に理解できるようにします。

例文を使って“使える”英語にする

 ただ覚えるだけではなく、自分の生活に近い単文を作り、音読・書き出しを行うことで定着率が高まります。例えば「I am playing soccer now.」など。

小さな成功体験を積む:スモールステップ

 「1日5分」「1文だけ」など無理のない目標から始め、達成感を得ることが鍵です。苦手意識を和らげ、モチベーションを維持するためにも効果的です。

実践!中学生でもできる学習法とツール

毎日15分:復習&音読習慣

 時間を長く取りすぎず、「毎日継続」がポイント。音読すると発音・リズム・語順が身につきやすくなります。

間違いノートを作って“つまずき”を見える化

 自分が間違えやすい文法・単語をノートにまとめ、定期的に振り返ることで「自分の弱点」を把握できます。

グループ/ペア学習で楽しく克服

 友達同士、または兄姉・保護者と一緒に学ぶことで、ゲーム感覚で学習でき、苦手意識を和らげる工夫にもなります。

テスト直前&高校受験に向けての総まとめ

頻出単元を先取りチェック

 テストや受験では、「be 動詞・一般動詞・時制」「関係代名詞・現在完了形」などが頻出です。過去問を使って“出やすい単元”を押さえましょう。 

長文・英作文も視野に入れた対策

 基礎を固めたら、長文読解・英作文の練習も欠かせません。「英文を読み・書く」ことで文法・語彙が実践力に変わります。

最後の1週間でやるべきこと

 テスト直前には「弱点復習」「間違いノートの再確認」「音読10分+例文1つ」でOK。焦らずに、直前期を“仕上げ”の時間として使いましょう。

まとめ

 英語が苦手…と感じる中学生は、ほとんどの場合「土台となる基本文法」があいまいな状態のまま、次の単元へ進んでしまったことが原因です。「中学生 英語 苦手な単元」を早めに見つけ出し、丁寧に復習しておけば、後々の学習で大きな差がつくことはありません。

 まずは「どの単元が苦手なのか」「なぜつまずいているのか」を整理し、「基礎を見直す → 例文で使える形にして実践 → 継続して小さな成功を積む」というステップを軸に学び直しましょう。さらに、テスト直前や高校受験期には「頻出単元の先取り」「長文・英作文への備え」「最後の1週間での仕上げ」がポイントになります。

 この記事で紹介したステップと学習法を実践すれば、「苦手だったあの単元」がいつの間にか「得意!」へと変わっていることに気づけるはずです。焦らず、でも着実に一歩ずつ進んでいきましょう。