関係代名詞・現在完了が苦手な中3へ|「文を2つに分けてから合体させる」練習法

「関係代名詞と現在完了、いつも間違えるんだよね…」

中3のテストが返ってくると、子どもがそうぼやきます。長い英文を見た瞬間に手が止まり、whoやwhich、have+過去分詞が出てくると正解率がガクッと下がる。単語や基本文法はできているのに、長い文になると急にわからなくなる。そんな様子を見て、親としては「もっと練習しなさい」と言いたくなりますが、本人はすでに「苦手」と決めつけてしまっていることが多いです。

実は、関係代名詞や現在完了が苦手な子の多くは、英語力不足というより「長い文を一度に処理しようとしている」ことが原因です。そこで有効なのが、長い文をいったん2つの短い文に分けてから、つなぎ直す練習法です。

この記事では、家庭で今日からできる「文を2つに分けて合体させる」手順と、親が使える声かけ例を具体的に紹介します。「このwhoの前の人、何をした人?」の一言で、子どもが自分で考え始めるようになる流れを作っていきましょう。

関係代名詞・現在完了が苦手な子に共通するつまずき

中3で関係代名詞と現在完了が出てくると、急に正答率が下がる子が少なくありません。よくあるパターンは次の3つです。

長い文を見た瞬間に「わからない」と諦める
whoやwhichの前の名詞が何を指しているのか追えない
現在完了の「have+過去分詞」を「過去形」と混同する

どれも、能力の問題ではありません。長い文を一度に理解しようとしていることが原因です。英語の長い文は、実は短い文がくっついてできています。この「くっついている」構造を先にバラしてから組み立て直すと、急に見やすくなります。

基本の考え方|長い文は「2つの短文」の合体

関係代名詞も現在完了も、結局は「2つの情報を1つの文にまとめたもの」です。

関係代名詞の例
元の2文:
I have a friend.
He lives in Tokyo.

合体した文:
I have a friend who lives in Tokyo.

現在完了の例
元の2文:
I started studying English 3 years ago.
I still study English now.

合体した文:
I have studied English for 3 years.

この「2つに分けてから合体させる」感覚を身につけることが、苦手克服の最短ルートです。

家庭でできる練習法|5ステップで進める

特別な教材は要りません。ノートと鉛筆、問題集の英文があれば十分です。

ステップ1:長い文を見つける
問題集や教科書で、関係代名詞や現在完了が入っている文を1つ選びます。最初は短いものから始めましょう。

ステップ2:文を2つに分ける
関係代名詞(who / which / that)や現在完了の部分で、いったん文を切ります。

例(関係代名詞)
This is the book which I bought yesterday.
↓
This is the book.
I bought the book yesterday.

例(現在完了)
She has lived in Osaka since 2020.
↓
She started living in Osaka in 2020.
She still lives in Osaka now.

ステップ3:分けた文を日本語で確認する
分けた2つの短文を、それぞれ日本語にして意味を確認します。ここで「何の話か」がはっきりします。

ステップ4:つなぎ直す
2つの短文を、関係代名詞や現在完了の形で再び1つの文に戻します。最初は見本を見ながらで構いません。

ステップ5:声に出して確認する
完成した文を声に出して読み、「誰が・何をした・いつから」が明確になっているかを確認します。

この5ステップを、1日1〜2文だけ繰り返します。量が少なくて大丈夫です。続けることが優先です。

親の声かけ例|「勉強しなさい」を使わずに動き出させる

声かけのポイントは、正解を教えるのではなく「分ける」視点を与えることです。

長い文を見て固まっているとき
「この文、2つに分けてみようか。どこで切れそう?」

関係代名詞が出てきたとき
「このwhoの前の人、何をした人?」

whichやthatで迷っているとき
「このwhichの前の物、何をした物?」

現在完了でつまずいているとき
「いつから? 今も続いてる?」

分けられたとき
「2つに分けられたね。じゃあ、もう一回くっつけてみよう」

間違えたとき
「分けたのはいいよ。次はつなぎ方だけ見直してみよう」

自分で分けられたとき
「自分で2つにできたの、すごいね。次も同じやり方でいけるよ」

どの声かけも、結果ではなく「分けられたこと」「考えたこと」を認めるのがポイントです。

関係代名詞と現在完了、それぞれの分け方のコツ

関係代名詞の場合
who / which / that の前の名詞を見つける
その名詞が、後ろの文で「主語」や「目的語」になっているかを確認する
「誰が何をした人(物)か」を日本語で一言にする

現在完了の場合
have / has + 過去分詞を見つける
「いつから始まったか」と「今も続いているか」の2つに分ける
for(期間)や since(起点)が入っているときは、特に「いつから」を意識する

この2つの視点を持つだけで、長い文への抵抗感がかなり減ります。

1週間の練習プラン

負担を少なく、確実に定着させるためのプランです。

| 日 | やること |

| 1〜2日目 | 関係代名詞の文を1日1文、2つに分ける練習だけ行う |
| 3〜4日目 | 現在完了の文を1日1文、2つに分ける練習を追加 |
| 5日目 | 分けた文を、もう一度合体させて書く |
| 6日目 | 声に出して「誰が・何をした・いつから」を確認する |
| 7日目 | 今週やった文を見直し、自分で分けられるかチェックする |

1日5〜10分で十分です。長くやろうとしないことが、続けるコツです。

今日から使えるチェックリスト

家で練習するとき、次の項目を確認してみてください。

【準備】
[ ] ノートと鉛筆を用意した
[ ] 関係代名詞か現在完了が入っている文を1つ選んだ
[ ] 最初は短い文から始めると決めた

【練習中】
[ ] 長い文を2つの短文に分けた
[ ] 分けた文を日本語で確認した
[ ] もう一度合体させて書いた
[ ] 「このwhoの前の人、何をした人?」と声に出した

【親の声かけ】
[ ] 正解を急かさず、「分けてみよう」と提案できた
[ ] 分けられたこと自体をほめた
[ ] 「勉強しなさい」を使わなかった

よくあるつまずきと対処法

Q. 子どもが「分けるのが面倒」と言います
A. 最初は親が一緒に分けて見せてください。「ママ(パパ)が書くから、どこで切れそうか教えて」と、口頭だけでも構いません。慣れてきたら少しずつ渡していきます。

Q. 分け方を間違えます
A. 間違いを指摘するより、「ここはどこで切れそう?」と再度問いかける方が効果的です。正解を教えるより、視点を与えることを優先してください。

Q. 現在完了と過去形の区別がつきません
A. 「今も続いているかどうか」だけを確認する声かけを続けてください。「いつから? 今もやってる?」の2つの質問で、ほとんどの場合区別がつきます。

まとめ|長い文は「分けてから合体」で見えてくる

関係代名詞や現在完了が苦手なのは、長い文を一度に処理しようとしているからです。文を2つに分けてからつなぎ直す練習を続けると、構造が見えるようになり、正答率が上がっていきます。

今日の夜、問題集から1文だけ選んで、「このwhoの前の人、何をした人?」と声をかけてみてください。子どもが自分で分け始めれば、それが最初の成功です。