比べて落ち込むのはバグ。iPhoneでAndroidは動かない

「なんで、自分はできないんだろう」

机に向かっているのに、頭に入ってこない。
スマホを開けば、楽しそうにしている友達や、成績優秀なあの子の話題が目に入る。
別にサボりたいわけじゃない。
「やらなきゃいけない」ことなんて、誰よりも自分が一番わかってる。

でも、体が動かない。文字が滑る。
そして夜になると、今日も何もできなかったという強烈な罪悪感だけが残る。

お母さんやお父さんの「もっと頑張りなさい」「あの子はあんなにやってるのに」という視線が痛い。
期待に応えたいのに、応えられない自分が情けない。

もし、今あなたがそんな苦しみの中にいるなら、少しだけ手を止めて話を聞いてほしい。

はっきり言おう。
あなたが悪いんじゃない。あなたの努力が足りないわけでもない。
そして、あなたの頭が悪いわけでも絶対にない。

ただ、**「バグ」が起きているだけ**なんだ。

想像してみてほしい。
あなたは最新のiPhoneだ。でも、必死になってAndroid専用のアプリを起動しようとしている。
何度タップしても動かない。画面がフリーズする。本体が熱くなる。
それを見て「このスマホは壊れてる」「性能が低い」って落ち込むの、おかしいと思わない?

「規格が違うんだから、動かないのは当たり前じゃん」

そう。勉強も、生き方も、これと全く同じことが起きている。
周りと比べて落ち込むという感情は、あなたの心が弱いから生まれるんじゃない。
**「自分というOS」に合わないやり方を無理やりインストールしようとして起きた、システムエラー**なんだ。

今日は、そのバグを取り除き、あなたという高性能なデバイスを正しく再起動する方法を話そうと思う。

「なんで自分はダメなんだろう」って、それOSが違うだけだよ

僕たちは学校や塾で、まるで全員が同じ工場のラインで作られたロボットかのように扱われる。
「朝起きて、机に座って、教科書を黙読して、書いて覚える」
これが「標準アプリ」として全員に配布される。

でも、人間の脳のタイプ(OS)は驚くほどバラバラだ。

iPhoneにAndroidのアプリを入れようとしてない?

例えば、クラスにいる「あの子」。
あの子は、先生の話を聞くだけでするすると内容を理解してしまう。ノートも綺麗だ。
それを見てあなたは焦る。「自分もあの子みたいにやらなきゃ」と、あの子の真似をする。

でも、結果はどうだ?
あなたは話を聞くだけでは眠くなるし、ノートを綺麗に書くことに集中しすぎて中身が入ってこないかもしれない。

これは能力の差じゃない。**「OSの仕様」の違い**だ。

あの子は「聴覚優位」というOSで動いているAndroidかもしれない。
あなたは「体感覚優位」や「視覚優位」で動くiPhoneかもしれない。

iPhone(あなた)に向かって、「なんでAndroid(あの子)みたいにアプリが動かないんだ!」と怒っても意味がない。
それは、プレステのソフトをSwitchに無理やり差し込んで「ゲームが起動しない!俺のSwitchはポンコツだ!」と泣いているのと同じことだ。

バカバカしいと思わないか?
でも、あなたは今、勉強や生活の中で、これを真剣にやってしまっている。

「周りと比べる」というのは、この互換性のないソフトを無理やり起動しようとする行為そのものだ。
エラーが出て当然。落ち込んで当然。
それはあなたの心が弱いからじゃなく、脳が「そのやり方は僕のOSに対応していません!」と警告を出しているサインなんだ。

「あの子のやり方」が君にとっての正解とは限らない

親御さんも、どうか聞いてほしい。
お子さんに向かって「みんなやってるでしょ」「普通はこうするのよ」と言いたくなる気持ちはわかる。
将来を心配するからこその言葉だということも。

でも、その「普通」や「みんな」は、お子さんのOSに対応しているだろうか?

「座って勉強するのが普通」
→ 歩き回りながらブツブツ呟くほうが覚えられる子(OS)もいる。
「静かな場所で集中するのが普通」
→ カフェのような雑音がある方が集中モードに入れる子(OS)もいる。
「コツコツ毎日やるのが偉い」
→ 短期間で一気に過集中して仕上げる方がパフォーマンスが出る子(OS)もいる。

隣の家のAndroidくんがサクサク動いているアプリ(勉強法)を、我が家のiPhoneちゃんに強要してはいけない。
それを強要され続けると、子供の心は「自分は欠陥品なんだ」と誤認して、本当にシャットダウン(不登校や無気力)してしまう。

あの子の正解は、あなたの不正解かもしれない。
逆もまた然りだ。
あなたがダメなのではなく、**「やり方(アプリ)」と「自分(OS)」の相性が最悪だっただけ**。
ただそれだけのことだ。

 

努力不足じゃない。「自分専用OS」の使い方を知らないだけ

「じゃあ、どうすればいいの?」
答えはシンプルだ。
他人のOSを羨むのをやめて、**自分専用OSのスペックを徹底的に使い倒せばいい**。

iPhoneにはiPhoneの、AndroidにはAndroidの「神機能」がある。
あなたが今、苦しいのは、自分の機能を使わずに、他人の機能を真似しようとしているからだ。

バグってるスマホを再起動するように、環境を変えてみる

もし今、勉強や生活で「落ち込む」というバグが発生しているなら、強制終了して再起動が必要だ。
再起動とは、「環境ややり方をガラッと変える」こと。

「みんなが塾に行っているから自分も行く」
これで成績が伸びないなら、その塾というサーバーがあなたのOSに合っていない。
思い切ってやめるか、オンラインに変えるか、独学にするか。
「みんな」から外れるのは怖いかもしれない。
でも、合わない場所にしがみついてエラーを出し続けるほうが、よっぽど人生の損失だ。

例えば、朝起きられないなら、夜型に特化してみる。
書いて覚えられないなら、見て覚える動画学習に変えてみる。
長い時間集中できないなら、15分刻みのポモドーロ・テクニックを使ってみる。

「逃げ」ではない。「最適化」だ。
iPhoneユーザーがGoogle Playストアを使わずにApp Storeを使うのを「逃げ」とは言わないだろう?
それと同じだ。

自分の心が「楽だ」「楽しい」「これなら続く」と感じるやり方を探そう。
それが、あなたのOSにおける「純正アプリ」だ。
純正アプリが見つかれば、あなたは驚くほどのスピードで処理能力を発揮し始める。
今まで「自分は頭が悪い」と思っていたのが嘘のように、サクサクと動き出す瞬間が必ず来る。

親も子も、互いの「機種」を認め合うことから始めよう

ここで、親子でやってほしいことがある。
それは**「お互いの機種確認」**だ。

親と子でも、OSは違うことがほとんどだ。
親は「コツコツ型(Android)」で成功してきたから、子にもそれを勧める。
でも子は「直感型(iOS)」かもしれない。

ここで衝突するのは、お互いが「自分のOSこそが世界の標準だ」と思い込んでいるからだ。

今日から、会話の前提を変えてみてほしい。
「なんでできないの?」ではなく、
**「そっか、あなたはiPhoneタイプだったね。じゃあAndroidのやり方は合わないね。どうやったらiPhoneで動くかな?」**
と一緒に考えてあげてほしい。

子供自身も、親に言っていい。
「お母さんのやり方はお母さんのOSには合ってるけど、僕のOSだとバグるんだ」と。

「比較」という物差しを捨てて、「仕様」という視点を持つこと。
これだけで、家庭内の空気は劇的に変わる。
「なんで!」という怒りが、「どうすれば?」という建設的な作戦会議に変わるからだ。

 

今日から「比較」をやめて「インストール」し直そう

周りと比べて落ち込んでしまう君へ。

君が落ち込んでいるその時間は、実はとてももったいない。
なぜなら、君というハードウェアは、君が思っている以上に高性能だからだ。

今、結果が出ていないのは、君の中に「君を動かすための正しいプログラム」が入っていないだけ。
隣のあの子を見て「いいなあ」と思っても、君はあの子にはなれない。
でも、あの子も君にはなれない。

iPhoneがAndroidになれないように、君には君にしかできない処理の仕方、出力の仕方がある。
誰も思いつかないようなアイデアを出せるかもしれない。
誰もが諦めるような場面で、爆発的な集中力を発揮できるかもしれない。
それは、君だけのOSに秘められたスペックだ。

「周りと比べる」ことは、今日で終わりにしよう。
それはバグの元だ。
もしまた比べそうになったら、心の中で唱えてほしい。
**「あ、OSが違うんだった。比べても意味ないや」**と。

そして、自分に合ったアプリ(やり方)を一つずつインストールしていこう。
間違っていたらアンインストールして、また別のを試せばいい。

大丈夫。
君というスマホは、まだ本気を出していないだけだ。
自分に合った設定さえ見つかれば、君の画面は誰よりも鮮やかに輝き出す。

さあ、再起動の準備はできた?
自分専用のOSで、君だけの人生をサクサク動かしていこう。