「予習ってどうやればいいんだろう…」
中2のこの時期、周りが部活に夢中な中で、ふと難関校受験を意識し始めたあなた。えらいです、本当に。でも正直、「予習しなきゃ」とは思うものの、具体的に何をすればいいのか分からなくて困っていませんか?
教科書を先に読む?問題集を解く?それとも塾の先取り授業を受ける?
情報が多すぎて、かえって混乱してしまいますよね。今日は、難関校に合格した先輩たちが実際にやっていた「現実的な予習法」を、親子で読めるようにお伝えします。
まず知っておきたい:「予習」の正体って?
予習には実は2種類あります。
**①明日の授業の予習**(学校でよく言われるやつ)
**②受験を見据えた先取り学習**(あなたが知りたいのはこっち)
今回お話しするのは②。つまり「中3の内容を中2のうちから進めておく」「応用問題に触れておく」という、難関校合格に直結する予習です。
「え、そんなの無理じゃない?」と思いました?大丈夫。ポイントさえ押さえれば、塾なしでも、部活と両立しながらでも進められます。
中2の今、何をどこまで予習すべき?【現実ライン】
いきなり全教科を先取りするのは無謀です。燃え尽きます。
**まず手をつけるべきは「数学」と「英語」**
この2教科は積み重ね科目。中1→中2→中3と、階段のように積み上がっていきます。逆に言えば、今の段階で先に進んでおけば、後がめちゃくちゃ楽になる。
【数学】中3の1学期内容まで見ておく
具体的には「展開・因数分解」「平方根」まで。ここまで触れておくと、中3になってから応用問題に時間を使えます。
目安:週3~4時間で、3ヶ月あれば十分到達できます。
【英語】文法の総復習+中3文法の先取り
中1・中2の文法があやふやなまま進むのは危険。まず今までの範囲を固めてから、「現在完了」「関係代名詞」などに進みましょう。
目安:週3~4時間で、文法1単元を2週間ペースで。
【理科・社会】無理に先取りしなくてOK
この2教科は暗記要素が強いので、早くやりすぎると忘れます。中2の内容をしっかり理解しながら進めて、余裕があれば中3内容をざっと眺める程度で十分。
具体的な予習の進め方【3ステップ】
ステップ①:教科書をざっと読む(1単元15分)
いきなり問題集は開きません。まず教科書やテキストを「ふーん、こういうことやるんだ」と眺める。この段階では理解度30%でOK。
**ポイント:完璧を目指さない**
分からないところに付箋を貼って、とりあえず最後まで読み通す。「全体像を掴む」が目的です。
ステップ②:基本問題だけ解く(1単元30分)
教科書の例題や、問題集の「基本」「標準」レベルだけを解きます。
**間違えたら?→解説を読んで、もう一度解き直す**
ここで大事なのは「できた!」という感覚を積み重ねること。難問でつまずいて嫌になるのが一番もったいない。
ステップ③:1週間後にもう一度解く
人間は忘れる生き物です。1週間後に同じ問題をもう一度。スラスラ解ければ定着してます。
この「ざっと見る→基本問題→復習」のサイクルが、予習の基本形です。
使う教材、これだけで大丈夫
教材選びで迷う時間、もったいないです。
**【数学】**
・教科書ワーク または チャート式基礎からの中学数学
→解説が丁寧で、独学しやすい
**【英語】**
・中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。(学研)
・くもんの中学英文法
**【全教科共通】**
・YouTube「とある男が授業してみた」などの無料授業動画
→つまずいたときの救世主
高額な教材は不要。1冊を3周する方が、10冊を1周するより100倍効果があります。
予習が続かないときの「現実的な対処法」
正直に言います。予習、続かないときあります。というか、続かない日の方が多いかもしれません。
**それでいいんです。**
大事なのは「完璧にやる」ことじゃなくて「やめないこと」。
続けるコツ①:「今日は15分だけ」でOKにする
ゼロか100かで考えない。15分でも開けば、それは立派な予習です。
続けるコツ②:「できたこと」を記録する
ノートの端に「○月○日 p.30-35終了」と書く。これだけで「積み重なってる感」が出て、モチベーションが復活します。
続けるコツ③:親に「見守ってもらう」
「勉強しなさい」じゃなくて、「今日はどこまで進んだの?」と聞いてもらう。それだけで継続率が上がります。
**親御さんへ:**
「すごいね」「コツコツやってるね」の一言が、お子さんの支えになります。結果じゃなくて、過程を認めてあげてください。
学校の授業と予習、両立のコツ
「予習したら、授業が退屈にならない?」という質問、よくあります。
答え:**むしろ授業が「答え合わせタイム」になって、超有意義になります。**
予習で「なんとなく分かった」状態で授業を受ける→先生の説明で「あ、そういうことか!」と腑に落ちる→定着度が段違い。
この感覚、一度味わうと癖になります。
塾に行くべき?行かなくても大丈夫?
結論:**中2の今は、塾なしでも十分予習できます。**
ただし、こんなときは塾や通信教育を検討してもいいかもしれません:
– 一人だとサボってしまう
– 分からないところを質問したい
– 難関校特有の応用問題に触れたい
塾は「道具」です。使うかどうかは、あなたの学習スタイル次第。
まとめ:予習は「魔法」じゃなくて「習慣」
難関校合格のための予習、特別なことは何もありません。
– 数学・英語を中心に、少しずつ先に進める
– 完璧を目指さず、「ざっと→基本→復習」のサイクルを回す
– 続かない日があっても、やめなければOK
中2の今から始めれば、中3になったときの自分がめちゃくちゃ楽になります。受験直前に「もっと早く始めておけば…」と後悔しないために。
今日から、15分だけでも始めてみませんか?
**あなたの「やってみよう」が、未来を変えます。**
応援しています。

